隣人に真理を語る
1 二つの最大のおきての一つは,「あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない」というものです。(マタイ 22:39)そうした愛を抱いていれば,真理を隣人と分かち合いたいという気持ちに駆られます。5月中,「家族生活」や「若い人が尋ねる」の本を配布することは,隣人に対して真理を語る一つの方法です。―エフェソス 4:25。
2 十代の子供を持つ親と話す場合,「家族生活」の本を次のように提供できます:
■ 「最近のニュースでお気づきのように,いじめの問題や道徳の低下など子供たちにとって難しい環境になってきましたが,上手に対処するのに役立つこのような書籍を無償で差し上げています。[「家族生活」の本を手渡す。] 圧力を受けた時や誘惑された時などにも,自分の意見をはっきり言えるような,精神的に強い子供になってほしいと思いますね。この本の9章には,親自身がしっかりとした価値規準を持ち,それを子供に少しずつ教えることの大切さが説明されています」と述べ,出版物を読むよう勧めます。
3 このようにも言えるかもしれません:
■ 「子供が十代になると親よりも友達との交際が多くなり,親子の意思の疎通を図ることが難しくなるようですね。子供の抱える悩みに親が気づかないことがあると聞いていますが,__さんのお子さんは何でも自由に話してくれるほうですか」と尋ね,家の人の意見を褒め,理解を示します。その後,「十代の子供の気持ちを理解することは,よい親子関係を築くうえで助けになりますね。この本はその点でたいへん役立ちます」と述べ,150ページにある「十代の子供の必要を理解する」という副見出しの下にある要点を簡潔に示し,書籍を読むよう勧めます。
4 あるいは,このように言えます:
■ 「最近は,共働きの夫婦が多くなりましたし,そうでなくても,忙しい方が多いと思います。たとえどんなに忙しくても,夫婦が互いの気持ちを理解し合う余裕を持ちたいですね。__さんも,お二人で過ごす時間を作っておられるのではないでしょうか」と尋ね,家の人の意見に耳を傾けます。その後,「互いに理解し合い,愛情を深める点でこんなことも助けになります」と述べ,77ページの「愛を成長させる」の副見出しの下にある一つの論点だけを簡潔に話し合います。夫婦の役割について興味深い情報を載せているこの書籍を,ぜひ読んでみるよう勧めます。
5 若者と話す場合,「若い人が尋ねる」の本を手渡す際に次のように言えます:
■ 「今日は,多くの若い人たちが今直面している様々な問題について取り上げたこのような本を差し上げています。最近では,若者の間でデートはごく一般的になり,小学生の間でさえ,そうめずらしいことではなくなりましたね。デートをしないと普通ではないような雰囲気さえあるようです。しかし,__さんはデートのこのような面について考えたことがありますか」と述べ,230ページ2節と231ページ1節を手短に説明し,配布できるでしょう。
6 若者の奉仕者が証言する場合,次のように言うことができます:
■ 「わたしは,__学校__年生の__と言い,いつも親や友人たちと聖書を勉強しています。わたしが通う学校の友達もそうですが,多くの若者は親のことやいじめの問題,また異性のことなどで悩むことがあります。この本にはわたしたち若者の抱える様々な問題とその対処方法が書かれています」と述べ,「若い人が尋ねる」の本をぜひ読んでみるよう勧めます。
7 隣人に真理を語る点で熱心であれば,わたしたちは多くの人に大きな喜びをもたらすことができるでしょう。―使徒 8:4,8。