より多くの聖書研究を求める
1 エホバ神はご自分の地上の組織を祝福しておられ,その組織は伸展しています。昨奉仕年度は全世界で31万6,092人がバプテスマを受けました。平均すると,何と1日に866人,つまり1時間ごとに約36人の新しい弟子がバプテスマを受けたことになります。王国の業は世界の様々な土地で成果を上げており,著しい増加がもたらされています。
2 昨奉仕年度中,日本においても伝道者数は増加しましたが,再訪問や聖書研究の活動についてはどうでしょうか。勤勉な努力が払われたものの,再訪問の件数はわずかながら減少し,聖書研究の件数は19%減少しました。しかし,宣教のこれらの面こそ,人々を弟子とする業の肝要な部分なのです。
3 研究を司会したいという願いを強める: 自分自身が霊的に強い活発な人となることに注意を集中する必要があります。キリストの真の追随者は「りっぱな業に熱心な」人たちです。(テト 2:14)自分の宣教を吟味してみると,野外で文書を配布した家の人すべてを再び訪問することを本当に切望していると言えるでしょうか。関心を示す人すべてに家庭聖書研究を行なうよう熱意をこめて勧めているでしょうか。(ロマ 12:11)それとも,再訪問を行なって家庭聖書研究を司会したいという願いをもっと強める必要があるでしょうか。
4 聖書を個人的に読み,集会に定期的に出席し,出版物を研究すれば,わたしたちはいつも霊的にさわやかにされ,神の霊によって力を与えられます。(エフェ 3:16-19)そうすれば,エホバに対するわたしたちの信仰や確信,それに仲間の人間に対するわたしたちの愛は強められます。そうなると,真理をだれかほかの人に教えなければならないという気持ちになり,こうしてわたしたちの宣教は成果をもたらす,興味深い,励みの多いものとなります。そうです,より多くの聖書研究を求めるべきなのです。
5 まず家族と研究を行なう: 親は,子供の必要や年齢に合った出版物を用いて行なう家族の定期的な聖書研究のプログラムに関心を払うべきでしょう。(申 31:12。詩 148:12,13。箴 22:6)親が子供たちと一緒に研究し,子供がバプテスマを受けていない伝道者の資格を身につけられるよう,また献身してバプテスマを受けられるようにするのは大変有益なことです。「王国宣教」1987年4月号の「質問箱」に大要が述べられているように,バプテスマを受けていない子供と研究をする親は,その研究や時間や再訪問を数えることができるでしょう。
6 物事をもっと組織的に行なう: 配布された雑誌やブロシュアーや書籍の数を考えると,たくさんの種がまかれていることに疑問の余地はありません。これまでにまかれたそうした真理の種には,新しい弟子を生み出す大きな可能性が秘められています。しかし農夫や園芸家は,絶えず植えて労苦を重ねても,刈り取る時間を全く取らないなら,本当に満足できるでしょうか。まずできないでしょう。同様に宣教の場合も,再度の訪問を行なう必要があります。
7 再訪問を行なう時間をいつも予定に組み入れておられますか。関心を示す人がいたなら,そのような人すべてをすぐ,もう一度訪問してください。聖書研究を始める目的で再訪問を行なうことです。再訪問のためのきちんとした,最新の,系統立った記録を付けておられますか。ぜひ家の人の住所氏名と共に,最初の訪問の日付,配布物,話し合った事柄の要点,そして次の訪問でさらに話し合えると思える点を記録してください。再訪問するたびに情報を書き足せるよう,余白も取っておきましょう。
8 再訪問の仕方を分析すること: 関心のある人を再訪問する際,どんなことを念頭に置くべきでしょうか。(1)温かさや親しさや熱意を示し,形式張らないようにする。(2)相手にとって関心のある話題または問題について話し合う。(3)話し合いを,聖書に基づいた簡潔なものにする。(4)訪問するたびに,家の人にとって価値のあることが分かるような事柄を何か教えるよう心がける。(5)次の訪問で話し合う話題に対する期待を高める。(6)長居しない。(7)家の人を当惑させたり困らせたりするような質問をしない。(8)家の人が霊的な事柄に対する認識をまだ培っていない段階で,その人の間違った見方や悪い習慣をとがめたりしないよう識別力を働かせる。―どうすれば効果的に再訪問を行なって聖書研究を始められるかに関する,さらに役立つ事柄については,「王国宣教」1997年9月号および11月号の折り込みをご覧ください。
9 新しい聖書研究を始められるように祈っておられますか: 何よりもまず,聖書研究を求めてぜひ祈ってください。(ヨハ一 3:22)クリスチャンにとって,エホバに用いていただき,だれかをイエス・キリストの弟子となるよう助けるのは,大変報いの多い経験です。(使徒 20:35。コリ一 3:6-9。テサ一 2:8)今こそ,より多くの研究を司会しようとする努力をエホバが豊かに祝福してくださることを心から確信して,聖書研究の業に大いに熱意を示すべき時です。