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支部の手紙王国宣教 1983 | 6月
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支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
今年の春の特別講演会の日に全世界で発表された新しい本,「わたしたちの奉仕の務めを果たすための組織」はすばらしい祝福となってきました。近づいている「王国の一致」地域大会で水のバプテスマを受けて新たな兄弟姉妹となる人たちは,その本の付録の内容を会衆の長老たちと討議する準備をしておられることでしょう。そしてその本の他の最新の情報は王国伝道者のすべてに励ましと,導きを与えるものです。参照されている聖句も読みながら家族で,また仲間の兄弟たちとその「組織」の本を読むならば,多くの益を受けることでしょう。
第8章「良いたよりの奉仕者たち」にはイエスの手本が示されています。(ペテロ第一 2:21)イエスの追随者になるようにとの招きを受けて来たわたしたちは,単にエホバ神とイエス・キリストに関する知識をもって祝福されるためだけではなく,神の物事の方法を学び,そのご意志を行なうために自分自身を差し出しました。(詩編 40:7,8)バプテスマを受けた者はすべて,そのご意志を行なうために叙任された奉仕者なのです。同じ章の中に,宣教活動で喜びと満足を刈り取る方法が何度も言及されています。例えばエゼキエル 9章11節が3度も引用,参照されており(86,109,110ページ),喜びや満足は,『自身の事情にしたがって,家から家への宣教奉仕に十分に携わり,あらゆる機会を活用する』ことや,組織の取り決めに敬意を示し毎月定期的に,良心的に報告することによってもたらされると励まされています。
この奉仕の務めを果たすため神の組織がわたしたちを援助してくださっていることに何と感謝できるのでしょう。そして全日本の兄弟たちの喜びとなるニュースとしては,日本で再び特別開拓者が新たに任命されることが統治体によって認められたということです。すでに約100名の兄弟姉妹たちがその特権を受け,特別開拓者の隊伍に加わりました。3月には伝道者が合計7万7,752名となりました。皆さんの熱心な神への奉仕にわたしたちは励まされています。
クリスチャン愛と共に,
日本支部の兄弟たち
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互いへの愛に満ちあふれなさい王国宣教 1983 | 6月
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互いへの愛に満ちあふれなさい
1 愛は真のクリスチャンすべてが持たねばならない資質です。(ヨハネ第一 4:11)クリスチャン会衆内では,兄弟愛が示されています。しかし,『そのことをなおいっそう行なってゆく』ことができますか。―テサロニケ第一 4:9,10。
愛を示す方法
2 気遣いや思いやりは,それが自分に示される時わたしたちだれもが感謝する資質です。年配の兄弟や病弱の兄弟たちに思いやりを示す時,わたしたちは,『義の道に見いだされる白髪』を高く評価されるわたしたちの神エホバに倣っているのです。(箴言 16:31)ところで,それら年配の兄弟たちにどのようにして愛を示すことができるでしょうか。車で集会に乗せて行ってあげたり,家を訪ねたり,買い物をしてあげるとか,使い走りをすること,家へ食事に招待することなどを行なうことによってできます。(ガラテア 6:10)父親のいない子供たちにはどうですか。最近そのような子供たちに関心を示したことがあるでしょうか。
3 良い行儀は真のクリスチャンにいつでも似つかわしいものです。1982年12月号の「わたしたちの王国宣教」で,常に良い行儀を示す必要性を思い起こさせられたのは本当にさわやかだったではありませんか。定期的にこの情報を復習すれば,それを銘記しておく助けになります。ご家族で討議してみてはいかがですか。
4 『見よ,子らはエホバからの相続物である』と詩編作者は述べています。(詩編 127:3)したがって,親はエホバの懲らしめと精神の規整とをもって子供たちを訓練してゆく重い責任をエホバの前に負っているのです。(エフェソス 6:4)こうした若者たちは,互いに愛を示す方法も学ぶ必要があります。親は子供たちに,常に敬意を示すこと,王国会館の中で走ったり,いすとか床にガムやキャンディーを置いたりすべきでないことを思い起こさせることが必要でしょう。
5 愛はわたしたちすべての生き方において大変重要なものですから,わたしたちはエホバの組織に入って来る新しい人たちにそれを示す必要があります。そうした人たちが王国会館に入って来る時,温かい歓迎を示すのは本当にふさわしいことです。心からの関心を示される時,それらの人たちは,互いを心から愛し合うようにとの命令にわたしたちが従っていることを悟るでしょう。自分に示された愛に感謝を言い表わす手紙が幾通となく協会に寄せられています。わたしたちは新しい人たちを入れるまでに心の中で『自分を広くする』ことができるでしょうか。―コリント第二 6:13。
6 兄弟たちや姉妹たちが重い病気になったり,その家族の成員が入院したりする時,わたしたちはどのように反応しますか。わたしたちは兄弟愛に動かされて,助けの必要なその時期にどのように支えてあげられるかを考えることでしょう。
7 「何よりも,互いに対して熱烈な愛を抱きなさい。愛は多くの罪を覆うからです」と使徒ペテロは書いています。(ペテロ第一 4:8-10)「熱烈な」と訳されているギリシャ語は,『広げられた』という意味があります。わたしたちが仲間のクリスチャンに示していなければならない愛は,しなければならないと思うこと,また自分にとって不都合ではないと思えることしか行なわない,心のこもらないものであってはならないでしょう。また,会衆内の少数の気に入った人にだけ示すというものであってもなりません。また,わたしたちは,兄弟たちに永続的な祝福をもたらすクリスチャンにふさわしい行為によって自分の愛を裏付ける必要があります。
8 このように愛をもって応じることにより,わたしたちは自分の崇拝する神について他の人々に多くの事を告げることになります。組織として,わたしたちはこの点でよくやっています。わたしたち個人個人はどうでしょうか。もし改善の必要なところがあるなら,今そうするのはいかがでしょうか。そうすれば,わたしたちのために最大の愛を示してくださった愛ある神を真に見倣うことになるでしょう。―ヨハネ 3:16。
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補助開拓者として収穫にあずかる王国宣教 1983 | 6月
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補助開拓者として収穫にあずかる
1 収穫の時は仕事をする時です。作物が熟したなら,収穫を始めなければなりません。少しでも遅れるなら,重大な損失を被ります。女性や子供を含めてあらゆる人に助けが求められます。それほど重要でない他の仕事は一時的に中止されます。毎日,仕事は日の出前に始まり,晩遅くまで続くことも少なくありません。それでも収穫の時は大きな喜びをもたらします。―イザヤ 9:3。
2 同じように霊的な収穫の時にも多くの仕事が求められます。イエスは弟子たちに話された際,そのことを指摘なさいました。「確かに,収穫は大きいですが,働き人は少ないのです。それゆえ,収穫に働き人を遣わしてくださるよう,収穫の主人にお願いしなさい」。(マタイ 9:37,38)野外により大勢の働き人を遣わすことに加えて,すでに働いている人の中には野外で働く時間をもっと増やすことのできる人がいるかもしれません。現代の霊的な収穫の業において,大勢の人々が補助開拓者として1か月あるいはそれ以上名簿に載せられることによって野外での必要に答え応じてきました。関心ある人々を見いだし,そのうちの何人かと研究を始めるのに比例して報いは増しています。それは余分の仕事ですが,新しい弟子という豊かな収穫を刈り取る時,彼らは「喜び……に満たされ」ます。―使徒 13:48,52。
3 補助開拓奉仕は大勢の人々が収穫の業にますますあずかる道を開いてきました。補助開拓の要求を満たすためには,王国の奉仕に1日平均約2時間が必要なだけです。世俗の仕事により少ない時間を充てるようにした人もいます。学校から帰宅したあとの時間や,週末の時間を利用して,補助開拓奉仕をしている学生は少なくありません。休日や休暇期間を利用した人たちもいます。多くの主婦は,ただ時間を計画して家族の協力を得るだけで補助開拓奉仕にあずかるのが可能なことに気づきました。大勢の人が必要な調整をした結果,祝福されています。
良い結果を得た例
4 ある姉妹はこう書いています。「主婦また母親の立場でわたしは補助開拓を楽しむことができましたが,それはわたしと家族を霊的に築き上げるものでした」。学校に通っている15歳の少女は,2週間の春休みを使って補助開拓奉仕に参加したと述べ,こう言っています。「わたしは,以前とは違ってきたのがはっきりと分かります。特に会話する点で進歩がありました。結果はすばらしいもので,戸口で人々とずっと会話を続けることができました」。別の証人はこう書いています。「補助開拓によってわたしは死にゆく人類への一層の愛を心の中に培うことができました」。
5 計画を立てる際に是非,首尾よく開拓奉仕を行なったことのある他の人たちと話して経験から益を得てください。また,祈りのうちにエホバに近づき,援助を求めるのはいつでも有益です。わたしたちは業のために霊的にも身体的にも力を必要としていますが,エホバは喜んで自分をささげるすべての人にそれを与えてくださるのです。(イザヤ 40:29-31)わたしたちは,正しいことを語りまた行なう知恵と,わたしたちを支えてくれる霊をエホバに願い求めることができます。―ヤコブ 1:5。ルカ 11:13。
6 間もなく夏の休暇の時期がやって来ます。職場でまとまった休暇を取れる人たちや学校に行っている若い伝道者の皆さんにとっては補助開拓奉仕に参加するまたとない良い機会でしょう。早めに計画を立てれば,レクリエーションも適度に楽しみながら奉仕の喜びと楽しみを十分に味わう充実した休暇を過ごせるに違いありません。
7 この古い体制の終わりが近い霊的な収穫時に生きていることは,わたしたちにとって何という特権でしょう。収穫にあずかるためには時間や力が大いに求められますが,参加するならきわめて大きな喜びをもって報われます。補助開拓奉仕を通して弟子を作る業に一層あずかる努力を払うなら,エホバの豊かな祝福を経験できるでしょう。―テモテ第一 4:10。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1983 | 6月
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弟子を作るのに助けとなる集会
6月12日に始まる週
83番の歌
10分: 会衆の発表。残りの時間で「支部の手紙」を幾人かの伝道者が会話の形式で扱う。
20分: わたしたちの奉仕の務めを果たす上での一致した努力。1983年2月1日付の協会の手紙で述べられた方法で一人の長老が扱う。
(5分): 「わたしたちの奉仕の務めを果たすための組織」の本が発表された時の兄弟たちの反応を振り返り,本の4ページにある手紙の際立った点を取り上げる。
(15分): 新しい「組織」の本の1章,5ページから8ページの副見出しの前までを質問と答えで討議する。有能な読み手である兄弟に節を読んでもらう。
15分: 「互いへの愛に満ちあふれなさい」。話。4節を考慮する時,親が息子または娘と,他の人々に気遣いを示すことの重要性を話し合うという形で要点を実演してもらう。
118番の歌と結びの祈り。
6月19日に始まる週
27番の歌
10分: 会衆の発表および「発表」の主な点を扱う。6月第4土曜日の雑誌活動を熱心に支持するよう励まし,その週に皆が用いている雑誌の提供方法について簡潔に提案を述べ,短い実演を示す。
15分: 「あまり奉仕されていない区域や未割当て区域を網らする」。奉仕監督と会衆の区域を扱う兄弟が記事の要点を話し合う。会衆でまたは会衆内のグループで具体的に未割当て区域の奉仕が計画されていれば,その計画を含めることができる。もしそうした計画がなければ,会衆の区域をさらに徹底して網らすることにどのように注意を向けられるかを考慮する。
20分: 「補助開拓者として収穫にあずかる」。質問と答え。時間の許す範囲で,選んだ節を読む。今月補助開拓をしている人,あるいは7月,8月に補助開拓奉仕を計画している人たちをインタビューし,どのように行なえるか提案を述べてもらう。
84番の歌と結びの祈り。
6月26日に始まる週
108番の歌
5分: 会衆の発表。週末の野外奉仕の取り決めを知らせる。
10分: 「学校で何が起きていますか」。1982年8月8日号「目ざめよ!」の17-20ページの記事に基づく話。挙げられている事実は欧米の学校のものなのですべてを話す必要はない。むしろ,国内や地元の学校で見られるようになっている事例をできるだけ話の中に含める。次いで「親たちは何を行なえるか」以下の要点を論じる。クリスチャンである生徒たちが立派な行状を示す必要性と,親たちの行なえることを強調する。
10分: わたしたちの兄弟たちを知る。できれば中高校生の子供を持つ親をインタビューする。子供たちといつ研究しますか。なぜその日時に? 研究はどれほどの長さですか。なぜ? 何を研究しますか。なぜ? 子供たちと野外奉仕の準備をどのように行ないますか。このほか,若者たちを霊的に助ける点で役立つと思ったことや,そうした努力に対して親の得る報いについての注解。一人か二人の若者をインタビューする。できれば中高校生。家族研究からどのように益を得てきたか尋ねる。学校で物事が良い結果になった例を尋ねる。それに対処する方法をどうして知っていたか。そのことを親から学んだか。それとも集会から,あるいはある記事を読んで学んだか。過去1年間に野外で得た一番良い経験を話してもらう。進歩を明らかにする点で果たした役割に対して親と子供たちをほめる。―テモテ第二 3:14-17。テモテ第一 4:15,16。
20分: 「良いたよりを伝える ― 聖書を用いて」。聴衆と質問と答えで記事を討議する。どうすれば最もよく訴える仕方で提供できるか,提案を求める。聖書または本を主体にした二つの短い実演も示す。7月の奉仕をよく計画し,熱心に支持するよう励ます。月の後半には地域大会や休暇など奉仕の計画に影響を与える事柄が入ってくるかもしれない。エホバを賛美することをなおざりにしないという決意を,今週末の第1日曜日の奉仕を支持することによって示しなさい。―ヘブライ 13:15。
86番の歌と結びの祈り。
7月3日に始まる週
58番の歌
5分: 会衆の発表。第2土曜日の雑誌活動を支持する機会があることを思い起こさせる。
15分: クリスチャンの若者たちを訓練する上で,「目ざめよ!」の連載記事「若い人は尋ねる……」を活用する。資格のある長老による話。この記事がどのように家族の話し合いの基礎となり得るか,また子供たちに助言や聖書的な導きを与える上でどのように親の助けになるかを示す。次の実演を取り決める。
(3分)二人の十代の若者が,「目ざめよ!」1982年9月8日号と9月22日号のデートについて書いた記事について話し合い,それがどのように助けになったかを示す。
(3分)1983年6月8日号「目ざめよ!」の,「どうすれば他の人とうまくやっていけるか」の記事を用いて父親が息子に,他の兄弟姉妹とうまくやっていく必要性について助言を与える。次いで話し手は幾つかの主題を復習し,実際的な価値を強調する。時間があれば,そうした記事からどのように益を得たかを示す簡潔な注解を聴衆から述べてもらう。
10分: 「質問箱」。質問と答えで扱う。
15分: 会衆の必要としている事柄を扱う。または1983年1月22日号「目ざめよ!」の,6-9ページにある二つの記事に基づき,家庭内でテレビを制御する必要性について話してもよい。
46番の歌と結びの祈り。
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会衆の書籍研究王国宣教 1983 | 6月
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会衆の書籍研究
「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の書籍による会衆の書籍研究
6月12日に始まる週 134-141ページ
6月19日に始まる週 142-147ページ
6月26日に始まる週 148-154ページ
7月 3日に始まる週 155-165ページ
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