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人々が断絶を乗り越えるのを助けなさい王国宣教 1970 | 2月
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人々が断絶を乗り越えるのを助けなさい
1 わたしたちはみな聖書研究の果たす役割を知っていますが,ことによるとあなたは研究を始めるのがむずかしいと感じておられるかもしれません。もしそうなら,祈りの中でエホバにその事を知らせ,エホバの助けを求めたことがありますか。また,何か改善すべき点があるかどうかを確かめるため,自分の伝道の方法を吟味したことがありますか。たとえば,戸別訪問の記録を良くつけて,文書を求めた人をすべて再び訪問しますか。家の人が初めあまり関心を示さないと,再び訪問する必要はないと感じるかもしれません。しかし家の人は求めた文書を読んで,“すぐれた羊飼い”の呼びかけに答え応じて,羊のようなやさしい性質の持ち主であることを示すかもしれません。(ヨハネ 10:27)わたしたちは正直な心の持ち主に及ぼすエホバのみことばの力を過少評価すべきではありません。(ヘブル 4:12)ゆえに,文書を配布したなら,伝道之書 11章6節のことばを思い出すのは良いことです。
2 わたしたちは「神の前」で自分たちのわざを行なっていることを認識しているのですから,文書を配布した人に再び訪問することを約束したなら,その約束を守りたいと思います。(コリント後 2:17)協会の文書を求めて読み,その後だれからの励みも受けずに集会に出席し,野外奉仕に参加した人は何人いますか。それに反して,たいていの人は忍耐強く定期的になされる援助を必要としており,わたしたちはそのような助けを与え得る立場にあるのです。文書を求めても定期的な家庭聖書研究を望まない人がいることは確かです。しかし,たとえそのような人々が研究をしない場合でも,それはわたしたちが聖書研究の取り決めについて説明しなかったり,あるいは勧めなかったりしたためではなく,彼らが自ら研究を断わったためであるようにしましょう。
3 今の古い事物の体制と新しい体制との間には確かに大きな断絶があります。聖書研究のわざは,神を熱心に求める人がこの断絶を越えるのを助けることができます。
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研究生の紹介で研究をふやす王国宣教 1970 | 2月
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研究生の紹介で研究をふやす
1 今司会している聖書研究の数を2倍にしたいと思いますか。むずかしい区域でさえそうできましたから,これは新しい伝道者を生み出す効果的な方法と言えます。
2 ある人あるいはその家族としばらく研究すると,あなたと家の人との間に暖かで友好的な関係が築かれてゆきます。研究生は聖書研究が有益で楽しいことを悟っているのですから,その人の友人や親族あるいは知人の中にこうした聖書研究から益を受けたいと願うような人がいるかどうかを尋ねるのはいかがですか。そのような人のことを尋ね,研究生から二,三人の名前を教えてもらったなら,それらの人々を訪問する際に研究生の名前を使ってもよいかどうかを聞いてください。そうすれば,それらの人々を訪問して次のように話せるでしょう。「―― さんは聖書を研究してたいへん喜んでおられますので,あなたも無料の家庭聖書研究を行なって益を得られるようにと願っておられます」。それから,聖書研究を勧めるちらしを用いながら聖書研究の取り決めを簡単に説明します。もしそのような人が他の会衆の区域に住んでいるなら,その会衆の伝道者に訪問してもらうよう連絡できるでしょう。
3 ある巡回のしもべは,開拓奉仕をしていた当時この方法を実行した結果,小人数の伝道者の群れはまたたくまに伝道者75人の会衆に発展したことを述べています。そして,伝道者はそれぞれ親類,あるいは真理を受け入れる前からの友人なので,その会衆はそれまでに接したどの会衆よりも暖かくて親しみのある会衆であったとつけ加えました。
4 別の兄弟はさらに積極的に事を運び,家庭聖書研究の取り決めを研究生を通して友人や親族に話してもらいました。こうして研究生が聖書研究の取り決めを設け,兄弟はただその集まりに行って研究を司会するだけでよかったのです。この兄弟はこうして多くの聖書研究を司会するようになっただけでなく,それらの研究生が証言のわざに携わるのを巧みに助けることができました。あなたもこの方法を試みてはいかがですか。
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あなたも聖書研究に携われます王国宣教 1970 | 2月
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あなたも聖書研究に携われます
1 大阪の高校1年の生徒は聖書研究を司会したいと心から願っていました。ある時,自分の年の3倍もの年配の男の人に「楽園」の本を配布しましたが,再三訪問してもその人に会うことができませんでした。やがて学校の休みが始まったので,もう一度訪問してみたところ,幸いにもその人に会えました。こうして定期的な研究が始まり,その人はよく進歩を続けています。今ではすべての集会に出席しており,神権宣教学校にもはいりました。この若い伝道者は,「これはわたし自身の力ではとても成し得ないものです」と述べています。確かにそうです。エホバの力を注がれることにより,あなたも教えるわざにおいて成功できます。―テモテ後 4:17。
2 雑誌を求めた人を再び訪問するわざをしていた休暇開拓者の姉妹は,若い婦人に「真理」の本を配布しました。そしてその場で研究が始まり,第1章が終わったとき,感激したその若い女性は,「そのような世の中が来るのでしたら,わたしもぜひそこに住みたいわ」と語りました。こうして良い研究が始まりました。そうです,雑誌を求めたり,予約をしたり人々を再び訪問するときに「真理」の本を用いる研究を勧めて,耳を傾ける「羊」のような人々を助けることができます。あなたもこうしてすばらしい経験を得てください。
3 研究を始める際,まず「見よ!」の小冊子を用いて,研究生に聖書の大要を知ってもらい,それから「真理」の本を研究したいと思う場合もあるかもしれません。昨年の5月末,大阪東淀川分会の特別開拓者は大学生と「見よ!」を用いて研究を始めました。その後「真理」の本の研究に移り,週に2回研究するようになりました。一月もたたない中にその人はすべての集会に出席し,2か月目には野外奉仕に参加しはじめ,8月には30冊以上の「真理」の本を配布し,20以上の再訪問を行ないました。
4 「羊」はわたしたちを待っています。それで,雑誌を求めた人や予約をした人を再び訪問して家庭聖書研究を勧めましょう。再訪問に際しては,「真理」の本を活用して研究の仕方を示してください。
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