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支部の手紙王国宣教 1983 | 1月
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支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
今年の年句であるコロサイ 3章14節の,『愛を身に着けなさい。それは結合の完全なきずなです』という聖句は,新しい年を始めるに当たって何とふさわしい聖句でしょう。分裂を深めるサタンの体制下にあって,わたしたちは真のクリスチャンをしるしづける愛の特質を一層十分に表わしてゆきたいものです。
さて去る11月3日,海老名ベテルの王国会館に午前,午後と二組に分かれて集まった関東地方の合計950人ほどの長老たちは,海老名ベテルの敷地に予定されている大会ホールの建設計画について説明を聴き,活発な質疑応答によってこの計画に対する深い関心と熱意のほどを示しました。1984年7月ごろの完成を目指し,建設工事の準備が進められています。既に完成した関西大会ホールと共に,関東大会ホールはエホバの崇拝の発展に大きく貢献するものと期待されます。
さて,皆さんは10月の奉仕報告を知って喜ばれることでしょう。9月に続いて10月も1,000人以上の方々が新たにエホバへの奉仕に加わり,7万4,186人という伝道者の最高数に達しました。正規開拓者1万4,504人,開拓者合計2万8,053人はいずれも最高数で,伝道者の38%,つまり10人のうち4人近くが開拓奉仕にあずかったことになります。雑誌配布も5月の最高数より28万冊多い181万7,000冊が配布されました。わたしたち各自が雑誌をよく読んで十分益を得るように努め,これからも雑誌配布の業に積極的に励みましょう。
エホバの組織と交わる多くの新しい伝道者一人一人がクリスチャンの円熟性を目指し,再訪問や家庭聖書研究の業にも参加して弟子を作る業にあずかるのは大切なことです。(ヘブライ 5:12-6:2。マタイ 28:19,20)すべての伝道者が少なくとも一つの家庭聖書研究を司会するように励むとき,エホバはさらに多くのみ名の賛美者を育ててくださることでしょう。支部で奉仕するわたしたちは皆さんの魂を込めて行なわれる熱心な奉仕に大いに励まされ,感謝しています。
心からの愛を送ります。
日本支部の皆さんの兄弟たち
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エホバの言葉を速やかに進展させてゆきなさい王国宣教 1983 | 1月
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エホバの言葉を速やかに進展させてゆきなさい
1 使徒パウロは,テサロニケの兄弟たちに次のように勧めました。「わたしたちのために祈りつづけてください。エホバの言葉が……速やかに進展し,栄光を受けてゆくようにと」。(テサロニケ第二 3:1)そうです,当時パウロは,できる限り多くの人々が真理の音信に接することができるように,『エホバの言葉が速やかに進展する』必要を認めました。この邪悪な事物の体制の終わりがこれほど近くなっている今,わたしたちはこの時代にも,み言葉が速やかに進展する必要を認識しているでしょうか。―ゼパニヤ 1:14。
2 わたしたちは,エホバの祝福による以外には業の成功を見られないことを認めます。(詩 127:1)それで,奉仕に出掛ける前に,エホバの導きと祝福をいつも祈るのです。また,野外宣教に携わっている間も,他の人々に効果的に真理を分かち合えるようエホバの助けを幾度も求めるに違いありません。しかし,イエスはさらにほかのものを祈り求めるよう,ご自分の追随者たちにお勧めになりました。それは何でしたか。収穫に加わるさらに多くの働き人です。(マタイ 9:35-38)わたしたちもそれと同じように祈り,その後,そうした祈りに調和して行動したいものです。
奉仕の定期性
3 もしだれかがあなたに,まる1か月間,一言も話したり口に出したりしてはならない,と言ったとしたら,あなたはどうしますか。あるいは,それが6か月,またはそれ以上の長さだったならどうでしょうか。それほど長い間,話すことも,だれかと会話することもせずに過ごせるでしょうか。それは実に難しいことでしょう! それなのに,神の王国の音信について他の人々に話すことなく1か月が過ぎるのを許し,不定期的な伝道者になってしまった人たちがいます。真理について他の人々に語ることなく6か月かそれ以上がたつままにして,不活発になった人たちもいます。
4 どうしてそのような事態が生じ得るのでしょうか。「心に満ちあふれているものの中から口は語る」というイエスの言葉の中に手掛りがあります。(マタイ 12:34)エホバの王国とエホバの行なわれたすべての事柄に対する認識で心が満ちるなら,わたしたちは宣べ伝え,教える業に定期的に参加するよう動かされるでしょう。わたしたちの態度は,自分たちについて次のように語ったイエスの弟子たちの態度そのものとなるでしょう。「わたしたちとしては,自分の見聞きした事柄について話すのをやめるわけにはいきません」― 使徒 4:20。
5 奉仕に定期的に参加するとき,わたしたちは優れた結果を経験します。わたしたち自身の信仰が強められます。人から質問されると,さらに研究するよう促され,こうしてわたしたちの知識は成長します。聖書を使えば使うほど,聖書から答えるわたしたちの能力が向上します。―ペテロ第一 3:15。
6 真理がどれほどわたしたちの助けになったかを考えてみてください! それは将来への目を見張るような希望によってわたしたちを慰めてきました。また,悪い習慣を克服するようにわたしたちの多くを助けてきました。真理が自分にとってどれほど貴重なものかを熟考するとき,わたしたちは他の人々を助けるよう動かされます。
7 1月と2月中,『エホバの言葉が,速やかに進展し,栄光を受けてゆく』のにあずかる優れた機会が与えられていることをわたしたちすべては感謝できます。それは「王国ニュース第31号」を用いて奉仕を行なうことです。この「王国ニュース」と共に提供する「ものみの塔」誌も「目ざめよ!」誌も,「王国ニュース」に載せられた情報と密接な関係を持つものですから,人々に強く訴えるものとなるでしょう。それに加えて「最善の生き方」の書籍と共に,家庭聖書研究を始めるのに適した何らかの書籍をもう1冊組み合わせて提供すれば,わたしたちはみ言葉を宣べ伝えることに加えて,家庭聖書研究を取り決めることができるでしょう。
8 どうぞ十分の「王国ニュース」と出版物を携えて野外に出るようになさってください。どの家でも「王国ニュース」を配布しましょう。できれば家の人に直接「王国ニュース」を手渡し,話し合うようにしましょう。詩編 37編の聖句を開き,ハルマゲドンは現在の邪悪な体制を終わらせ,平和と安全の行き渡る義の新秩序をもたらすものであり,希望の根拠であることを示せます。そして一組の書籍に2冊の雑誌を添えて700円の寄付で提供できます。12月号の「わたしたちの王国宣教」の「良いたよりを伝える」をよく学び,奉仕に備えましょう。
9 留守の家々も見過ごさず「王国ニュース」を配布し,別の機会に訪ねてみてはどうでしょう。最近一姉妹は留守だった家々を晩の時間に訪問し,その結果60冊の雑誌をそれらの家で配布しました。わたしたち各自も与えられた立場で最善を尽くし,『エホバの言葉が速やかに進展し』てゆくよう自分の分を果たしてゆきましょう。
10 「王国ニュース第31号」を用いる1月と2月の伝道活動は,新しい方々が奉仕を始めるのに何とすばらしい機会となるでしょう。あなたと聖書を学んできた研究生は『エホバの言葉を速やかに進展させてゆく』必要を認め,奉仕者としてふさわしい資格を培っていますか。もしそうなら,一緒に奉仕を準備し,野外で奉仕を共にするよう誘ってみてはどうですか。大きな喜びを分かち合えるでしょう。
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新しい『永遠に生きる』の本は興奮を誘う王国宣教 1983 | 1月
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新しい『永遠に生きる』の本は興奮を誘う
1 「三日目の最後のプログラムを是非お聞きになるようお勧めいたします。そのプログラムでは,王国を宣べ伝える世界的な業に長い間影響を及ぼす情報が取り上げられます」。昨年夏の地域大会について告げる際,「ものみの塔」誌はこのように勧めていました。
2 そこに出席して,その言及されていたもの ― 新しい本,「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」を受け取って,わたしたちはどれほど興奮したことでしょう! 既に協会のブルックリンにある印刷施設では,初版の印刷が500万部を超えました。そして,さらに約200万部が,ドイツと日本にある印刷施設で生産されました。
3 「神を真とすべし」がわたしたちの主要な研究用書籍であったおよそ20年間(1946年から1960年代半ばまで)に,100万人以上の新しい王国宣明者がわたしたちの隊伍に加えられたことが,最近の大会で話されました。次いで,「とこしえの命に導く真理」が1968年の発表後,主要な研究用書籍になったとき,さらに100万人の伝道者が加えられました。新しい研究用書籍,「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」が用いられるとき,王国宣明者の隊伍が同じように拡大するのを見ることになるでしょうか。もしそれがエホバのご意志であれば,必ずそうなるでしょう!
4 それにしても,この新しい出版物は,前途の大いなる王国の業のためにわたしたちがまさに必要としているものでしょうか。地域大会会場で手渡された『永遠に生きる』の本にある「発行者」からの手紙が述べるように,「この本は……新しい人々がエホバに献身し,エホバに受け入れられる奉仕を行なうために理解しなければならない重要な聖書の真理をすべて取り上げています。……ですからこの本は,教育の程度を問わず,年を取った人,若い人など,どんな人との勉強にも使える本当に良い本です」。ところで,この本の主題となる資料の展開やその書き方についての皆さんの感想はどのようなものですか。
5 疑いなく,皆さんは150を超す,視覚に訴えるさし絵に感銘を受けられたことでしょう。それらはこの本の単なる魅力的な飾りではありません。教える上での真の助けなのです。それらの絵は,考慮されている聖句の要点を強調するように工夫され,配置されています。こうして,読者または研究生は,研究中の資料と共に絵の内容を考えることができます。そして,よく表現された説明文は,さし絵が教える要点を短く簡潔に目立たせています。それらは研究生を引き込み,行動へ促します。
6 わたしたちは新しいこの『永遠に生きる』の本をできる限り広く配布したいと思います。3月と4月中,この本が野外で特に用いられます。ですから在庫不足にならないようにしてください。皆さんの会衆に十分な手持ちがあることを確かめてください!
7 2月から5回に分けて,『永遠に生きる』の書籍に基づく特別講演が取り決められているのはうれしいことです。それに加えて2月後半から,会衆の書籍研究でもこの本が用いられることになりました。わたしたち各自はこの本の内容に十分に通じて,宣べ伝える業にも,教える業にもこの書籍を十分活用する備えをしましょう。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1983 | 1月
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弟子を作るのに助けとなる集会
1月9日に始まる週
81番の歌
15分: 会衆の発表と「発表」欄を扱う。「神権的ニュース」も取り上げる。1月15日の特別活動の取決めを発表する。
20分: 「エホバの言葉を速やかに進展させてゆきなさい」。質問と答えによる討議。時間が許せば参照されている聖句を考慮する。5節を討議する際,二,三人の伝道者を簡潔にインタビューし,野外奉仕に定期的であることがいかに助けとなってきたかを示す。
10分: 「支部の手紙」。一家族の討議の形式で学ぶ。
10番の歌と祈り。
1月16日に始まる週
103番の歌
10分: 会衆の発表。会計報告も含める。1月第4土曜日の雑誌活動の支持を皆に励ます。
20分: 「良いたよりを伝える ―『互いに助け合う』ことにより」。質問と答えで学ぶ。この取決めをはっきり理解するように司会し,時間が許す範囲で強調したい節を朗読する。
15分: 会衆内で援助の取決めに参加してきた人々をインタビューする。どのように援助が与えられたか。援助を受けた人々はどのように益を受け,進歩したか。
89番の歌と祈り。
1月23日に始まる週
29番の歌
8分: 会衆の発表。
25分: 「関心を持つ人を組織に導く ― その3」。長老の話。「二十世紀のエホバの証人」のパンフレットを用い,研究生が組織を知るようにするのに何を行なえるかを示す簡潔な実演を二つ行なう。
実演1: 効果的な教え手が,エホバの証人の現代の組織に注意を引きながら,パンフレット6ページの主な点を研究生と共に考慮する。小さな聖書研究生たちの集まりから全世界に及ぶ幾千もの会衆への成長を示す。1888年50人だった全時間奉仕者は今では世界中で15万人以上になった。最新の「年鑑」を用い,全世界のエホバの証人の数を研究生に示す。この出版物の目的を目立たせる。現代のエホバの証人の組織は過去100年以上活動してきた。
実演2: 良く教えることのできる別の教え手が,より進歩した研究生に宣べ伝える業へ参加することを励ますため,30と31ページの資料を考慮する。時間が許す限り主要な節を読み聖句を考慮する。家から家の奉仕がどのように行なわれるか見て学ぶため,研究生が伝道者について来る取決めを設ける。
司会者は,人々をエホバの組織に導くことをすべての人が意識的に努力するように励まして結ぶ。3号にわたって「王国宣教」に掲載された提案を用いるように。
12分: 「春の巡回大会の予告」。質問と答えで学び,会衆と交わる方すべてが,全部のプログラムに出席して大切な教訓を聞き逃すことのないよう励ます。会衆が参加する春の巡回大会の日付と場所を思い出させる。
108番の歌と祈り。
1月30日に始まる週
68番の歌
8分: 会衆の発表。2月第1日曜日の奉仕に特別の努力を傾けるよう皆を励ます。2月は寒さの厳しい,短い月であり,月の最初の週から積極的に奉仕にあずかるよう会衆のすべての人々を励ます。
15分: 「教育に対する賢明な見方」。「ものみの塔」1982年10月15日号10-15ページの二つの記事に基づく話。
15分: 会衆が必要としている事柄についてのプログラム。長老たちは会衆をよく観察し,真に助けとなる事柄についてプログラムを準備する。聖書に基づいたプログラムとし,特定の事柄について協会の出版物の中からの資料を活用する。
7分: 会衆の奉仕者たちから経験を聞く。前もって準備した一,二の奉仕者から励みある経験を述べてもらう。
41番の歌と祈り。
2月6日に始まる週
51番の歌
10分: 会衆の発表。2月第2土曜日の雑誌活動を会衆がよく支持するよう励ましを与える。2月11日の特別活動の取決めを発表する。
15分: 「新しい『永遠に生きる』の本は興奮を誘う」。奉仕監督は記事の討議を司会し,節を読んでもらう。4節と5節を討議する際,この本に対して会衆で得られた反応はどんなものであったか尋ねてみる。2月の特別講演そして2月後半から書籍研究でこの本を用いるので,みな内容に精通し,積極的に野外で聖書研究に用いていくよう聴衆を励ます。
20分: 「自分が間違っていたなら,なぜそのことを認めるべきですか」。「ものみの塔」1982年12月1日号,28-30ページの記事に基づく話。長老は聴衆の心に訴えるよう資料をよく準備して話をする。
9番の歌と祈り。
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