推奨されている本
カリブ海に浮かぶ島のジャマイカで出されている新聞,サンデー・サンは昨年1月23日付の紙面に,「証人たちは前進する」という見出しを掲げました。近年エホバの証人の数が増加していることに言及してから,同紙は次のように述べました。
「証人たちは今度,美しいさし絵が入り,書き方も説得力があって簡潔な255ページの新しい本を発表した。これは証人たちの数をふやすのにかなりの助けになるに違いない。『あなたは地上の楽園で永遠に生きられます』と題するこの堅表紙の本は,ジャマイカドルで4㌦50㌣[日本では1,000円]という手ごろな値段で売られている。……
「証人たちは日曜日の午後に多くの人々の邪魔をし,ノックの音で大勢の人を起こしてきた。こうした行為は特に心を引きつけるものではない。
「しかし証人たちは聞くだけの価値のあるものを携えている。彼らが戸口に足を踏み入れることを許せないのであれば,何としても『あなたは地上の楽園で永遠に生きられます』を手に入れることだ。その本はエホバの証人の神学と実践とを体系的に,また総合的に要約している。……
「証人たちはこれまで常に日常生活の動きと宗教を結びつけるコツを心得てきた。証人たちの出版物は,多くの根本主義者を魅了していると思えるような妙に細かい宗教的問題や論争を大きく扱うことはない。証人たちの神学の中で強力に扱われているのは,うつ病や孤独,性の問題,財政面の窮乏,恐れなど人々が直面する毎日の闘いである。
「多くのクリスチャンが,現実の世界で起きている事柄とは関係がないように思われる観点から福音について語り,多くの人が自分たちの霊的な生活を社会的および知的な生活から引き離しているのに対し,証人たちの宗教は彼らの行なう事柄すべてを支配する。『あなたは地上の楽園で永遠に生きられます』はこの点を十分に示している。……
「この本全体を,そしてまさに証人たちの神学全体を貫いている一つの主題がある。それは神の王国の優越性である。この本は神の王国がイエスの宣教の中心であったことを示す強力な証拠をきちんとまとめている。その宣教の中で際立っていたイエスのいやしをも,証人たちは神の王国と結びつけている。証人たちは人間の命を長らえさせることそのものがイエスのおもな関心事でなかったことを示している。むしろ,この本には,その奇跡によって『神の力をもってすれば人間の問題はすべて解決できるということが……証明されました。そうです,それらの奇跡は,神の王国の支配する地上で起きる事柄を小規模に示すものでした』と記されている」。
この新聞記者はエホバの証人のある教理に異議を唱えてはいますが,それでも上記のように「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の本を入手するよう自紙の読者に勧めています。既にこの優れた出版物を読む機会にあずかられた方も少なくないでしょう。その貴重な内容を他の人々に分かつことに熱心な態度を示していますか。
大勢の人々はそうしています。そのことは『永遠に生きる』の本が発行1年を経ずして何百万冊も頒布されていることに現われています。米国ノースカロライナ州のそのような人の一人は,昨年の晩春にものみの塔協会に手紙を寄せました。「拝啓,兄弟の方へ」という言葉でその手紙を書き出したこの男性は次のように述べています。「このようにお呼びしてよいものでしょうか。ともかく,皆さんの発行しておられる『あなたは地上の楽園で永遠に生きられます』と題する本について手紙を書いております。
「3月1日ごろでしょうか,私のことを覚えていた幼い男の子を連れた証人が私の家にやって来ました。私はその子に勧められてその本に目を通し,1冊求めました。この本を読んでみて,とても気に入りました。私の職業はトラックの運転手です。それで,翌週ニューヨーク州のロングアイランドへ行きました。養子が問題を抱えているという知人に会ったので,その本を上げてしまいました。ミズーリ州のハイチに着いてやっとこの本を1冊見つけることができました。
「そこから,テキサス州ヒューストンへ行きました。ヒューストンへ向かう途中,テキサス州ラフキンにある王国会館に立ち寄り,この本を10冊求めました。ヒューストンにいる間に私は11冊全部を配布しました。それで帰途ラフキンを通った際に(過ぎ越しの晩)さらに8冊求めました。アーカンソー州コンウェーに着いた時には,その8冊はなくなっていました。それで,10冊を求めました。ノースカロライナ州ダーラムに着くまでに,それはなくなりました。そこでJ ― 兄弟からさらに2冊求めました。それからその週の日曜日に,ダーラムの王国会館で15冊を求めました。それもなくなったので,デラウェア州ウィルミントンに着いた時,さらに16冊を求めました。イリノイ州ロックトンでは3冊を求めました。ノースダコタ州で手持ちがなくなり,テネシー州メンフィスに着くまで本が手に入らず,メンフィスでさらに10冊を手に入れました。そしてニューヨーク州ブルックリン(ものみの塔の本部)で,私はさらに27冊求めました。私が最後に求めたのはイリノイ州スプリングフィールドでのことで,1983年5月1日に10冊求めました。
「3月27日から4月27日までの間に合計96冊この本を配布しました。さらに,月が変わりましたが,今月は出足が鈍いようです。しかし,本を手に入れる度に,またその合間合間に,私は兄弟たちに研究を司会してもらえないかとお願いしています。というのはこの時点で私はエホバの証人ではないからです。しかし,トラックの中での王国のカセットやあちこちでしてもらう研究(そしてこの小さな赤い本)のおかげで,さらに私たちの父エホバとみ子イエス・キリストの過分のご親切にたゆまぬ祈りが加わって,私も永遠の命を得られるかもしれません」。
自分のために祈ってほしいと頼み,愛の表現で手紙を結んでから,このトラックの運転手は手紙の最後に次のように書いています。「追伸 今日,5月17日に,ものみの塔からさらに25冊を求めました」。
この男の人はどのようにしてこれほど多くの『永遠に生きる』の本を配布するのでしょうか。ブルックリン本部の職員の一人であるボブ・ローディッシュはこの人がさらに多くの文書を得るために立ち寄った際にその人との聖書研究を司会しましたが,その点をこう説明しています。「その人の話では,その本を人々に見せ,自分はその本からすばらしいことをたくさん学び,学んだ事柄のおかげで生活を実際に変えることができたと言うだけだそうです。それから,本の内容を実際に示すために,特定のページを開きます。例えば,140ページと141ページです。そこには,神の王国が既に天で設立され,今支配していることを示す年代的な証拠が載せられています」。
実際のところ,出版物に対する熱意と個人的な感謝の念は,ほかの人がそれを求めるよう助けるためのかぎになります。ついでながら,ボブ・ローディッシュが言うには,後で聞いた話によると,トラックの運転手であるその友人はどこでも会う人々にこの本を配布して昨年の6月までに200冊以上を配布したそうです。
1月と2月にエホバの証人はこの優れた聖書研究の手引きを一般の人々の手に渡すための特別運動を再び繰り広げました。あなたもあらゆるふさわしい機会に「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の本を提供することにより,神の王国の良いたよりを広める業に十二分にあずかるようお勧めいたします。