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支部の手紙王国宣教 1981 | 2月
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支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
この手紙を会衆で扱うころには,次の新しい一連の巡回大会が始まります。昨年9月からこの1月末まで,全日本で83の巡回大会が開かれ,従順に関して,実に多くの事を教えられました。新しい巡回大会は「クリスチャンは世から離れる」という主題のもとに開かれ,この大切な原則をわたしたちに銘記させることでしょう。是非出席し,最善の益を得ていただきたいと思います。
大会に出席するという点で沖縄の離島の兄弟たちはすばらしい模範を示しています。報告によると,沖縄本島からさらに300キロも離れた,石垣島,宮古島などの兄弟たちは,土曜日,日曜日に那覇市で開かれる大会のために木曜日の船に乗り,12時間の船旅をして大会に出席したとのことです。大会後最初の船は月曜日の晩に出航し,島にもどるのは火曜日になるのです。つまり週末だけの巡回大会に出席するために往復24時間の船旅を含む六日間を喜んで費やして,エホバの霊的食卓に集う努力を払います。わたしたちも同様な深い感謝と認識を示してゆきましょう。
11月の奉仕報告によると伝道者は再び増加して5万8,420人に達しました。これは昨奉仕年度の平均に対する8パーセントの増加となっています。正規開拓者は9,049人,補助開拓者は9,276人で共に新最高数に達しました。11月1か月で日本中に1万9,233人が開拓者として働いたことになります。この結果,208万時間が奉仕に費やされ,85万の再訪問と8万3,000件の家庭聖書研究が報告されました。何と力強い証言の業がなされたのでしょう。
2月は「インフレ,病気,犯罪,戦争がなくなるという希望」を告げる「王国ニュース」第28号を用い,人々と会話を交わし,「真理」の本と2冊の雑誌を家々で配布します。これは本当に楽しい奉仕となるでしょう。どうぞ月の最初の週から十分に奉仕に参加するよう計画なさってください。
心からの愛と共に,
日本支部で働く兄弟たち
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希望の音信!王国宣教 1981 | 2月
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希望の音信!
1 インフレ! 病気! 犯罪! 戦争! 人類はこれらの事柄にどう対処できるのでしょうか。わたしたちはいつまで苦しまねばならないのでしょうか。より良い時代を望めるだけの理由がありますか。世界中の人々がこのような質問を尋ねています。希望がないので,多くの人は自暴自棄になっています。「延期になった期待は心を病ませる」とは,賢人が箴言 13章12節(新)でこのことを表現した言葉です。
2 聖書は,こうした事柄が終わりの日に起こると告げています。(啓示 6:1-8)それはまた,救いがどこから得られるかも予告しています。人々は人間の政府に助けを仰いでいます。占星術者や占い師に期待する人々もいます。ある人々は科学者に頼っています。しかし,だれもそれらの源から永続的な救いが得られるとの確信を得られません。感謝すべきことに,わたしたちは確かな救いを望める唯一のものが神の王国であることを知っています。
新しいパンフレット
3 2月に用いるパンフレットには,「インフレ,病気,犯罪,戦争がなくなるという希望」という表題がついています。それは間違いなく,誠実な人々に希望の音信をもたらすことでしょう。
4 このパンフレットは,人が確かな希望を置くことのできる唯一の書物として聖書を指し示しています。それには,人間の諸問題があること自体希望の根拠であることが示されています。(ルカ 21章28節を参照。)3ページには,インフレが制御されるばかりか,完全に一掃されてしまうことがさし絵入りで示されています。(詩 72:16)病気は終わります。(啓示 21:4)犯罪は絶えます。(詩 37:10)戦争はもはやありません。(詩 46:9)聖書が告げている壮大な事柄すべては,この世代のうちに実現し,人々はほかならぬこの地上でそれらを享受するのです。
5 どうすればこの確かな希望を知るよう人々を援助できるでしょうか。一つの方法は,熱意と確信をこめて新しいパンフレットを提供することです。2月中,わたしたちにはみな,このことをする機会があります。
パンフレットを提供する方法
6 多くの兄弟たちは,今までのパンフレットに対し,その内容を人々と十分に話し合う機会を得たことを感謝しています。できる時にはいつでもこのことをなさるようみなさんにもお勧めしたいと思います。パンフレットの提供は最も証言しやすいものの一つですから,証しの業に一度も参加したことのない人も奉仕を始めたいと思うかもしれません。研究生の中には,良い進歩を示し,集会に出席し,身近な人々にも学んだことを話し始めている人がいることでしょう。そうした人たちが資格にかなっていれば,そうするよう励ましてください。あるいは,今まで中断していたものの,再び奉仕に出られそうな人はいるでしょうか。2月は,そうした人たちを援助する格好の時です。
7 表題は人に訴えるものですから,多くの人は喜んで一部受け取るでしょう。パンフレットを手渡して,読むように勧めるだけでもよいのです。あるいは次のように言うこともできます。「おはようございます。私は__といいます。インフレは高まる一方ですし,怖い病気が増え,私たちのごく近所にも犯罪が増加し,第三次世界大戦の脅威さえも加わっていますから,多くの人々が不安をかきたてられるのももっともなことですね。もっと良い時代が来るという希望があると思われますか。[家の人に答える余裕を与える。] この,『インフレ,病気,犯罪,戦争がなくなるという希望』という題のパンフレットをお渡しできるのをうれしく思います。2ページには,将来にある事柄を知ろうとして多くの人が占星術者や占い師に頼っていることが示されています。その人たちは必要な答えを得られると思われますか。[家の人に答える余裕を与える。] 聖書はより良い時代の希望を与えています。[それから,3ページにある要点の一つを論じる。] このパンフレットは無料で差し上げています。そして,聖書の希望をさらに学んでいただく助けとして,この「とこしえの命に導く真理」という出版物に2冊の雑誌を添えて400円のご寄付で提供しています。これもぜひご覧になってみてください」。
8 エホバは,希望に関する唯一の確かな音信を与えてくださいました。できる限り多くの人とそれを分かち合いましょう。
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会衆の集会 ― その1王国宣教 1981 | 2月
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会衆の集会 ― その1
1 会衆の集会はあなたにとってどれほど重要なものですか。エホバにとって,民がご自分の前に定期的に集まることはどれほど重要でしょうか。集会に対するあなたの見方は,エホバの見方と同じですか。申命記 4章10節(読む)で,エホバは,わたしたちの崇拝のこの面についてどのように感じているかを告げておられます。
2 エホバはご自分の聖なるみ使いたちを通し,それらの集会を指示されました。しかし,今日,エホバはご自分の右にいる強力なみ使いの頭を通してわたしたちと交渉しておられます。「それゆえわたしたちは,自分が聞いたことに普通以上の注意を払……(う)ことが必要です。み使いたちを通して語られたことばがゆるがぬものとな(った)……のであれば,わたしたちの主を通して語りはじめられ……たという点で,これほど偉大な救いをおろそかにした場合,わたしたちはどうして逃れられるでしょうか」。(ヘブライ 2:1-4)この崇高な位から神の指示が下されることを考えてみると,パウロがこの手紙の後のほうで,ヘブライ 10章25節(読む)の言葉を語ったのも少しも不思議なことではありません。
プログラムの調整
3 4月から,神権学校と奉仕会の長さに少しの調整が加えられています。二つの集会は,歌と祈りを含めないで,それぞれ45分の長さになります。これらの集会の後で務めや責任を果たすための時間をもう少し必要としている長老や奉仕のしもべのみなさんに,この調整は助けになるかもしれません。公の交通機関に頼っている人たちも助かるかもしれません。(巡回監督が会衆を訪問する場合のこれらの集会の取決めについては,8ページの「発表」をごらんください。)
4 これらの集会が少し短くなるので,わたしたちは各自,霊的な益を最大限に得るため一層よく準備したいと思います。特に長老たちは,すべての人が啓発を受けて帰れるように教えることを心がけるでしょう。山上の垂訓は短い集まりでしたが,その少しの時間で何と力強い教えが示されたのでしょう! みなさんは,これらの集会で扱われる資料に目を通すため,時間を取っておられますか。
会衆の集会を支持する
5 会衆の書籍研究: 2月から,「神の千年王国は近づいた」を学び始めます。この本は事物の体制の終結に関する,イエスのたとえ話の多くを取り扱っており,危機的な時代に住む現代のクリスチャン証人たちにとってまさに時宜にかなった資料です。信仰に古い人も新しい人も,わたしたちみなが,この本に含まれる霊的な「肉」から大きな益を得ることでしょう。
6 奉仕会: 奉仕会は,宣べ伝え,弟子を作るわたしたちの業に直接関係しています。野外奉仕に心を向ければ向けるほど,この集会はわたしたちにとって意味を持ってきます。この集会から特に野外で役立つ点や他の情報を拾い出してノートに書き留め,それらを野外奉仕の様々な分野で活用している人もいます。わたしたちの業には二重の意味があります。羊のような人々を探すと同時に,警告を響かせるのです。宣べ伝える業にこの理由が加わったことが将来の奉仕会に反映されるでしょう。神聖な奉仕を増し加えるため,奉仕会から励みを得るようになさってください。
7 神権学校: この「わたしたちの王国奉仕」の3ページで述べられているように,1981年の学校は改定されています。研究生の話に続いて与えられる助言から全員が益を受けるでしょうし,各研究生も自分の改善すべきところを一層よく思いに留められるでしょう。聴衆の中の,将来話をする予定の人たちでさえ,同じようなところを改善する必要があるかもしれず,このことが助けになります。集会を短くするため,毎週の学校は合計四つの話に縮められています。聖書朗読予定部分の討議に8分の時間が充てられ,学校のこの重要な一面がさらに強調されています。これは本当に,み言葉を聞くようにとエホバが民を集められる時間です。
8 「ものみの塔」研究: 「ものみの塔」研究は,見事に調えられた,5コースの食事の主菜にも例えられるものです。それには,試練や圧迫に持ちこたえるためにわたしたちすべてが必要としている固い食物が含まれています。そうした事柄を経験していない人がいるでしょうか。では,「ものみの塔」を一回でも逃せるものではありません。自分の霊性をおろそかにすれば,ほとんどの問題は増大することを忘れないでください。信仰に堅くとどまってください。定期的に出席してください。
9 公開講演: 協会は,会衆内で講演者として用いられている人たちのために,幾らかの新しい公開講演の筋書きを送るよう計画しています。これらは,神の民の必要にそった新鮮な情報を提供するでしょう。
10 「わたしたちの王国奉仕」のこれからの号に,会衆の五つの集会のそれぞれについてさらに情報が載せられることを楽しみにしたいと思います。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1981 | 2月
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弟子を作るのに助けとなる集会
2月1日に始まる週
12分: 99番の歌。「発表」欄の中から適切な項目を取り上げる。会衆の発表と「1981年記念式を行なう」を含む。プログラムの紹介として詩篇 22篇22節を討議する。
18分: 「希望の音信!」質問と答えによる討議。7節は実演で扱う。(討議に用いるため各人が自分のパンフレットを1部ずつ持参するように前もって伝えておく。)節を討議する際,パンフレットの相当する部分を読む。2月11日の特別活動を発表する。
25分: 「会衆の集会 ― その1」。質問と答えによる討議。資格ある朗読者に演壇上で各節をまとめとして読んでもらう。この部分を扱う長老は会衆の記録から集会の出席数を得ているようにし,5-9節を討議する際,聴衆と会衆の出席数を分析する。みなの努力をほめる。改善の必要な部分があるか。もしそうであれば,出席を妨げているどんな問題があるか。4節を考慮する時,神権学校と奉仕会の準備をいつ,どのように行なっているか述べてもらう。毎週の聖書朗読の割当てに加えて,ほんのわずかな時間だけがこのために必要となることを強調する。
5分: 81番の歌と祈り。
2月8日に始まる週
8分: 118番の歌。会衆の発表と会計報告。
10分: 支部の手紙。ふさわしい場面を設定し,長老が取り扱う。
18分: 「良いたよりを伝える ― 月の第一日曜日に」。質問と答えで扱う。月の第一日曜日に奉仕することに関連して,会衆の伝道者たちから励ましとなる経験や意見を述べてもらう。
17分: 「改定された神権学校」を討議する。1981年の神権学校のプログラムの中で変更された部分を際立たせる。すべての人が定期的に学校に出席するとともに,聖書朗読のプログラムに従ってゆくように励ます。
7分: すべての人が,「来たるべきわたしたちの世界政府 ― 神の王国」の書籍を次の集会に持参するように求める。161ページ6節から165ページ16節までを準備するように勧める。94番の歌と祈り。
2月15日に始まる週
5分: 75番の歌と会衆の発表。
12分: 「聖書物語の本」の第55話と第110話を一群の子供たちと考慮する。年若いサムエルが神の代弁者であったという特権を際立たせる。また,テモテが自分自身をささげ,使徒パウロと旅行することによりあずかったすばらしい働きを強調する。
20分: 「あなたは親をどのように見ていますか」。次の資料は「若い時代」の本の第10章に基づくもの。下記の質問の後に,その章のある節が参照されている。これは兄弟たちが注解を準備するのに助けとなる。この部分を扱う長老は,朗読してもらう聖句を前もって年若い人々に割り当てておく。年若い人々が討議に加わるよう励ましを与える。次の質問をし,聖句を読んでもらい,討議する。子供を教え,訓練する責任はだれにあるのか,まただれの規則にしたがって。(エフェソス 6:4)もしある年若い人の両親がエホバに仕えていないなら,それでも,その両親を尊敬し,従うべきか。なぜ。(4節)あなたの両親が,あなたの誕生からいままであなたのために行なってきたことの中にはどんなものが含まれるか。(5,6節)両親のしてくれることに対する感謝をどのように示せるか。(エフェソス 6:1,2)両親が間違いを犯したことはあるか。(ローマ 5:12)両親の犯した間違いをどのようにみなすか。(マタイ 6:14,15)神によると,家族に関することで最終的な決定はだれが下すか。(コロサイ 3:20)なぜこれはそれ程大切か。(10節)神は両親に子供を訓練する責任を与えておられるので,衣服や交わり,その他のことで子供たちに制限を課すどんな権利を両親は持っているか。(箴 6:20)神がお与えになったこの取決めにイエスはどのように敬意を示されたか。(ガラテア 4:1,2)両親に対する不従順をエホバはどのようにご覧になるか。(箴 30:17。11節)従順がもたらす今と将来の報いのいくつかにどんなものがあるか。(ガラテア 6:7。13,14節。箴 3:1,2)
18分: 王国の支持者と王国を支持しない者とを分けることにおけるわたしたちの立場。「来たるべきわたしたちの世界政府 ― 神の王国」の161ページ6節から165ページ16節までの資料の際立った点を会衆と討議する。資格ある教え手が扱う。王の「兄弟たち」と「羊」級は立場こそ違っても,なされる業が一致していることを目立たせる。6節: どのように,まただれによって,諸国民は通告を受けているか。聖句はこれをどのように示しているか。―コリント第二 5:20。イザヤ 43:9。
7,8節: マタイ 25:31-33を読んで討議する。いつ,そしてどんな根拠に基づいて人々を分けるか。
9,10節: マタイ 25:34,35を読んで討議する。王の右側に分けられる羊のような者たちはだれを表わすか。イエスは彼らが何をしたことを示したか。
11-13節: マタイ 25:37-40を読む。「わたしの兄弟たち」としてイエスはだれに言及されたか。「羊」は王の「兄弟たち」に対する支持をどのように示したか。王の「兄弟たち」はどんな状況を忍ばねばならなかったか。
14,15節: 羊のような王国支持者たちはどのように報われたか。自分が王国の支持者であるということを各人はどのように示さねばならないか。172ページ31節も参照。
16節: 「羊」はどのように「王国を受け継」ぐか。王の「兄弟たち」の希望はどのように異なるか。わたしたちの会衆は自分が王国支持者たちだということをどのように示せるか。
5分: 週末の奉仕に参加して自分たちが王国の支持者であることを示すように兄弟たちを励ます。54番の歌と祈り。
2月22日に始まる週
10分: 114番の歌,会衆の発表。「神権的ニュース」を含める。
15分: 「質問箱」。平衡の取れた,資格ある教え手が扱い,まとめとして節を有能な読み手に読んでもらう。
15分: 経験。「わたしはどのように真理を得たか」。長老は二,三人の人々か幾組かの家族をインタビューする。特に,訪問した証人が人々と接する際に示した柔和で,人々を引き付ける態度による好ましい印象を考慮する。インタビューの人選は変化に富んだものとして特定の人々に片寄らないように注意する。インタビューされる人は自分が述べることを,ただ読み上げたり記憶したりしない方が望ましい。長老は巧みに質問を尋ね,情報を引き出す。
15分: 3月の奉仕に備える。再び「わたしの聖書物語の本」が3月に野外で用いられる。学校が春休みに入ったり,新たに学校に入る大勢の子供たちやその両親などに会う機会となる。司会者は,この本のどんな部分を用いて家の人と会話するか伝道者たちに各自の経験や提案を述べてもらう。1980年3月号「王国奉仕」2ページを参照することもできる。模範となる実演を含める。
5分: 14番の歌と祈り。
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