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地域大会で得た教訓を復習し，実践しましょう

進化か創造か

¹ 宇宙と人間の存在を説明するのは，聖書に略述されている創造ではなく進化であるとの考えが広く信じられているため，時間をかけて聖書を読んだり，聖書の導きに真剣な関心を示す人は多くありません。それにしても，進化と創造，人間はどちらの結果なのですか。物事を深く考える人は，いろいろな事実を十分に調べてみるべきでしょう。「進化と創造 ― 人間はどちらの結果ですか」の本は，『問題の別の側』を明らかにしており，しかも多くの資料を提供しています。9月の間，わたしたちは「良いたより」の小冊子を添えて120円の寄付で，この本をできるだけ多くの人に提供します。この月は野外で100,000冊の本を配布できた初めての月となりうるでしょうか。結果を待つことにしましょう。

² 多くの場合，「進化」の本の中の絵を見せるだけで，らくに本を配布できることに気づかれることと思います，たとえば4ページを開いて，相手の人にこう尋ねることができます。「わたしたちの先祖はなんだと思いますか ― 創造された人間夫婦ですか，それともサルですか？」。それから本に目を通してもらい。小冊子とともに120円のご寄付でお求めになれますと説明します。この本の中には，ほかにも人に訴える絵や表題がたくさんあります。短い紹介の後，すぐ本を提供することもできますし，聖句を使いたければ，詩篇 100篇3節やイザヤ書 45章12節などを用いてから本の提供へと話を進めてもよいでしょう。雑誌の日や夕方の証言活動また偶然の証言の際にも，本を配布する機会はあるものです。あなたは9月中なん冊の本を配布できますか。

³ 会衆の区域全体をこの提供物をもって網羅するならばすばらしいことです。これをあなたの会衆の目標にしてはいかがですか。そして，そのために何ができるか考えてごらんなさい。すべての人が家から家のわざによりいっそうの努力を払うならば，例年の9月と同様に日中，晩と好天候に恵まれ，全部とはいかなくても，ほとんどの区域を網羅することに成功するかもしれません。

⁴ 物事を深く考える人は，「進化」の本の中に自分の興味をそそる多くの点を見いだします。たとえば，慶応大学の教授が最近協会の東京支部を訪れ，15冊の「進化」の本を求めました。この教授は物理の授業で進化論の起源を学生に教えるのに，「進化」の本を効果的に使っているとのことで，学生たちの参考資料として15冊用意したかったのです。同教授は，授業でひんぱんに用いるのは1章から11章にある資料で，12章から15章は自分にはよくわからないので，そこの部分は学生たちが各自読むよう勧めていると話していました。

⁵ しかし，この12章から15章までの箇所こそ，わたしたちの再訪問のわざにとって非常に有益な部分です。ここの資料を各自に読んでもらう代わりに，本を求めたかたを再び訪問して，悪が許されている状態を論じたそれらの章について話し合ってみましょう。初めの数回の訪問の際には，資料をいっしょに読んだり復習したりする形式の研究を司会できるかもしれません。関心が高まるにつれ，「真理」の本を使っての研究に切り替えることができるでしょう。あるいは，多くの場合，「良いたより」の小冊子が「進化」の本とともに配布されるのですから，最初のうちはこの小冊子を使って研究してもよいでしょう。異教の理論である進化と対立する神の創造をたたえるあなたがたのわざを，エホバが祝福してくださいますように。

良いたよりを伝える ― 準備することの価値

¹ あなたは，1時間があっという間に過ぎ去ってしまったような講演を最近聞いた覚えがありますか。あなたの注意を引きつけた神権宣教学校の研究生の話はいかがでしたか。わたしたちはみなそのような話を楽しみました。しかし話がそれほど効果的であるために，彼らがみな共通してどんなことをしなければならなかったかご存じですか。そのとおり ― 準備です！

² 宣教のどの面においてでも，効果的であるためには準備が肝要です。生まれつき特別な才能に恵まれた人たちでも，とりとめのない話やなかなか要領を得ないような話を避けるために準備をすることが必要です。多くの場合，家の人が私たちに与えてくれる時間はごく限られています。確信をもって，貴重な真理を伝える適切なことばを用いて真理を提供し，良い結果が見られるならば，大きな満足感を覚えるでしょう。そのようにすれば，往々にしてその場でさらに証言を続けることができます。しかしそれができなくても，おそらく家の人が忘れないような一つの点を伝えられるかもしれません。そうすれば，次回にはもっと関心をもって耳を傾けてもらえることでしょう。

³ 準備することは敬意を払うことを示します。準備することは演壇では聴衆に敬意を示すことになり，また戸口では，聞くことに同意する家の人に敬意を示すことになります。しかし，いつの場合でも，準備することはわたしたちが代表しているエホバへの敬意を示すものとなります。

⁴ わたしたちは，戸口において何を話すか，またどのように話すかについて選択の自由を与えられていることをたいへんうれしく思います。話がどう発展するかはっきりわからないからといって，それほど練習をしなくてもよいということになりますか。いいえ，そうではありません。むしろ実際にはいろいろな状況に備えるためにもっと準備することが必要なのです。

⁵ わたしたちはいつまたどのように準備することができますか。自宅で静かに行なう個人研究の際にある程度の準備を行なえます。聖書の話の仕方をひとりで練習してみるのです。家の人を会話に引き入れるために，どこで質問を尋ねたらよいかを決めておいてください。それから家族のあいだで，討議と練習を行なうことができます。しもべあるいは円熟した伝道者が新しい人を援助する最善の方法の1つは，次のように尋ねることです。「お宅に立ち寄ってわたしがどのように準備するかご覧にいれましょうか」。もし円熟した人が新しいかたを教える責任を受け入れ，どのように準備を行なうかを愛をもって示すなら，話し合いや練習の際にきまり悪い思いをしなくても済みます。

⁶ 野外でエホバに奉仕するために準備をするのは喜びです。わたしたちはみな忙しいので，望むほど時間を作ることはむずかしいかもしれません。しかし時おりの数分間であっても，それはすばらしい進歩を促すものです。野外に出られなかった日には，聖書を出して，静かにあるいは声を出して聖書の話を復習するのは楽しいことです。そうすることによってわたしたちは，いつも奉仕に思いを寄せる者となります。

⁷ ある兄弟たちは自分の好きな聖書の話の簡単な筋書き，区域でよく直面する反対論，そしてそれらを克服する方法，それにまた家庭聖書研究を始めるための「王国奉仕」の提案を記入した手帳を持っています。あなたの伝道カバンの中にもそのような手帳を入れておくことができます。あなたはそうしていますか。

⁸ 使徒パウロは，「わが口を開くとき，言を賜はり，はばからずして福音の奥義を示し，語るべき所をはばからず語り得るよう」彼のために祈ることを兄弟たちに願い求めました。（エペソ 6:19）わたしたちもそれと同じような語る能力を必要としています。その目的のためにも準備することは肝要です。

質問箱

● 王国会館を清潔に保つためにわたしたちひとりびとりは何をすることができますか。

王国会館はその地方における清い崇拝の中心地です。それが清潔に，そして内側も外側も美しく保たれるならば，エホバとエホバの組織をりっぱな仕方で代表するのに役だちます。会衆と交わっているすべての人は，そのために手伝うことができます。

通常，会衆のしもべはいくつかの会衆の書籍研究の群れが，順番に会館を清掃する予定表を作成します。毎週行なう必要のある事柄をしるした一覧表があれば役に立ちます。あなたの書籍研究の群れの番が来たときには，ぜひあなたの務めを果たしてください。しかしそれ以外のときはどうでしょう。

あなたが毎週手伝うことのできるいくつかのことがあるかもしれません。ある会衆では年若い伝道者たちが各集会のあといっしょになって働き，床の上に落ちているものを拾い，いすをきちんと並べます。ある会衆では家族のグループがこの責任を果たしています。その結果もちろんのこと，会館の外観はいつも非常に良いものです。

親は自分の子どもが床に落ちた物を拾うように教えるのは良いことです。また親は自分の子どもがいすや壁に落書きをしたり，どの備品にも傷をつけたりすることがないよう監督すべきです。王国会館を掃除するのはとても楽しいひと時ともなります。それは，責任を受け入れ，またエホバの崇拝の場所に感謝を示すよう，親に子どもを訓練する機会を与えるものとなるからです。

あなたの王国会館の外側は，世話を必要としていますか。何か世話を必要とするものはないか，いつも気を配ってください。王国会館を世話することにおけるわたしたちの忠実さは，エホバへのわたしたちの愛，またエホバの崇拝の場所がその地方において良い証言となるようにというわたしたちの願いの表われといえます。