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ヱホバの制度を支持するものみの塔 1955 | 6月1日
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のものに与つたならば,肉のものに対するものでこれらの人に公然と仕えるのは義務である。』これは制度の相互依頼を示します。そして各自は自分の分を供給して他の者の欠如しているところを補います。『他の者には軽く,あなた方には重くするというわけではない。ただあなた方余つている分をいま均一にして,彼らの不足を補うということである。そうすれば,あなた方が不足のときに彼らの余つている分はそれを補うであろう。こうして,等しくなるのである。聖書にこう書かれている通りである「多くのものを持つ者も,持ち過ぎることはなく,少ししか持たぬ者も足りないことはなかつた。」』― ロマ 15:26,27。コリント後 8:13-15,新世。
33 どんな機会に賢明な行をしたため,ピリピ人の兄弟は祝福をうけましたか?
33 多くの支部が行つている文書の印刷に加えて,拡大の計画を維持するのに必要な他の出費が多くあります。兄弟たちはこれにも又与ることができ,またいま与つています。パウロは次の手紙を書いた時,巡回の業をしていました。『しかし,あなた方は私のくるしみによくも,与つてくれた。あなた方ピリピ人も知つているごとく,私が良いたよりを宣べ伝え始めて,マケドニヤを去つたとき,あなた方を除いては,どの会衆も寄附や施しということで私に参加しなかつた。テサロニケにいた時でも,あなた方は一再ならず私の入用なものを送つてくれた。』(ピリピ 4:14-16,新世)ピリピ人の兄弟たちは,その機会に際して賢明な行をなし,主からの祝福を確かにうけ,また主の霊感の御言葉の中で,良く述べられています。今日の多くの会衆も同じようにこの機会を認め,そしてこの必要な出費に分け与ります。
34 支部は他のどんな出費を持つていますか? しかしそれらの出費をなぜ後悔しませんか
34 巡回の業に加えて,協会の維持する幾百という宣教者の家は全世界にあり,拡大の計画に参加しております。又特別開拓者たちをも良く援助しています。すべての支部が持つているこれら二つの面の奉仕の費用の他に,各ベテルの家自体およびそのベテルの管轄する地域内の兄弟たちに愛の働きを捧げる兄弟を維持しています。それから,開催される定期的な大会に出費を要し,まして「良いたよりを守り合法的に確立する」のに必要な費用のかかる多くの裁判事件は言うまでもありません。これらは制度の後悔しないすべての出費です。というのは,これらの出費のもたらした祝福の富は,金銭で測ることのできないものだからです。ヱホバの証者は非常に富める人ではないにしても,正しい義のためにその持てるものを費すのに恐れを感ぜず,またその費すものから最大のことを得る仕方を知つていると全世界に表明します。あらゆることにもまして,ヱホバの御霊は御自身の制度の上にあり,また欠如しているものは何一つなく,みななし得ることができると表明しています。今日のヱホバの制度の驚異的な増加は,金を費すことなしでは達成できません。しかし,ヱホバの過分な御親切により,拡大はいまでも進みつつあります!
将来の繁栄を支持する
35 慈善の寄附を定期的に行うことは,パウロによりどのように励まされていますか?
35 すべての者が伝道計画に参加するとき,すべての者は努力を払い,慈善の寄附にも参加します。おのおのの僕の費す時間が自発的であるごとく,物資の資金を寄附する事も,自分自身で決定すべき事柄です。しかし,野外の定期性ということに努力がなされているのと同じく,制度を支持するのに用いるお金を定期的に分けて貯えることも,使徒によりすすめられています。『さて聖徒たちへの寄附については,私がガラテヤの会衆に命じた通り,あなた方もそういたしなさい。週のはじめの日に,あなた方はその繁栄に応じていくらかのものを自分の家に貯えて置きなさい。そうすれば,私が着いた時に寄附を集めずに済むであろう。』― コリント前 16:1,2,新世。
36 真理に来る多くの人の以前のどんな経験は,初期ユダヤ人のクリスチャンの立場と比較されますか? 事態をどのように見るべきですか?
36 ヱホバのすべての民は現在の悪い世の組織制度から出て来たため,ヱホバに讃美をもたらさないものにお金を費すことはどういうことであるかを知つています。偽りの宗教に入つている人々には,いつもきまつて寄附金を見ています。「献金封筒」を毎週うるさく催促されます。ある国では,宗教『献金』のために多くの者は俸給を滅ぜられています。彼らは名附けること,結婚,葬式,特別な建築資金,宣教資金,そしてその他のために『寄附』いたします。ある人は,真理に入る以前に,タバコや他の類似の習慣に耽けり,肉を満足させるために多くのお金を費しました。サタンの影響の腐敗から離れ,真理に来た人の中で,キリスト教初期のユダヤ人程に大きな救を感ずる人はまづいないでしよう。ユダヤ人は,背散したユダヤ教の課す重荷を負わされ,神により命ぜられていた10分の1税が,実際には神の栄光を奪うのに用いられているのを見ていました。しかし,これらの人は,改宗後使徒行伝に次のように書かれている人々の中にいました。『その一人として持ち物は自分のものと言わなかつた。』いまやその任意の寄附がヱホバの讃美に用いられているのを見て,彼らはその持つものを何一つためらわずに捧げました! 以前偽りの宗教的な実践や利己的なたのしみに捧げられた時間は,新らしい神権的な奉仕者により取り戻され,ヱホバの奉仕に捧げられています。自分自身またはサタンの『潔めた』強奪者の貪欲を満足させるために,お金もまたしばしば過度に使われました。しかしいまやヱホバの制度を支持するために,お金は自発的に捧げられています。彼らを惜しみなく与え人にならせるのは,彼らの上に注がれるヱホバの御霊であります!
37 ヱホバは御自身の御名を制度の上に述べられていると誰が認めますか? 諸国民はなぜ恐れていますか?
37 ヱホバの御霊は御自身の制度の上に注がれているために,約束された繁栄の時は実現されています。見たところ克服し得ないような多くの期間に於いても,ヱホバは制度を支持し,また豊かに祝福されました。制度の拡大に限りはありません。その数は次から次にと最高数を出し,ヱホバの奉仕者の記録は上昇しております。新しい世の社会は,まだ微々たる少数であり,年も幼さないものですが,一つの業をおこなつており,そしてサタンの組織制度に属す国民を驚かせ恐れさせる繁栄を楽しんでいます。この世の利己的な支配者たちは,進行中のものを見て驚愕しており,目にうつるものをとうてい信ずることができないのです。彼らの中の誰が,自発的な税金制度によつて政府を運営し得ますか? しかし,全世界に亘る新しい世の社会はまつたくその基礎にもとづいて永久に確立されているのです。サタンの制度に属す教会の中のどれが,たえず嘆願したり強奪したりすることなしに,社会に対するその選ばれた責任を果し得ますか? しかし,ヱホバの証者の比類ない現在の進歩および全世界の幾百万人の人にもたらした慰めと感動は,比較的僅かな数の人が,神の命じた業を支持するためその時間と金を自発的に寄附した結果に外なりません。ヱホバは御自分の制度に豊かな祝福を注がれて,そのような増加を与え許されたために,現在58万人の奉仕者は地の隅々でヱホバの讃美を歌つています。これらの者はみな『忠実にして賢い奴隷』により訓練をうけ,そしていま,ヱホバは,御自身の御名を置かれた制度を擁護されていると認める多くの人の訓練を熱心に支持しております。
38 ヱホバの制度の絶えざる繁栄は現在および将来,どのように支持されますか?
38 幾万というこれら新しい人は,神の家族に群り集まり,宣教の業に献身しています。これから先の将来,たとえ少額のもので協会に直接なされるか,あるいは御国会館に直接なされるにしても,すべての兄弟が業にたいして寄附をするという大きな特権を認識し,資金が集められるとき,今日まで全く惜しみなく寄附された資金を用いてすでに行われたものよりも,なんと大さな拡大の業はなされ得ることでしようか! なんという素晴らしい新しい前途が将来にあるのでしょうか?『わが宮に食物あらしめんために,汝ら什一をすべて我が倉にたづさえきたれ。而してこれをもて我を試み,わが天の窓をひらきて容べきところなきまでに恩沢を汝らにそそぐや否やを見るべし。万軍のヱホバこれを言う。』『言い尽せぬ自由の賜物のゆえに,神に感謝する。』― マラキ 3:10。コリント後 9:15,新世。
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3ヶ月後に看板は変るものみの塔 1955 | 6月1日
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3ヶ月後に看板は変る
キューバのハバナ地区にいる全時間奉仕者は,次の経験談を報告しています。『3ヵ月まえ,ヤルコの町で神の御国の音信をつたえ,家から家に伝道しているとき,「聖書を読み,キリストを信ぜよ,しからばあなたの魂は天に行かん。我は新教徒なり。』の言葉の書かれた黒板をかかげている家に来ました。その家の人は,神の御国の音信に真実の興味を示したために,「神を真とすべし」を教科書として用いつつ,聖書研究が始められました。昨日,聖書研究のためにその家へ来たところ,黒板の言葉が変つているのに気がつきました。いまは,こう書かれていました。「聖書を読み,神の御国を学びなさい。そうすれば新しい世で生きられるでしよう。私はヱホバの証者です。」』正義を愛する善意者が真理を深く悟り,自分の立場を取つてその事実を公けに述べるまで決して長い時間がかかりません。
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