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世界教会協議会 ― 分裂した家目ざめよ! 1976 | 9月22日
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また,自分の兄弟を殺す者が悪魔の子であることを明らかにしています。―ヨハネ第一 4:20,21; 3:10-12。
寄稿家ジェフレイ・ハートが次のように語ったのも不思議ではありません。「ケニアのナイロビで厳粛に開かれた世界教会協議会第五回総会は,道徳的また霊的な病の,胸の悪くなるような光景を展開した」。
世の一部
総会はまた次のことを証明しました。すなわちこの世の政治的な問題にいっそう深くかかわり合うことに同意したのを見ると,教会は真のキリスト教の教えから遠くかけ離れているということです。クリスチャン・センチュリーは次のように報じました。「この世の中で生きるか死ぬか,そこが問題なのではない。問題は足くびまではまり込むか,首まではまり込むかである。総会は最大限はまり込むことを選んだ」。
ギリシャ正教のレニングラード首都大主教ニコデムが協議会の新しい議長のひとりに選出されたことからみて,そうなるであろうことはいよいよ確かです。彼は,解放運動に対する協議会の援助を支持してこう語りました,「議長のひとりとして,わたしは今やこの種の仕事に対していっそうの関心を払うものである」。
しかしイエスが言われたように,イエスの真の追随者は「世のものではありません」。(ヨハネ 17:16)神のことばにはまた次のように記されています。「したがって,だれでも世の友になろうとする者は,自分を神の敵としているのです」― ヤコブ 4:4。
教会は確かに神のことばと神のお目的をしりぞけました。そして人類の唯一の希望である神の天の王国と,それがこの地上にもたらす新秩序に背を向けてしまったのです。
どこに向かっているか
世界教会協議会の分裂した状態は,どう見てもそれが神の支持を得ていないことを示しています。「神は無秩序の神ではなく,平和の神だからです」― コリント第一 14:33。
むしろ,神のご意志に反する教理と行ない,そしてバベルに似たその混乱は,それが,啓示 17章に「大いなるバビロン」と呼ばれている娼婦の一部であることを明白に示しています。そしてその将来は明らかです。啓示の預言は,彼らがいま淫行を犯している当の相手 ― この世の政治勢力 ― の手による完全な滅びへと,それが向かっていることを示しています。―啓示 17:16。
イエスは預言されました,「内部で分裂している都市や家はみな立ち行かないでしょう」。世界教会協議会という分裂した家も全く同様です。―マタイ 12:25。
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教会における“愛”目ざめよ! 1976 | 9月22日
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教会における“愛”
● リオデジャネイロの近くに新しくできた“神は愛”教会の落成式で,ある有名なブラジル人の信仰治療家が話をした際,愛ではなく明らかに感情がかき立てられた。伝えられるところによると,建物の中にいっぱいに入った2,000人の人々の中には,その信仰治療家が詐欺師だと言い始めた者たちがいた。続いて起きたけんかの際に,21人が圧死し,29人が負傷した。
一方米国ペンシルバニア州のグレートメドーズ・ペテロ・パウロ・カトリック教会では,兄弟愛の喪失を物語る事件が起きた。二人の教会員が,朝の礼拝に演奏されるクラシック音楽は「異教のもの」であると主張して,反対した。伝えられるところによれば,その二人は,オルガンを激しく打ち鳴らしながら,大声でまた激しい言葉で不平を述べたてた。報道によると,そのオルガン奏者の父親は,娘を応援して,反対者の一人を殴って気絶させ,その代わりに自分は指の骨を二本折り,手の関節を脱きゅうした。
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