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新しい家族の一員を迎える準備はととのっていますか目ざめよ! 1973 | 5月22日
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それが確かにあなたを,父親を認めた笑顔であることを知るでしょう。
子どもの知能と肉体が発達していくのを見る時,両親は大きな満足をおぼえます。ある日あなたが食事をしているとき,そしてそばにある本などを読んでいるとき,ふと,あなたのそばにすわっている小さなまね師が,あなたがフォークを上げるのに合わせて自分もフォークを上げているのに気づくかもしれません。またそのまね師が,あなたの手や腕の位置をよく見てそのとおりに自分の手と腕を置き,本を読んでいるふうをよそおっているのに気づくでしょう。自分の子どもに自分自身の姿を見ることがしばしばあるにちがいありません。
あなたが,カエルのように飛び回ったり,子ネコのまねをしたり,ベッドの下にはい込んでかくれたりしたのはいつでしたか。飛びはねることやさかだちをするのもおもしろいでしょう。牛や馬,近くにいる犬なども興味の対象になります。夕方になると家に帰るのが待ちどおしくなるでしょう。
一方,母親は,一日中子どもといっしょにいるので,時には疲れを感じるかもしれません。しかし,子どもは抱きしめてやりたいようなしぐさをしてくれます。たとえば,髪をといてやっている時,頭を動かさないでじっとしていなさいと言います。すると子どもは,口が開きほほがへこむほど両手を強く顔に押しつけて,『頭を動かさないように』しています。
確かに楽しみにして待てることはたくさんあります。しかし,現代の,犯罪で満ちた世界で子どもを育てることが容易でないのを知っておくのはよいことです。わたしたちは,聖書が予告していた「終わりの日」に住んでいます。それは「対処しにくい危機の時代」です。悪い影響は,近所に,学校に,校庭に,いたるところにありますから,子どもが,他の多くの子どものように,「親に対して不従順な者」にならないようにするには,親はたいへん忙しいことでしょう。―テモテ後 3:1,2,新。
今日,多くの若者が反抗的になり,非行に走って,親に喜びと満足を与えるどころか,親の大きな心痛の種となっているのは悲しい事実です。ですから,幼少から子どもに,神のことば聖書が示す正しい原則を教えるのは非常に重要なことなのです。そうする時にはじめて,子どもに災いがのぞまないように,そしてあなた自身は心痛をまぬかれるように,希望することができます。―テモテ後 3:15。
ずっと昔,聖書記述者は言いました。『見よ子らはエホバのあたえたまうゆずりにして,胎の実はその報いのたまものなり』― 詩 127:3。
私たち夫婦はその報いを経験しました。2番目の子どもがすでに生まれています。そしてこの子のためによりよい準備がととのっていることを希望しています。―寄稿。
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昔とは変わってきている子どもたち目ざめよ! 1973 | 5月22日
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昔とは変わってきている子どもたち
◆ 子どもたちは,昔とは変わってきている。最近の報告によると,過去20年間にアメリカの子どもの肥満児は50%もふえた。ハーバード大学のJ・メイヤー博士はその原因を,高カロリーの食物と,テレビを見るために,「無意識になされるからだの運動が急激に減少していること」とに帰している。知的な面での変化も同様に著しい。今日,高校の中には親が大学で学んだことを生徒に教えている所もあり,小学校の生徒がかつては中・高等学校で用いられた教材を使っている場合もある。1958年の国連の報告は,若い人たちの関心はあまりにも急速に変化しているため,年が7つも違うと考え方の面で,かつての2世代ほどの開きがあると述べている。しかし,最近のガーディアン紙の論評によると,1960年代の半ばまでには,「年齢が2,3歳違う若い人たちのあいだに世代の隔たりがあった」という。最近出されたアメリカ政府の白書が,米国の児童の10ないし12%は定期的に精神衛生面の治療を必要としていると述べていることに不思議があろうか。
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