宣教にあずかるよう研究生を備えさせなさい
1 昨奉仕年度中日本において,毎月平均14万6,316件の家庭聖書研究が司会されました。エホバに関する知識を取り入れ,組織と共に交わることにより,大勢の新しい人々が霊的な進歩を遂げています。その人たちは自分の生活において必要な調整を行なっていますので,わたしたちはその人々がやがてはわたしたちに加わって,宣べ伝えて弟子を作る業を行ない,信仰を公に宣言してほしいと思います。―ローマ 10:10。
2 聖書研究を始めた時から,学んでいる事柄を他の人たちに話すよう研究生を励ますことができるかもしれません。親族,隣人,同僚,その他の人々に非公式に話すよう勧めてください。研究生の心と思いに真理を徐々に教えるにつれ,研究生はこのことを行なうよう動かされるに違いありません。イエスやイエスの弟子たちが強調したのと同じように,宣べ伝えて弟子を作る業の重要性を強調してください。(マタイ 24:14; 28:19,20)あなたや他の人々が経験してきたことだけでなく,「年鑑」や協会の他の出版物に記録されている,積極的な野外奉仕の経験を話してください。
研究生の資格を見定める
3 ふさわしい時に,研究生の進歩に合わせて,会衆の組織された野外奉仕にあずかるよう招待してください。研究を司会している者として,野外奉仕に共に参加するよう招待する前に研究生が資格を有しているかどうか見定めるのはあなたの責任であることを忘れないでください。研究生は,その時までに自分の生活をエホバの義の基準に合わせていなければなりません。考慮すべき要素は,「奉仕の務め」の本の98ページから99ページに略述されています。
4 当惑させるような質問をして,研究生の個人的な生活をせん索する必要はありません。しかしながら,研究生を徐々に知るようになるにつれて,学んだ情報に一致して生活しているかどうかを観察することができます。研究生の個人的な生活のある部分について疑問があれば,適切な聖句を研究生にただ読んでもらい,それから,その適用や意味をどのように理解しているか述べてもらうことができます。こうすることにより,研究生が真理の十分な知識を有しているかどうか,宣教に携わる人に求められている事柄を理解しているかどうか,たいてい把握できます。エホバの証人の組織の側に立ちたいと研究生が誠実に願っており,そうする資格があると確信できる時に,野外宣教に共にあずかるよう招待することができます。共に野外宣教のために準備し,研究生が参加するよう漸進的に助けてください。
長老たちからの助け
5 新しい人が初めて野外奉仕報告を提出すると,その人が伝道者として数えられる資格を有しており,それゆえに是認された仲間として認められるようになるかどうかを確かめるため,幾つかの付加的な段階が取られねばなりません。研究生が最初の野外奉仕報告を提出したなら,書記あるいは会衆の奉仕委員の他の成員は,その人と研究をしている伝道者と研究生の進歩について話し合います。その後,最初の野外奉仕報告を提出した人と長老が話す際,その伝道者も同席するとよいでしょう。遂げている進歩に対してその新しい人をほめてから,長老は,伝道者として数えられることに関係しているすべての事柄を親切に説明します。研究生が是認された仲間としての資格にかなっていれば,「会衆の伝道者記録」カードがその人の名前で作られること,そして会衆のつづりに含められることを知らせます。―務 105-106ページ参照。
6 聖書研究生と教理上の真理を研究し,組織に導く際,良いたよりを他の人々に分かつことも励まし,そのために備えさせましょう。やがて,エホバの祝福を得て,研究生は良いたよりの定期的な宣明者となる資格を身に着けるでしょう。