素直な人を探す
1 「わたしを遣わした方である父が引き寄せてくださらない限り,だれもわたしのもとに来ることはできません」(ヨハネ 6:44)エホバは心を探る方であり,素直な人,また学んだことに基づいて行動する人に報いをお与えになります。(エレミヤ 17:10。ヨハネ 6:45)わたしたちは,新しい世を切望している柔和な人を探す業でエホバと共に働く,という特権を享受しています。―詩編 37:11。コリント第一 3:9。
2 イエスは弟子たちを「人をすなどる者」と呼ばれました。(マタイ 4:19)その種の仕事には多大の努力が求められる場合もありますが,良い結果が得られれば深い満足感を味わえます。わたしたちは個人的な利得のために働いているのではなく,実のところ“魚”を来たるべき滅びから救っているのです。上手に漁をするためには,魚を引きつける方法を知っている必要があります。同様に,聞く人の関心を起こさせるような,心に訴える仕方で王国の音信を伝えなければなりません。再訪問を行なう際には特にそうです。どのように話すことができますか。
3 宗教のことに関心が示されたのであれば,このように話せるかもしれません:
■ 「先日は,多くの人が宗教のことを話したがらないのはなぜか,という点について話し合いましたね。ところで,日本ではあまりにも多くの宗教があり,中には苦しい時にだけ神仏に頼る人もいるため,宗教を気休め程度にしか考えない人もいるようです。一方,日ごろから宗教の教えを調べ,それを人生に生かそうとしている方もいるようです。__さんはどう思われますか」と尋ね,「人生の目的」のブロシュアーの6ページ14-16節に基づいて話し合います。その後,だれが真の人生の目的を教えることができるか次回共に話し合うよう勧めることができるでしょう。
4 次のように言えるかもしれません:
■ 「自分の宗教がわたしたちの人生に真の導きを与える宗教かどうかを確かめる方法はあるでしょうか。[答えてもらう。] 非常に多くの宗教があるので,混乱し,確信を持たないでいる人は少なくありません」。「論じる」の本の211-213ページを開きます。そこには,「どの宗教組織が正しいかはどうすれば分かりますか」という質問が取り上げられています。「その宗教組織の成員は本当に互いに愛し合っていますか」という5番目の質問について簡単に注解し,個人的に聖書を研究すればいかに多くのことが学べるかを説明します。
5 家の人が世界の状態を心配しているようであれば,こう言えるかもしれません:
■ 「たとえ今幸福でも,対処しなければならない様々な悪い状態について考えると,ずっと幸福に暮らすのは難しいと考える方も少なくないようです。でも,とても励みとなる,神が近い将来に果たされるすばらしい約束があります」。その後,『神は気遣っておられますか』のブロシュアーの第2部から話し合えるでしょう。その際,第1部に書かれている,人々が今直面している現実や感情に配慮を示しながら話し合うのは効果的です。
6 「王国ニュース」を用いる特別な運動が始まった後に再訪問する場合,「王国ニュース」を受けとっていない家の人には,必ず一部手渡してください。「王国ニュース」を配布した人を再訪問する際に何を話せるかは,「王国宣教」の5月号で取り上げられます。
7 神の言葉は『力を及ぼす』ので,ふさわしい時にはいつでも聖書を用いるようにすべきです。(ヘブライ 4:12)家の人が聖書を持っているなら,聖書を自分で読むよう励ましてください。(使徒 17:11と比較。)わたしたちが勤勉に自分の分を果たすなら,エホバはその努力を祝福してくださるでしょう。