良いたよりを伝える ― 世の中の情勢に注意を払って
1 互いに関心のある事柄を話し合うのは喜びではありませんか。確かにそうです。そして,そうした事柄を話し合うには,たいてい相手の考え方に関心を持つことが必要です。わたしたちの宣教において,未知の人の関心事をすばやく察知するには洞察力が必要です。次に,巧みに気転をきかせて話を進めて,聖書の証言に結びつけることができます。
2 宗教関係のニュースはわたしたちの区域の事情に照らして検討できます。地方のニュースを話の中に取り入れるのは一番良いことです。そのようなニュースを活用する方法をよく考え,区域の人々のさまざまな態度や考え方に効果的に対処できるように備えましょう。
3 法と秩序の崩壊に関するニュースについて話し合う際には,簡単な紹介のことばの後,次のように話すこともできます。「あなたもきっと,今の世の中に不法と無秩序の傾向が見られることにお気づきでしょう。家にかぎをかけないで外出したり,夜間,なんの恐れもなく町を歩ける時代がいつか訪れるだろうと考えておられますか。(家の人の考えを述べてもらう)人間が今の状態で生活することを神がもくろまれたと思われますか。わたしたちのまわりに見られる現在の状態は,神がすべての従順な人々のための正しい新しい体制を建てられる前に起きる事柄であると聖書が預言していました。あなたはこのことをご存じですか」。それから,「ものみの塔」の適当な記事や「真理」の本の第10章に注意を向けます。
4 世の中の情勢に注意を払い,適当なニュースを用いて聖書の話を進めるなら,家の人に自分の考えを述べてもらい,相手に益となる事柄を確かめるよい機会が開かれるでしょう。こうしてわたしたちは証言をする際に,家の人の必要にほんとうに合った,つまり個人個人にかなった話をすることができ,わたしたちの宣教をいっそう十分に果たすことができます。―テモテ後 4:5。