永遠に生きる方法を学ぶよう人々を助けるために再訪問する
1 『永遠に生きる』の本は,発表以来115の言語で6,500万冊以上生産されました。現在エホバの僕となっている人の多くは,この書籍を通して聖書の基本的な真理を学んできました。今月と来月はこの聖書研究の手引きを配布する機会がありますし,すでにこの本を持っている人に区域で出会うかもしれません。
2 本を持っている人を再訪問する: 目次のところに注意を向け,特にどの主題に興味があるかを関心ある人に尋ねて良い成果を収めている奉仕者もいます。ある人は「神はなぜ悪の存在を許しましたか」という11章に,また職場での人間関係や近所付き合いのことで悩んでいる人は「互いに愛し合い,仲良くやっていく」という28章などに関心を抱くかもしれません。家の人がどれか主題を選んでくれた場合,次の訪問までにその章に目を通しておくよう提案します。
3 可能な場合にはいつでも,再訪問のきちんとした約束をするようにします。再訪問の前には,家の人の選んだ章の数節をもとにして話し合うよう準備しておく必要があります。もし家の人が特に章を選ばなかった場合,1章から始めることができます。数節を考慮した後,次の幾つかの節で説明されることになる質問を投げかけるようにします。これは次の再訪問の布石となり,『永遠に生きる』の本の研究を続けることができるでしょう。
4 もちろん,家の人が質問を持っているなら,まずその質問を考慮するのが最善です。その質問の答えは本の中に書いてあるかもしれません。本の内容に精通しておけば,適切な節を開き,その資料を用いて質問に答えることができるでしょう。
5 「見よ!」のブロシュアーを配布した人を再訪問する: 「新しい家庭聖書研究を取り決める」と題する携帯用折り込みの「その1 ― 楽園の希望」の再訪問の実例は今なお効果的であることが実証されています。多くの奉仕者は三つの点を話し合う際に次のような具体的な例や例えを織り込んでいます。
6 (1)人は病気になるとどうするでしょうか。ほとんど例外なく病院に行き,必要な手当てや治療を受けるのではないでしょうか。なぜなら,だれもが健康で長生きしたいという願いを持っているからです。また,安らぎの少ない都会で生活する人は行楽地としてどのような所を選ぶでしょうか。緑の多い郊外ではありませんか。なぜなら,人間には汚染のない美しい自然の中で時を過ごしたいとの願いがあるからです。
7 (2)かりにあなたが医師であると考えてください。目の前に病で苦しんでいる人がいるなら,できる限りのことをして助けてあげたいと思わないでしょうか。もし,全能の神がおられるのであれば,病気で苦しむ無数の人々をいやしてくださると考えるのは道理にかなっているのではないでしょうか。
8 (3)発行部数も少なく,一部の人々にしか受け入れられていない百科事典と豊富な情報を記した世界中で名の知られた百科事典とでは,どちらが信用されるでしょうか。聖書は最も多く発行されている本で,世界中のほとんどの人が読める信用できる本です。
9 このように聖書の音信に初めて接する人々に分かりやすく説明するには,家の人の理解できる身近な例を取り上げることが賢明です。加えて,再訪問の実例を一度の訪問ですべて扱う必要は少しもありません。一つの話題を簡潔に,しかも数分以内で話し合うことができるなら,家の人は次回の訪問も喜んで受け入れることでしょう。
10 永遠に生きる方法を学ぶよう人々を助けるために再訪問することはとても重要な業です。イエスはご自分の追随者たちに,自分たちの教わったことを他の人に教えるよう指示されました。わたしたちはエホバが収穫にもっと多くの働き人を遣わしてくださるよう祈っています。ですから,関心ある人を見いだし,収穫の仲間の働き人になるよう彼らを教える点で自分の分を果たしてゆきましょう。―マタイ 9:37; 28:19,20。