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目ざめよ! 1971
目71 8/22 24–25ページ

胆石はどうすればよいか

アメリカでかなり普通に行なわれている手術の一つは,胆石のために胆嚢を切除する手術です。事実アメリカでは入院治療の行なわれる理由の5番目に上げられているのが胆石です。胆石はまた,西欧のある国々でごく普通の病気となっています。ところが,インドネシアその他の国では胆石はほとんど知られていません。

胆石のできる胆嚢は,肝臓の下にある,西洋ナシの形をした袋状の臓器です。成人男子の胆嚢は適度にふくらんでいる場合は長さ13センチ,太い部分は周囲の長さが8センチほどあります。肝臓に発する幾本かの小導管が総胆管となって,十二指腸として知られる小腸の上部にはいっています。総胆管と胆嚢とを連結しているのは胆嚢管です。肝臓で作られる胆汁はこれらの導管を通って小腸にはいり,そこで脂肪の消化を助けます。肝臓は絶えず胆汁を作っていますが,胆汁が必要なのは食物の消化が行なわれている時だけですから,胆嚢は食間に胆汁を貯えておく所としての役目を持っています。胆嚢は平均0.6リットル程度の胆汁を貯蔵できます。食物が小腸に達すると,胆嚢管の弁が開いて胆汁が小腸に流れ込むようになっています。

胆嚢の働きが支障をきたすと,しばしば胆石が生じる結果になります。胆石は胆嚢そのものの中や,胆嚢に連結している導管の中に生じたりします。砂粒大のいく百もの胆石が生ずることもあれば,1個で胆嚢全体をふさいでしまうほどの大きさの胆石もあります。化学的に分析すると,胆石には主としてコルステロール・胆汁色素・カルシウム塩が含まれていることがわかります。緊急な手当を要するおもな併発症の一つは胆石のために輸胆管のどこかがつまって起きる障害です。

胆石があるかどうかはどうしてわかりますか。確実な方法の一つはレントゲン検査をしてもらうことです。患者の腹部にある別の手術をしていた医師が胆石をみつけることはよくあります。しかし普通には,腹部の右上に鋭い痛みを感じて胆石のあることがわかるものです,撃痛はたいていしつこいごちそうを食べたあとに起こり,胃にガスがたまったり,ゲップが出たりするなど,その他不快な症状を伴うことがあります。吐き気を感じたり,おうとしたり,黄だんが生じたりすることさえあります。しかし,多くの場合,胆石はいわば「無口」で,胆石が生じていても,自覚症状はありません。

胆石の原因は何か

現代の研究がこの問題を多少明らかにしたとはいえ,胆石の原因がいったい何かはかなりの議論の的になっています。肉をたくさん食べると,胆石を大きくする場合のあることがわかっています。1週間に一,二度しか肉を食べなかったヨーロッパ人にはめったに胆石がありませんでしたが,そうした人がオーストラリアに移住して,日に一,二度肉を食べるようになったところ,ほどなくして,ひんぱんに肉を食べる土地の人々と同様に胆石にかかりました。

さらに,ちょうせんねずみを使った実験では,砂糖の一種である蔗糖が胆石の形成を促すことがわかりました。また,動物性脂肪を大量に摂取すると,同様の事態を招きやすいことを示す証拠があります。あぶらっこいものを食べたあとで激痛に襲われる場合がよくあるからです。したがって,胆石にほとんどかからないインドネシアの人が西洋の国々に移住して,西洋の食習慣を取り入れると,西洋人の場合と同様にしばしば胆石にかかるのも不思議ではありません。

しかし,まだほかにもいろいろな要因があります。中年までは胆石は女性に多く,この病気にかかる女性は男性の少なくとも2倍に達しています。実際,これまで医師たちは最も典型的な胆石患者のことを「多産で鼓腸性の40代の女性」であるとよく言ったものです。50歳以下で胆石の手術を受ける女性の体重は手術を受けない女性のそれよりも平均11キロ多いのは確かです。また,出産年齢の女性はその前後の年齢の人よりも胆石になりやすく,しかも,実際に子どもを産んでいる人はさらに胆石にかかりやすいことも確かです。胆石の徴候の一つは胃にガスがたまったり鼓腸したりすることです。しかし,年を取るにつれて,男性が胆石にかかる率は女性のそれとほとんど同じになります。

統計によれば,胆石と関係のある別の要因は身体的な活動,つまり運動です。事務員,大学教授,教師,弁護士といった座業に従事する人たちは,農夫,レンガ工,大工のようなからだを使って働く人々よりもずっと胆石にかかりやすいのです。

それに,胆石の形成に直接関係していることが知られているもう一つの事情は,いわゆる内容停滞です。それは胆嚢が胆汁を小腸に全部注入できずにいる状態をいいます。胆汁には胆石の成分となるものがすべてはいっていますから,胆汁が胆嚢に長時間たまっていると,胆石ができるおそれがあります。

手術をすべきか,すべきでないか

胆石ができる可能性を少なくするためになしうる事柄があるという事実を考えれば,胆石のあることがはじめてわかっても,必ずしも胆嚢を切除する必要はないと言えるでしょう。しかし65歳を過ぎた人で,胆石のために急に手術をしなければならないとすれば,その人はあまり長く待ちすぎてしまったといえるかもしれません。統計の示すところによれば,そうした手術で死亡する率は,もっと早く手術を受ける場合より10倍から20倍も高いからです。

かつて一流の外科医の中には,患者によって胆嚢を切除するよりも胆石だけを除去することを勧めた医師がいました。しかし,再度の手術を必要とする場合が多かったので,今日では普通,胆石が問題を起こすと,医師は胆嚢を切除します。胆石の貫通を含む,後日の併発症を避けるためです。

明らかに予防は手術にまさっています。胆石について知られている事柄から考えて,食事に気をつければ,胆石にかかる可能性を少なくすることができるように思われます。濃厚な食物,特に甘い物,肉類,動物性脂肪を取りすぎないように注意すべきです。ビタミンAと新鮮な野菜をたっぷり取ることが勧められています。また,レシチンは胆石の形成をはばむ働きをするという証拠もあります。レシチンの豊富な食品には卵黄(コレステロールをも多量に含んではいるが),大豆,野菜,オリーブ油,牛のプリン産物(肝臓・心臓・腎臓),小麦その他の穀類の胚芽や堅果類などがあります。同時に,座業に従事している人なら,多少の規則的な運動をするように気を配る必要もあります。

以上の種々の要素をいま多少でも考えておけば,将来,重大な問題に陥らずにすむかもしれません。

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