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  • 夫を亡くした婦人のほうが多い
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目ざめよ! 1984
目84 10/22 29–31ページ

世界展望

原子の火口

● 米国とソ連の核の備蓄量を合計すると,TNT火薬に換算して1万メガトン(1メガトンは100万㌧)に相当する,とロンドンにある国際戦略研究所は述べている。これを,今日生きている男女子供一人ずつに分けると,TNT火薬にして1.9㌧に相当する。これだけの量のTNT火薬を粉末のかたちで分配すると,各人は1.16立方㍍を所有することになる。興味深いことに,1960年のこれら2超大国の核の備蓄量は,今日よりもはるかに多く,TNT火薬に換算して3万メガトンであった。より小型の弾頭を備えたより精巧なミサイルができて,余剰の“殺人力”が削減された。

疫病のように広がる拷問

● ロンドンの国際アムネスティが発行した263ページから成る報告によると,世界の諸政府の3分の1以上が,1980年代に入ってからこれまで,拷問を行なったり,それを大目に見たりしてきたということである。「この問題に関する現代の最も総括的な報告」とタイム誌が評したこの報告は,「気味が悪く」,「異様な行為」についての資料を提供している。それでも,政府の秘密主義と威かくのため,拷問に関する主張を確証することは困難となる場合が多い,とその報告は主張する。アムネスティは結論として,これらの非人道的な行為を根絶するための国際的な機構が存在するものの,「人々に拷問を加えることを阻止しようとする意志が政府の側に欠けている」と述べている。

僧職者に対する侮辱

● 英国政府の新大臣であるジョン・バッチャーは最近,僧職者たちに四旬節の期間中政治から手を引くべきであると提言して,僧職者の間にひと騒動を巻き起こした。そうすれば,政治に関心の強い僧職者たちも「魂を救い,教会を満席にするという彼らの主要な職務に専念する」ことになろう,と同大臣は考えた。これに対し,コベントリー市の司教が速やかに反ばくして,英国国教会の立場を浮き彫りにした。「政治は政治家だけに任せてはおけない重要なものである。教会が発言すべき重大な問題が数々ある」と同司教は言った。後にバッチャーは,僧職者は『四旬節の期間だけではなく常時』政治に関与することを断念すべきである,と付け加えた。政府の一スポークスマンは,バッチャーは「僧職者を侮辱した」と述べている。

「商業上の付け足しの出し物」

● ロサンゼルスで開かれた1984年の夏季オリンピック大会は,政府の援助を受けず,法人組織の後援団体のみによって資金がまかなわれた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙はこう述べている。「公認の後援団体と供給者たちは,オリンピックと関係のあることを誇るための権利を得べく1億4,000万㌦(約336億円)を現金また品物で支払い,オリンピックをテーマにした宣伝のために5億㌦(約1,200億円)以上の予算を組んだ」。資金面で後援することや他の商業的なつながりは目新しいものではないが,この1億4,000万㌦という額は,ニューヨーク州のレイクプラシッドで1980年に行なわれた冬季オリンピックの組織者たちに支払われた900万㌦(約21億6,000万円)という以前の記録に取って代わるものである。広告の権利を確保しようとする会社間の激烈な競争は,「金メダルをねらう競技者たちも顔負けするような」「商業上の付け足しの出し物」となっている,と同報告は述べている。

脳に対する過酷な仕打ち

● アマチュアとプロのボクサーの脳に損傷があるという証拠は「動かしがたい」と,英国医師会は述べている。X線の走査技術を用いる医師たちは,ボクサーが言葉のもつれや不安定な動きや記憶喪失などの兆候を示す前から脳の損傷を発見できる。同医師会の報告は,頭を繰り返し殴打されることによって生ずる損傷は累積的なもので通常は元に戻らないと述べ,ボクサーに対しても,脳の大手術を受ける前に患者に与えられるのと同様の同意書に署名をすることを求めるべきことを示唆している。この斬新な研究によってボクシングを禁止する動きが触発されるかもしれないが,ロンドン・タイムズ紙の一編集者が述べているように,「もし人々が自分の脳を傷つけたいと思うのなら,それは国がどうこう言うべき問題ではない」と考える人もいる。

ユダヤ人の人口が減少

● 米国内のユダヤ人の人口 ― 現在600万人を下回る ― は恐らく減少するであろう,とウォール・ストリート・ジャーナル紙は報じている。「過去15年ほどに25万ないし45万人の減少があったと思う」というのが,ブランデイーズ大学現代ユダヤ人研究センターの所長,マーシャル・スクレアーの結論である。なぜ減少しているのだろうか。米国在住のユダヤ人は後継者となる子供たちを余りもうけないのに加えて,これらのユダヤ人の4分の1は信仰の違う人と結婚する。そのような結婚から生まれる子供たちでユダヤ教を受け入れる人は比較的少数である。多くのユダヤ人の団体はこの傾向と戦うため,子供を増やすことを奨励している。同時に,改革的ユダヤ主義者は改宗者を求めているが,ユダヤ人のスポークスマンであるゲルション・コーヘンは,「子供は説教によって生まれるものではない」と述べている。さらに,正統派ユダヤ教徒の大半は改宗をよしとしない。

日本における象牙熱

● 日本において象牙に対する需要が高まっており,それを満たすために5万頭ないし10万頭もの象が殺された。輸入した象牙は合計約479㌧で,前年の2倍に相当する。だが,「日本が輸入する象牙のうち,合法的に殺された象から取ったものの占める割合はごくわずかである」と,ロンドンのガーディアン紙は伝えている。日本における象牙熱の高まりは,「スーダンを中心とした象牙の密猟と密輸の爆発的な増加」に直接関係している,とその記事は述べている。野生動物の専門家たちは,この数字を破壊的なものと評した。

ガンの予防

● 全米ガン協会が行なった最近の調査により,アメリカ人の半数が,「ガンの予防法はあまりない」と考えていることが明らかになった。しかし,広く行きわたっている意見とは逆に,ほとんどのガンを生じさせるのは人の生活様式である。全米のガンの30%は喫煙に,35%は食事に,3%は過度の日光に,3%はアルコールの飲み過ぎに原因がある。ガンの予防のために同協会が勧めている方法の中には次のようなものがある。どんな形であれたばこを用いない。アルコール飲料を飲む時には節度を保つ。脂肪分の少ない食物を取る。毎日の食事に新鮮な果物,野菜,精白していない穀物を含める。不必要なX線を避ける。防毒マスク,マスク,保護服など,仕事を行なう時には勧められている安全装置を用いる。特に午前11時から午後2時までの間は,日光に当たり過ぎないようにする。

夫を亡くした婦人のほうが多い

● ブラジルの統計を扱う連邦機関であるIBGEは,夫を亡くした婦人が妻を亡くした男性より4倍も多いことを報告している。オー・グローボ紙によると,IBGEの局長であるジェッセ・モンテロは,この相違を女性の寿命のほうが長いことによるとしている。男性の平均寿命が72歳であるのに対して,女性の平均寿命は77歳である。

メガネのための殺人

● 「市街電車で開けた窓のそばに座っていると,向こうは走って来て顔からそれを奪い取ってゆく」と,20歳のフレディー・マッキーは述べた。18歳になるリチャード・ジョンソンは,「友達のアンソニーはそのために撃たれた」と付け加えている。この狂気のさたは,西ドイツ製のプラスチックの重い黒いメガネの一ブランド,カーザルスをめぐって起きている。小売値は約75㌦(約1万8,000円)から200㌦(約4万8,000円)で,米国の多くの都市では一種の地位の象徴となっている。少なくとも4人の若者 ― 3人はフィラデルフィア市で,一人はニューヨーク市で ― がこのメガネをめぐるけんかで死亡した。東海岸の一卸売業者は,「常軌を逸している」と述べている。

「悪化はしても,よくはならない」

● 米国の司祭の数は空前の最低水準にまで落ちている,とニューヨーク・タイムズ紙は報じた。加えて,神学校の入学者がこの20年で4万7,500人から1万2,000人に減少した。なぜだろうか。シカゴで開かれた,この問題を扱う最近のカトリック会議の調整者であるフランク・バトラー博士は,「司祭と修道女は,宗教生活に入るよう若い人々に勧めてはいない」と述べている。その上,司祭のイメージが大幅にその輝きを失った,とその報告は述べている。さらに,多くの若いカトリック教徒は,厳格な誓いと童貞の生活よりも,物質的な楽しみと性的な自由のほうを高く評価している,とも述べている。ノートルダム大学の僧職者,リチャード・マクブライエンは結論として,「一時的に減少しているというのではない。物事は,悪化はしても,よくはならない」と述べている。

事務手続きの混乱

● 米国政府は,1兆6,000億㌦(約384兆円)の連邦債に対する利子として毎年1,498億㌦(約35兆9,520億円)を支払っている。同政府はほかにも,毎年の超過支出のために約2,000億㌦(約48兆円)を調達している。政府はこれをどのようにして行なうのだろうか。公債局がこの仕事を扱う。そこには2,400人の職員がおり,年間支出としては,貯蓄債券と天引預金の販売促進のために1,700万㌦(約40億8,000万円),通信費(主に電話代)として1,730万㌦(約41億5,200万円),郵便代金として1,270万㌦(約30億4,800万円)などがある。同局は,貯蓄債券と手形を発行して償還する4万4,000の金融機関と取り引きがある。これらの機関には手数料だけでも4,480万㌦(約107億5,200万円)が転がり込む。この国債局の運営にかかる総経費は1億9,600万㌦(約470億4,000万円)であるが,一官僚はこの金額を「実にわずかな額」と呼んだ。

麻薬の使用

● 年1回の調査が明らかにしたところによると,高校の最上級生の間で毎日マリファナを吸う人の数が過去5年間に50%近く減少した。ほかにも,クエイルード(鎮静剤),バルビタール系薬剤,LSDなどの使用の減少が認められた。全米麻薬乱用対策協会は,毎日マリファナを吸う人が減少していることは,「極めて歓迎すべきニュース」であると述べているが,問題はなお残っている。ヘロインとコカインの反応に対して緊急治療を要する人々の数が1980年から1983年の間に増加している。その調査は,十代の若者の69%がアルコールを用いていることを示しており,その数字は前年度よりわずかながら低い。毎日たばこをのむ人は約21%で,この割合は過去4年間減少していない。

放浪する殺人者たち

● 米国の警察当局者の話によると,都市から都市へと放浪し,出会う見知らぬ人々 ― そのほとんどは女性と子供 ― から選んだ人を殺す者たちが驚くほど増加している。“連続殺人者”と呼ばれるこの人々は,動機らしい動機もなく繰り返し殺人を犯す。ほとんどが知能が高く,手掛かりをほとんど残すことなく他の場所に移動し,逮捕された人はごくわずかである。毎年遺棄される身元不明の遺体は4,000以上に及び,少なくともその半数は18歳以下である,と当局者は言う。発見されていない犠牲者も多い。司法省のこの問題に関する専門家ロバート・O・ヘックは,「20人,30人,およびそれ以上の人々を殺した者がいる。そしてその中には,……非道な方法で相手に拷問を加え,殺す前に手足を切断する者もいる」と述べた。昨年の10月,二人の男が,過去8年にわたって国中を渡り歩いていた間に200人以上の人を殺したことを自供した。こうした殺人者のうち少なくとも35人は現在も国中をうろついている,とヘックは考える。連続殺人の最も主要な誘因は性であるため,性に関する考え方の変化,性的な暴力を助長する映画,暴力的なポルノを見ることを当局者は非難する傾向がある。

アイスランドでは初めて

● これまでアイスランドの歴史上一度も報告されたことのなかった,凶器を持つ強盗が今年になって現われた。ある商店の売上げ7万㌦(約1,680万円)を持った二人の使いの者が銀行へ向かう途中,猟銃を持った男に声をかけられた。アイスランドでは凶器を持つ強盗は知られていなかったため,彼らは最初,現金を渡せというこの強盗の要求を無視した,とニューヨーク・タイムズ紙は伝えている。しかし,この猟銃を持った男は,近くにとめてあった車に威かく射撃をして彼らを得心させたため,その使いの者たちは現金を手渡した。

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