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目ざめよ! 1986
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そろばんは今度も生き残るだろうか

そろばんの生存がまたもや危ぶまれています ― いや,危ぶまれているようにみえます。今度は,値段のそれほど高くない,ポケットサイズの電卓の普及によって,そろばんの生存が脅かされています。日本の場合,1970年における電卓の売上高は140万個でしたが,その後売れ行きが非常に伸び,1983年には6,800万個を超えました。一方,1983年のそろばんの売り上げは200万丁にすぎませんでした。

かつては広く使われたこの簡単な仕組みの計算器をお払い箱にする前に,そろばんが新発明に対する生存競争を余儀なくされたのは,今回が初めてではないことをご存じでしょうか。

アバキオンからそろばんへ

そろばんは東洋特産のものというわけではありません。ギリシャ人はアバキオンを使っていましたし,ローマ人はアバクスを使っていました。アバクスというのは,木または大理石の板に幾本かの直線を平行に引いたもの,あるいはまっすぐなみぞを幾本か平行に彫ったものでした。それらの線の上で小石を上下に動かしながら計算をするのです。ローマ数字での計算のむずかしさを想像してみれば,その種の道具の必要なことが理解できます。したがって計算盤は,アラビア数字が紹介される中世の末まで,ヨーロッパで広く用いられました。

次に登場したのは“アラビア式記数法派”です。その人たちは,アラビア数字を使って紙の上で筆算をすることを奨励しました。一方,“計算盤派”は計算盤とローマ数字を捨てようとはしませんでした。激しい論争は紙が豊富になる16世紀まで続きました。そしてついにアラビア式記数法派が優勢になり,計算盤は絶滅の危機に見舞われました。

ヨーロッパで闘いが行なわれている間に,計算盤は東洋に活路を見いだしました。15世紀には中国人が,やや形の変わった計算盤を用いていました。それは棒に通した珠を動かすもので,中国人はそれをスアンパン,つまり算盤と呼んでいました。それから算盤は黄海を渡って日本に伝わり,日本でより簡単な形に変わってそろばんとなりました。

電子時代における挑戦

そろばんはそれから500年生き延びましたが,現在また新しい挑戦に直面しています。相手は電卓です。電卓が非常に高価で少数の人にしか買えなかった時期には,小規模の商店や事務所でのそろばんの地位は安泰でした。しかし,電卓の値段が安くなり,売れ行きが伸びて,そろばんはまたもや危機に面したようにみえました。あるいはそうみえただけなのでしょうか。

ちなみに,12桁の数字15を20秒で足すことができますか。あるいは12桁の数字に6桁の数字をかける掛け算を30回,4分で行なえますか。珠算の名人にはそれができるのです。しかしほとんどの電卓はそれだけの桁を扱うことはできません。またそれだけの桁の数字を入れるだけでも長い時間のかかることが多く,まして計算となるともっと長くかかります。日本人の中には今でも,普通の計算ならば計算器よりそろばんのほうが速いと考える人が少なくありません。

そのためにある製造業者は,半分が電子計算器で他の半分がそろばんになっている計算器を作りました。両方の一番良い点を利用しようというわけです。この計算器は10年間に150万個売れたということです。そろばんは勢いを盛り返しているでしょうか。あるいはそうかもしれません。いずれにせよ,そろばんは一つの点で常に計算器よりも有利です。それは停電を心配する必要がないということです。

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