読者の声
滅びゆく森林
森林とそれが直面している問題について多くの誌面を割いてくださったのを見て,大変うれしく思いました。(1987年6月22日号)できるだけ多くの市民が危険を認識し,その危険と闘うべく自分の役割を果たして初めて,私たちの森林は救われるのです。当協会の目的は,森林がいかに危険に面しているか,各人に何ができるかを人々に知ってもらうことです。
『危険に面した森林協会』理事,C・A ドイツ連邦共和国
兄弟同士仲よくする
「兄弟同士仲よくするのはどうしてこんなに難しいのだろう」という記事(1987年7月22日号)をありがとうございました。僕の家は9人家族なので,当然部屋を一緒に使わなければなりません。僕は12歳で,同じ部屋にいるのは5歳の弟です。以前は,弟が僕の側にまでおもちゃや服を散らかすことに我慢できませんでしたが,あの記事を読んだおかげで弟のことがもっとよく理解できるようになりました。まだ言い争うこともありますが,一緒に話し合って,友情は二人いなければ生まれないことに気づきました。僕たちは二人ともだらしないほうで,すぐに相手のせいにします。でも今は弟の良いところを探すようにしています。そして聖書の原則の通りにすると,いざこざを解決するのがずっと易しくなることが分かりました。
E・H 英国
大学教育
貴誌が大学教育に関係した手紙を「読者の声」(1987年8月22日号)に掲載したのには大変がっかりさせられました。「大学教育 ― 何に対する準備?」という記事(1987年1月8日号)が不公平で,偏見に基づいていること,また大学へ行くかどうかは最終的には各個人が自ら責任を持って決めるべきだということを貴誌も認めるべきです。貴誌はあの記事に抗議する手紙を受け取ったに違いありません。狭量で偏った観点から記事が書かれたと感じた読者は多いはずですが,反論は決して載せようとしません。半年たった今でも,記事に同調するやはり狭い了見の手紙だけが載せられています。
T・B,U・S・C 米国
事実を申し上げれば,大学教育に関するこの記事への反論は,あなたからお手紙をいただくまでは1通も寄せられていませんでした。大学教育を受けるかどうかは確かに個人が自分で決めるべき問題です。しかし,優れたニュース・コラムニストの所見に基づく約半ページのこの記事は,非常に明敏で襟を正さねばならないような考えを示した記事だと思いました。大学で得られる知識にも価値がありますが,経験から得られる知恵と同列には置けません。この記事は大学で学ぶ幾つかの事柄にどれほど実際的な価値があるかを問い,大学生たちが将来に託す夢の実現の可能性については現実的な見方をするように勧めています。また,物質主義的な目標を追い求める危険についても警告しています。このコラムニストは明らかに問題のすべての面を取り上げてはいないものの,選りすぐったわずかな言葉をもって真剣な考慮に値する,妥当な意見を述べていると私たちは考えます。―編集者。