イエスの生涯と宣教
この号から「ものみの塔」誌には,上のような主題の新しい特別記事が掲載されます。
1980年6月以来過去5年ほどにわたって,「ものみの塔」誌は月に1度,「神のことばは生きている」という,さし絵の入った2ページの特別記事を掲載してきました。やさしい文章とさし絵を組み合わせるという方法により,生き生きとした分かりやすい仕方で,聖書の教理や史実に基づく物語が多数取り扱われました。今度は「神のことばは生きている」に代わって,イエス・キリストの生涯と宣教を際立たせる新しい特別記事が始まります。
次の2ページにわたる記事はその最初のものです。これから何か月かにわたって新しい内容の記事が「ものみの塔」誌に毎号掲載されますから,楽しみになさってください。この新しい連載記事は,「神のことばは生きている」の場合と同様,さし絵にかなりのスペースを割いている2ページの記事です。
「ものみの塔」誌上でこのようにイエス・キリストのことが特に取り上げられるのはふさわしいことです。なぜなら,イエスほど人類史に多大の影響を及ぼした人物はほかにいないからです。しかし,それよりはるかに重要なのは,イエスの生涯と教えを認識するようになって生活が良い方向に変化した人が,人種や国籍を問わず幾百万人にも上っているということです。
皆さんはおそらく,イエスとイエスの宣教について既によく知っておられることでしょう。しかし,出来事を相互に関連づけたり,さらによく記憶したりするために出来事の起きた時と場所をしっかり頭に入れておられるでしょうか。例えば,イエスはいつ十二使徒を選ばれたでしょうか。宣教の初期でしたか。それともかなりあとの時期だったでしょうか。それは,サマリアの女がイエスをキリストであると認める以前のことだったでしょうか。それともそのあとだったでしょうか。十二使徒をお選びになった時,あるいは5,000人の人に食物を奇跡的にお与えになった時,また山上の垂訓をお与えになった時,イエスはどこにおられたでしょうか。新たに連載される記事では,イエスの生涯と宣教の物語が年代順に紹介され,背景を描いたさし絵と描写的な説明の両方が備わっているので,読者はそれら重要な出来事をさらにしっかり記憶にとどめるよう助けられます。
この特別記事は最近聖書を学び始めた人にも,長年聖書に親しんできた人にも有益であり,また,子供と研究をする親の皆さんにも役立ちます。質問が設けられているのはそのためです。キリスト教の創始者とその方の教えをお子さんに知らせるのにこれは大変良い方法です。家族や他の人々に仕えるときのこの記事の用い方をいろいろ考えることができるでしょう。物語の嫌いな人はまずいないことや,多くの人が,一定の間隔をおいて手にする連載記事という形で物語を読むのを好むことを忘れないでください。
ですから,この連続の物語をその最初の記事から一つも逃さずに読むよう他の人々に勧めてください。お気づきになると思いますが,引用されている聖句は理解しやすいように書き変えられており,それぞれの物語の終わりにはその物語が聖書のどこに出ているかが記されています。それらの聖書の記述を読むように勧めてください。「ものみの塔」誌のこの新しい特別記事を,弟子を作る業でぜひ活用してください。