「真理」の本は,とこしえの命の道をさし示す
1 近年,みなさんはどの本を最も多く配布しましたか。「真理」の本ですか。わたしたちの多くにとってはそのとおりです。1968年のエホバの証人の「すべての国の民への福音」地域大会で発表された,英文の「真理」の本の最初の発行部数は150万部でした。1971年の今日,聖書研究のためのこの注目すべき手引きは67か国語で印刷,頒布され,最新の記録によれば,その発行部数は3,500万部に達したことがわかります。これは世界人口の100人につき1冊の割合にあたります。しかも,「真理」の本は,宣教のさいに喜んで提供できる出版物ではありませんか。なぜなら,この本はわかりやすいうえに,実際に即した主題を取り上げており,しかも聖書研究のわざで用いるのにたいへんすぐれた本だからです。
2 11月中,わたしたちの区域の人びとやわたしたちの友人また親族や知人に「真理」の本を提供し,それらの人たちがとこしえの命への道を歩めるよう助けるのは,わたしたちの喜びです。「目ざめよ!」を予約した人びとにもこの本を提供し,これを求めて読み,かつ研究するよう励ましてください。このことを行なえば,それらの人たちは大きな益を得るでしょう。
3 お望みのかたは,「ものみの塔」運動のさいに用いた聖書の話を引き続き使ってもかまいません。(1971年2月号「王国奉仕」2ページ参照)あるいは,他の方法で「真理」の本を提供してもかまいません。「人間の諸問題を解決する政府」という題の話で功を奏しているのであれば,これが「真理」の本の12章「正義の支配は地上を楽園にする」とぐあいよく結びつくことに気づかれるでしょう。その章の冒頭の2,3の文章がこの話とどのように結びつくかに注目してください。
4 「真理」の本をすでに持っている人には,「神のことば」あるいは「進化」の本,また「ものみの塔」や「目ざめよ!」など協会の他の出版物を自由に提供してください。しかし,特に研究を始めるよう努力してください。時には,家の人がこの本を持っていることをたいへんうれしく思うと述べてから,「この本を読んで,たいへん興味深く感じた箇所がありますので,お見せしましょうか」と親切に尋ねるだけで研究が始まる場合もあります。それから,特にあなたの関心を引いた主題の中の1,2節を読み,次いで,参照されている聖句を見せて,それらの聖句が主題をいっそう明らかにするものであることを話せます。ある姉妹は,家の人が新しい点を学ぶのを見てから,しばしば,『とても興味深い点ではないでしょうか。もう1,2節読んでみませんか』と聞いてみます。たぶんあなたもこのような簡単な仕方で聖書研究を始めることに成功できるでしょう。
5 関心を持つ人たちとの「真理」の本の研究を6か月足らずで終えている伝道者は少なくありません。あなたもそうした経験をお持ちかもしれません。1971年の年鑑には,「ものみの塔」の贈物の予約を通して真理に接したメキシコのある婦人のことがしるされています。巡回大会が開かれることを知った婦人は少し旅行して,その大会に出席しました。地域のしもべとその妻は,この婦人が誠実な関心をいだき,その寒村の人たちが真理を学ぶのを助けたいと願っていることを知りました。その関心のある婦人はほんの少しの間町にとどまり,あとは山地の村に飛行機で戻ることになっていたので,彼女のために集中的な研究計画が設けられました。そして,その週中に30時間におよぶ研究が行なわれて「真理」の本を終えた,関心のあるこの婦人は,他の人びとを助けるいっそうの備えを身につけて,その孤立した村に戻りました。事実,年鑑は,彼女が研究を8件司会しており,しかもそれら研究中の人たち15人がその孤立した土地で行なわれている「ものみの塔」研究に出席していると報じています。
6 こうした経験は励みを与えるものではありませんか。こうした経験を知ると,関心のある人たちが「真理」の本を研究し,次いで,神のみことばから学ぶ事がらに基づいて行動するよう促したいと思わずにはおれません。そうではありませんか。わたしたちすべてが11月中,野外宣教に十分携わるとき,「真理」の本を用いて他の人びとがとこしえの命への道を歩むよう助けるわたしたちの努力を,エホバは必ず祝福してくださるでしょう。