研究生をエホバの組織に導く
1 研究生は,イエスがヨハネ 10章16節で述べられた「一つの群れ」で表わされている組織についてよく知る必要があります。彼らは,エホバの組織と交わることが救いのための肝要な要素であることを認識しなければなりません。(啓示 7:9,10,15)それで,聖書研究が取り決まったなら,できるだけ早い段階で研究生を組織に導く努力を始めるべきです。
2 研究生が,エホバの地上の組織の多くの面について知るよう助けてください。西暦1世紀の型に倣い,すべてのエホバの民は,長老や奉仕の僕そして伝道者によって構成される会衆に属しています。今日,会衆の成員は毎週五つの集会に出席し,益を得ています。毎年周期的に開かれる大会は,特別な教訓を与えるとともに,様々な場所に住む仲間の証人たちと交わる機会となっています。さらに,開拓者,宣教者,旅行する監督たち,そして全世界の業を監督する統治体についても話すことができます。あなたは,エホバの組織の種々の取り決めについて研究生にどのように教えていますか。組織そのものが聖書に基づいているということを理解するよう,研究生をどのように助けることができますか。
『ご意志を行なう証人』のブロシュアーを用いなさい
3 『ご意志を行なう証人』のブロシュアーには,エホバの組織に関連した情報が分かりやすく取り上げられています。それを用いて研究生に組織について漸進的に教え,その働きを認識するよう援助することができます。まず初めに,王国会館で何が行なわれているかを話し合うのは良いことです。これにより研究生は王国会館の集会に出席するよう励まされるでしょう。研究生を公開講演に招待する前に,14ページと15ページにある情報を考慮してください。写真に注意を向けます。それから地元の王国会館の場所や様子について説明します。自分が交わっている会衆の王国会館の写真を,研究生に見せることができるかもしれません。
4 巡回監督の訪問について会衆で発表されるなら,研究生と共に20ページと21ページを考慮してください。要点を強調するために,21ページの終わりにある質問を用いることができます。また20ページの最初の節を用いて,この取り決めの聖書的な背景について共に考えてください。こうした情報を得ておくなら,研究生は有意義な仕方で王国会館での集会に出席することができるでしょう。
5 同様に,地域大会や巡回大会,特別一日大会の前には,19ページに記されている事柄を取り上げてください。大規模な大会で行なわれている事柄に注意を向け,18ページの写真から,そうした大会が世界中で行なわれているという点を指摘できます。新しい聖書文書を発表している場面の写真について説明しながら,次回それに関連して24ページと25ページからさらに詳しく話し合えるという点を伝えておくことができます。開拓奉仕について説明するときは,22ページと23ページを取り上げることができるでしょう。
研究生の必要を考慮しなさい
6 ここまで考えてきた通り,『ご意志を行なう証人』のブロシュアーを最初から順番に取り上げなければならないわけではありません。むしろふさわしい機会に,また必要に応じて,研究生に伝えたい点から説明できます。このブロシュアーは,研究生がエホバの組織を認識するよう助け,地元の会衆と交わるよう励みを与えるものとなるでしょう。
7 こうした話し合いの際に確信をもって語るなら,研究生の記憶にいつまでも残る印象を与えることができます。それで霊に燃え,熱意を込めて語ってください。(使徒 18:25)また,「ほかの人を教えている」あなた自身が,エホバの組織に対する認識を示す面で良い模範とならなければならないことを思いに留めてください。(ローマ 2:21)そのようにして,イエスが永遠の命に導いておられる一つの群れに加わるよう人々を助けることができるでしょう。