他の人たちに配慮を払う ― 第1部
1 エホバの民が繁栄し,その結果として会衆の数がますます増えてゆくのを見るのは喜びです。地域によっては,特に大都市では,王国会館の施設がほぼ限界まで使用されており,幾つもの会衆が同じ王国会館を使用しています。こうした状況にあるなら,関係者すべてに特別な配慮を払うことが求められます。
2 王国会館を使用する各会衆は,次に入って来る兄弟たちのために会館をきちんと整えておかなければなりません。いすをきれいに並べ,カウンターの上に置いてある文書を片づけ,王国会館に残っている個人の持ち物を集めなければなりません。トイレはきれいにしておき,必ず石けんやペーパータオルなどを補充し,ごみ箱を空にしておかなければなりません。
3 次の集会がすぐに始まる予定の場合,早いほうの集会が終わったあとに残っている人は,不必要に長くとどまって,次の集会の準備を妨げることがないようにしなければなりません。社交的な会話が長引くなら,ロビーは込み合い,兄弟たちによる次の集会の準備が遅れてしまうかもしれません。王国会館周辺の駐車スペースは限られているかもしれません。そうであれば,速やかに帰って,次に来る人たちのために車を止める場所を空けておくのは親切なことです。他方,次の集会に出席する人は,到着するのが早すぎて,ロビー,クローク,駐車場などが不必要に込み合うことがないようにしなければなりません。
4 幾つもの会衆が関係している場合,王国会館の毎週の清掃の取り決めを設ける点で緊密な協力が特に必要となります。普通,関係する会衆が交替で一定の期間行ないます。あなたの会衆が当番の時は,必ず清掃が徹底的かつ速やかに行なわれるようにしてください。そうすれば,同じ会館を使用している他の会衆に迷惑がかかることはありません。
5 時折,巡回監督の訪問の時のように,それぞれの会衆が集会の時間を変更しなければならないことがあります。もし別の会衆が影響を受けるなら,長老たちは十分前もって他の会衆に知らせ,関係する会衆の奉仕者たちにできるだけ早く発表されるようにすべきです。また,開拓奉仕学校,巡回区の長老たちの集まり,結婚式など,承認されている何らかの活動が予定されているなら,他の会衆,および影響を受けるどの巡回監督とも十分前もって相談しなければなりません。そうすれば,王国会館を使う予定は重なりません。
6 異なる巡回区に割り当てられている会衆が同じ王国会館を使用している場合もあります。こうした会衆を訪問する旅行する監督たちは,予定している次回の訪問について互いに知らせておかなければなりません。二人の旅行する監督たちが同じ週に訪問を予定するなら,ぎりぎりになって調整せざるを得なくなるか,他の面倒な問題が生じかねません。
7 他の人たちに愛ある配慮を払い,よく連絡をとり,前もって計画し,協力するなら,会衆どうしの温かい関係を保つことが容易になりますし,確実に『すべての事が適正に,また取り決めのもとに行なわれる』ようになります。―コリント第一 14:40。