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支部の手紙王国宣教 1980 | 4月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
寒い冬が去り,各地に春がやって来ました。みなさんは冬の間,忍耐強く忠実に奉仕してこられたことでしょう。海老名支部の建設に携わる多くの兄弟たちも同様に働いてきました。寒さや冷たい風にも負けず建設工事は順調に進み,建物の輪郭もかなりはっきりしてきました。2月末にはブルックリン本部から製本用の機械類が一式到着し,建設中の工場が完成しだい日本支部でいろいろな書籍類が生産できるように準備が整いました。建設工事が始まって以来この1月初旬までに,ほぼ100万時間が建設作業に費やされましたが,ほとんど事故なしに作業が行なわれていることは大きな喜びです。
1月の野外奉仕報告によると伝道者の人数は,5万2,774人の新最高数に達しています。そして全日本で7万3,000件を上回る家庭聖書研究が今司会されているのは何という大きな喜びでしょう。これら新しい方々がさらに援助を受け,エホバの賛美者となるよう,わたしたちにできることは何でも行ないましょう。7,426人の正規開拓者が1月に奉仕を報告しましたが,それもすばらしい最高数でした。4月,5月は活動に満ちた月であり,この良い季節を十分に活用して多くの方は補助開拓を計画しておられます。ぜひ誘い合ってお励みください。
記念式に出席した大勢の方々を援助するのはわたしたちの大きな特権です。みなさんの会衆では大勢の新しい方々,友人,親族の方々などがこの集まりに出席されましたか。これら新しい方々はその後どうしていますか。他の集会に出席するように助けられていますか。みなさんはこれらの方々との研究を取り決めましたか。記念式の時に印刷された手紙が一通ずつ渡されていますから,その手紙の述べているところに従って愛ある援助を惜しみなく与えてまいりましょう。記念式の話からこれらの方々は神がイエスを通して設けてくださった愛あるご準備を知ったことでしょう。彼らがその益にぜひあずかる者となるよう援助を続けましょう。
日本支部で共に働く,みなさんの兄弟
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わたしたちのもとには人々に必要なものがある!王国宣教 1980 | 4月
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わたしたちのもとには人々に必要なものがある!
1 すでに100年にわたって,「ものみの塔」誌は霊的な仕方で見張りを続けてきました。それは,「聖書からの慰め」と,神の言葉,聖書だけが与えることのできる確かな導きとを読者にもたらしてきました。(ローマ 15:4。詩 119:105)わたしたちのほとんどは,自分の霊的な発育と成長を「ものみの塔」誌に大きく負っています。「忠実で思慮深い奴隷」により備えられた,『時に応じた食物』をわたしたちはどれほど感謝していることでしょう。―マタイ 24:45。
2 しかし,一般の人々は活字離れの傾向にあるし,宗教的な読み物となれば特にそうだ,という意見も耳にします。このことから,「ものみの塔」誌はどうなのだろうか,という疑問が浮かびます。この雑誌は一般の多くの人々に適切なものですか。人々の必要にこたえるものですか。それはどんな方法で人々の助けになるのでしょうか。
読者の感想
3 「ものみの塔」誌がこの世ずれした多くの人々に訴えるものでないのは確かなことです。他方,世界中の幾十幾百万もの誠実な人々は,この雑誌から得られる助けに感謝を表わしてきました。ある大学生は,「わたしの信仰を特に強めるのは,聖書預言の明快な説明です。これまでこうしたすばらしい記事を通して神の知恵の驚くべき深さを学び知り,目を見張ってきました」と述べました。感謝を抱くある若い読者も次のように書いています。「初めて『ものみの塔』誌に接した時,わたしは幻滅を感じていた十代の若者でした。不安を感じ,両親との意思の疎通もなかったわたしは,導きが本当に必要な状態にありました。『ものみの塔』誌はその必要を満たしてくれたのです」。
4 全般的な感謝の表現のほかにも,毎号の実際的で時宜にかなった資料について数多くの言葉が寄せられています。例えば一人の読者はこう書いています。「詩篇に関する記事をわたしがどれほど楽しんでおり,またそれから益を得ているかをお伝えしたいと思います。詩篇は理解しにくい,といつも思っていましたので,こうした記事には本当に感謝しているのです。山上の垂訓に関する記事についても同じように感じています」。また,「神のみ名に関する新しい事実」という記事について,ユダヤ人のある読者から寄せられた次の感想に注目してください。「わたしはユダヤ人として成長しましたが,その名を耳にしたことは一度もありませんでした。この最近の記事の中で反論の余地のない証拠を読んで,わたしがどれほど興奮を覚えたかはご想像いただけないと思います。次の号を手にするのが待ち遠しくてたまりません」。
5 では,さっきの質問に戻ってみましょう。この雑誌は一般の多くの人々に適切なものですか。人々の必要にこたえるものですか。確かにその通りです。実際,「ものみの塔」には人々が必要とする事柄が載せられているのであり,わたしたちはあらゆる理由から,この雑誌を他の人々に積極的に勧めることができます。
6 今月,わたしたちは厚手の本一冊を添えて,1,300円の寄付で予約を提供します。(詳細は発表をごらんください。)また,4月号の「ものみの塔」は幾つかの聖句をそれ自体で目立たせたり,枠で囲んだりして強調しており,野外で用いやすくしてあることを知って喜ばれることでしょう。その中には,「新しい事柄に関する神の約束」を指し示すペテロ第二 3章13節や啓示 21章4節があります。自分も同じく「ものみの塔」を必要としていることを悟るようにできる限り大勢の人々を助けましょう。
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聞く耳を持つすべての人に達する王国宣教 1980 | 4月
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聞く耳を持つすべての人に達する
1 ここも不在だ! これはよく耳にする言葉ですか。大都市で奉仕しているある巡回監督は,人々の75%が不在であると報告しました。みなさんの区域も似たような状態かもしれません。
2 どうすればこれらの人々に会うことができるでしょうか。再度訪問するのは効果がありますが,不在なのはいつも決まった人である場合が少なくありません。何か他の方法が必要です。非公式の証言ですか。そうです。次の経験はその効果のほどを示しています。
3 ある夫婦はスーパーマーケットに立ち寄りました。姉妹は店員と会話を始め,その人は新秩序に関する話にすぐに反応を示しました。そんなことが果たしてあり得るだろうかと,その男の人は解しかねる様子を示しました。姉妹の夫が会話に加わり,その人の家で会話を続けるのはどうだろうかと提案したところ,その人はそれに同意し,その日の晩に自分の家に寄るようにと二人を招きました。夫婦はその人とその妻に,地に対する神の目的という一つの話題を用いて証言しました。これに大きな感銘を受けたその夫婦は,次の日,王国会館に行きました。既にバプテスマを受け二人は,親族の多数に非公式の証言をしています。非公式の証言はあなたにとっても,より多くの人々に達する助けになりますか。
4 知らない相手に非公式の証言をする場合に,次の提案はお役に立つかもしれません。友好的で温かく,敬意のこもった態度を示し,その友好的な気持ちを顔の表情に示してください。その地域の人々の興味を引く主題を取りあげます。出版物のどれかを提供してもよく,考慮中の話題に関連した聖句を一緒に見るようにしてもよいでしょう。関心が呼び起こされたら,自宅でさらに話し合いを進めるよう提案できるでしょう。興味が示されない場合は,お話しできただけでもうれしかったと告げることができます。
5 寒い季節には,人々は寒気から急いで逃れようとしますから,スーパーマーケットやショッピング街の列に並んでいる時などの屋内にいる機会が最も効果的でした。しかし,気候が暖かくなった今では,人々はもっと戸外に出るようになっており,公園で腰を下ろしていたり,商店をのぞき込みながら歩いたり,庭先で仕事をしていたり,足の向くままに散歩したりしています。その幾人かにでも近づくことができますか。あなたの方から近づいてみてください。できる限り大勢の人々と,わたしたちの持っている命を救う音信を分かち合ってください。
6 隣人や親せき,仕事仲間など,顔見知りの人たちに非公式の証言をしたことから良い結果の得られることが少なくありません。恐らく,あなたの良い行状は既にある程度の証言になっていることでしょう。彼らの関心を呼ぶのはどんな事か,あなたは既に知っておられますから,それを会話の話題に用いてごらんください。
7 二,三の銘記すべきことを挙げてみます。思いやりを示すこと。だれか他の人々を待たせているような場合に人に話をするのは賢明ではありません。時間に関して雇い主に忠節を示すべきであることを忘れないようにしましょう。大抵の場合,家の人が記憶に留めて家庭で話題にできそうな基本的な一つの点をはっきり伝えるのが最善です。努めて文書を手元に置いておきます。家族の成員と近づき方を練習してください。
8 わたしたちは皆,人々への愛を抱いており,人々を援助したいと願っています。(コリント第二 1:3,4)あなたは非公式の証言により一層携わることにより,さらに多くの人々に達するよう努めますか。ぜひそうなさってください!
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1980 | 4月
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弟子を作るのに助けとなる集会
3月30日に始まる週
13分: 69番の歌と「発表」のふさわしい項目,「支部の手紙」と「神権的ニュース」。
12分: 「わたしたちのもとには人々に必要なものがある!」を聴衆と討議する。過去1年間の雑誌の中で,ほかに区域でよく好まれた記事を取り上げる。望むなら,記憶を新たにするために雑誌を見せることもできる。
18分: 予約の提供の証言を発展させる。次の幾つかの点を聴衆と共に考慮し,提案を求める。(1)会話するための話題,「新しい事柄に関する神の約束」と,使える聖句,ペテロ第二 3章13節,啓示 21章4,5節を復習する。(2)どんな論点がこの話と結びつくか,また区域の人々の関心事となっているか聴衆に尋ねる。(高い生活費,犯罪,最近のニュースのあるものや地方での出来事,など)(3)4月1日号の「ものみの塔」を概観する。どんな記事や論点が「会話するための話題」とよく結び付くか。
司会者は,証言の鍵となる点を復習し,皆が家で話す事柄を練習し,週末の奉仕を十分に支持するように励ます。
12分: 「ものみの塔」3月15日号の「エホバの言葉を大胆に語る」の記事に基づく,年の聖句とその適用についての熱意を込めた話。
5分: 記念式に出席した人々を4月6日の特別講演に再び招待するよう励ます。93番の歌と祈り。
4月6日に始まる週
主題: 聞く耳を持つすべての人に達する。
10分: 82番の歌。歓迎の言葉および会衆の発表,会計報告。来週の集会に4月8日号の「目ざめよ!」および「年鑑」を持って来るように勧める。
20分: 「聞く耳を持つすべての人に達する」。
記事を質問と答えで網らする。それから,三つの非公式の証言の実演をする。(1)スーパーのレジで精算を待って並んでいる時に。(2)街路で行き違う人に。(3)お隣の人に。時間が許せば,聴衆からさらに提案を求める。
15分: 非公式の証言の益を受けた人たち。二つのインタビューをする。(1)非公式の証言によって真理に接するようになったひとりかふたりの人に,自分の経験を述べてもらう。(2)会衆内の,非公式の証言が特に上手な人たちに,どのようにそれをするか,どんな種類の人々に近づくか,なぜそれが効果的か,奉仕のこの分野がなぜ楽しいのか話してもらう。
10分: 前の二つのプログラムで学んだ主な点をふり返る。この地方ではどんな点が実際の役に立つか,聴衆に尋ねる。月の最後の集会で,こうした提案を活用して得た経験を述べられることを聴衆に伝える。あらゆる機会に非公式の証言に携わるよう皆に勧める。
5分: 79番の歌と祈り。
4月13日に始まる週
13分: 96番の歌と会衆の発表。「質問箱」の要旨を説明する。
20分: 「野外で役立つことを意図した『目ざめよ!』の新しい特色」。
(10分)記事を扱った話。4月8日号を用いて,記事の中で触れられているいろいろな特色を見つける。
(10分)実演: (1)若い伝道者。自己紹介の後に次のように言う。「このような事柄に興味をお持ちになるのではないかと思います」。次いで雑誌を取り出して3ページを開き,見出しと記事の主題を家の人に読んで聞かせる。この時点で雑誌を配布することができる。司会者は,証言が簡単であることを述べ,若者たちがそれを準備するのを親たちが助けるよう励ます。(2)経験を積んだ伝道者。上と同じようにして始めるが,見出しと主題を読んでから短く休止し,「ここで言われていることをご覧ください」と言って,最初の節を読む。それから肉太の活字の質問を尋ね,家の人に意見を述べてもらう。質問以下の節を読んでまとめ,雑誌を提供する。司会者は,肉太の活字で印刷された他の質問に聴衆の注意を促す。十分な関心が示されれば,これらも話し合うことができる。引用してある聖句を取り上げたり,参照聖句を聖書から読んでもよい。
20分: 1980年「年鑑」の最初の32ページに載っている際立った点。長老は,2ページに出ていることに注意を向ける。次いで,3-7ページで列挙されている希望の様々な面を簡潔に発展させる。8-32ページで気付いた興味深い点や励みとなる点について聴衆に注解を勧める。
7分: 102番の歌と閉会の祈り。
4月20日に始まる週
10分: 115番の歌と会衆の発表。
15分: 会衆の必要としている事柄を考慮する。または,1980年1月22日号「目ざめよ!」の「賢明な助言 ― 犯罪からの身の守り」の記事を討議し,目立たせてある六つの聖句を強調する。
15分: 「良いたよりを伝える ― 他の人々に個人的な関心を示すことにより(第一部)」。話。野外奉仕におけるわたしたちの目的は,文書を配布することだけにあるのではなく,人々に接し,その問題や必要を理解し,聖書を用いて,何をしたらよいのか,王国はどのように解決の道を備えているかを示すことにある。この点を聴衆が認識するように助ける。
15分: この家の人にあなたなら何を言いますか。司会者は次の三つの現実的な場面を取り決める。
(1)エプロンを着け,ほうきを手にした主婦が戸口に現われる。
(2)新聞を手にした男性が戸口に出て来る。
(3)十代の若者が戸口に出て来る。
各場面ごとに,伝道者に戸口に近づいてもらい,家の人が姿を現わすと同時に動作を止め,家の人のその事情に対応する提案を聴衆に尋ねる。それから,伝道者は用意した通りの実演を示す。
5分: 20番の歌と祈り。
4月27日に始まる週
10分: 64番の歌と会衆の発表。
15分: 「家族の中で真理にいるのはあなただけですか」。質問と答えによる記事の討議。そのような伝道者たちがどんな良い事を成し遂げているか,また自分の事情にどう対処しているかを示す。他の人たちがどのように彼らの助けになることができるか,また,彼らの良い模範はなぜ感謝されるかを強調する。わたしたち皆が会衆内でだれがそのような立場にあるかを知り,いかにして彼らに援助や励ましを差し伸べられるかをめいめい検討するように勧める。
8分: 子供たちは何を学んでいますか。父親(望むなら母親も)が二,三人の子供と,「わたしの聖書物語の本」の,シリアにいたイスラエル人の少女に関する69話を考える。外国の地にあって独りきりでエホバに仕えていたこの少女が,それでもエホバとその真の預言者に関して大胆に証しするよう動かされたことを強調する。学んだ事柄を適用するように子供たちを助ける。この事と学校の友達や先生に証言することとをどのように結び付けられるか。学校で祭日を祝うことや誕生会をすることなどに関連して立場を取るのに,この事はどのように助けになるか。
17分: 集会はどのように役立ってきましたか。集会で学んだ点を復習する。時間の許す範囲で次の諸点を含める。(幾人かの伝道者に準備してもらう)(1)どんな機会が非公式の証言に適していることに気付いたか。また,どんな経験をしたか。(2)区域で話す人々にどのように個人的な関心を示せるか。(3)「目ざめよ!」の新しい特色である「考えてみたことがありますか…」を用いた経験やその他の野外での経験を尋ねる。(4)会衆内の他の人々を援助するために払われた,または払うことのできそうな努力。
10分: 5月の提供を短く復習する。5月の休日に取り決められている特別活動を発表し,全員に参加を励ます。108番の歌と祈り。
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会衆の書籍研究王国宣教 1980 | 4月
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会衆の書籍研究
「家族生活」の本による会衆の書籍研究
4月 6日に始まる週 106-113ページ
4月13日に始まる週 114-122ページ*
4月20日に始まる週 122-130ページ
4月27日に始まる週 131-138ページ*
* 副見出しの前まで
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