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支部の手紙王国宣教 1983 | 9月
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支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
毎月諸会衆から送られる神聖な奉仕に関する報告は本当にわたしたちの励みになっています。手元にある6月の野外奉仕報告の合計は何とすばらしいものでしょう。伝道者の合計は初めて8万人を超え,8万605名になりました。これは昨年の平均を19パーセントも上回るものです。さらに家庭聖書研究は12万2,722件となり,それは1年前より2万件も多い数となりました。
エホバ神が人々を気遣っておられるので,わたしたち証人もその気遣いを人々に対して示しています。そして同様の謙遜な人々がその呼びかけにこたえて行動しているのが強く感じられます。区域はよりひんぱんに訪問されてきていますので人々の反応は冷淡な場合がありますが,残っている救いを求める羊をこれからも探し続けましょう。6月の開拓者は合計で3万620名で,全伝道者の38パーセントでした。これもとても素晴らしい報告でした。
この手紙がお手元に届くのは地域大会の進行中かもしれません。きっと霊の宴を心から楽しんでおられることでしょう。「一致」と協力の霊を以前に増して強くされることでしょう。そして,現代の奇跡とも言える,エホバの証人たちの世界的な一致が,わたしたち人間の力によってもたらされたのではなく,実にエホバ神の導きと保護をもたらす,神の教育によるものであることを再認識されたことでしょう。
宣教者たちの帰国の取り決めにより,“国際的”な交わりも楽しみ,統治体の代表として来日したロイド・バリー兄弟の数々の話を通しても力強い励みをお受けになったことでしょう。この大会の取り決めに付随して,地帯監督の訪問を支部は受けました。バリー兄弟の三日間の訪問を通しても,海老名ベテルは数々の提案を受けました。こうした取り決めのすべてはわたしたちを王国の業のために一層一致させる力なのです。
では「王国の一致」地域大会で学んだすべての教訓を実行してゆきましょう。そうする皆さんすべてにエホバ神の豊かな祝福がありますように。
日本支部の皆さんの兄弟
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公にも家から家にも証しをしなさい王国宣教 1983 | 9月
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公にも家から家にも証しをしなさい
1 偽りの宗教がアテネの人々を掌握しているのを見た使徒パウロは,いら立ちを覚えました。「それで彼は,会堂でユダヤ人と,また神を崇拝するほかの人たちと,さらには毎日,市の立つ広場でそこに居合わせる人々と論ずるように」なりました。(使徒 17:16,17)エフェソスにおいてパウロは,公にも家から家にも教えることにより,あらゆる機会を用いて証しをしました。―使徒 20:20,21。
2 1世紀のエホバの忠実な僕たちは,可能とあらばいつでも,どこにおいても,良いたよりを目ざとく宣べ伝えました。泉のそばで休んでおられた時,イエスは疲れておられたにもかかわらず,サマリア人の女と会話をお始めになりました。その結果,「その都市から来たサマリア人のうち大勢の者は,……彼に信仰を持った」のです。(ヨハネ 4:5-42)パウロとその仲間たちは川べりで宣べ伝えましたが,結果としてルデアとその家の者がバプテスマを受けました。(使徒 16:14,15)公の証しの業に携わる時,わたしたちもこれらの人々と同じように豊かな祝福を享受できるでしょう。
3 家から家へと行く時,わたしたちは戸外でゆっくりした気分でいる人や働いている人に足を止めて話すでしょうか。帰宅したばかりの人や出かける間際の人がいるなら,そのような人と会話を始めるよう努めてください。さもないと,次にその人と接触できるまでに数週間,いや数か月もたってしまうかもしれません。昨今よくそうであるように,その人々がめったに家にいないような場合は特にそう言えます。わたしたちは,できれば区域に住むすべての人のもとに達したいと思います。「ものみの塔」と「目ざめよ!」を配布し,再び訪問する取り決めを設けるなど,簡潔で巧みな証言をしてみてください。
4 皆さんの会衆では,管理人が居住者と招かれている客しか通さないために中に入れない区域がありますか。住人の大半が出入りする場所で街路での業を行なって,そこに住む人々に接触することが可能でしょうか。ある会衆は,この方法を用いて大いに関心を高めることができ,家から家に行くことができない区域で会衆の書籍研究が始められました。そこで街路の業を行なった人たちは人々に目ざとく近づき,再訪問が行なえるように,関心を示した人たちの住所氏名を巧みに得たのです。
5 わたしたちは皆,どこにいても非公式の証言をする機会を探し求めることができます。電車,バス,地下鉄,飛行機,車で旅行をする時,あるいは歩いている時,他の人々としばしば良いたよりを分かち合うことができます。話してみると,相手の人はエホバの証人や王国の音信について実際にあまり知らないことに気づく場合が少なくありません。もし雑誌を配布するか,パンフレットを渡すことができれば,関心を持つ人はそれによってさらに考えることができるでしょう。
6 9月中,わたしたちはニューズプリントのポケット版の本2冊と2冊の雑誌を組み合わせて,700円の寄付で提供します。どうぞ幾つかの種類の本をそろえてみてください。それぞれの本の内容をよく頭の中で整理しておけば,家の人が述べる意見に合わせて最もふさわしい出版物を紹介できるでしょう。どの本をどんなタイプの人に用いることができるか,お互いに情報を交換し合ってみるのはいかがですか。そのようにすれば,わたしたちの証しの業は一層きめの細かいものとなるでしょう。また,真理を知ってほしいと思う親族や友人,仕事仲間などについてはいかがですか。そうした人たちが興味を感じるものが何かをわたしたちはよく知っていますから,適切な本を用いて証言し,関心を高めることができるかもしれません。徹底的な証しをする上で役立つこれらの優れた備えを十分に活用いたしましょう。
7 箴言 1章20節に書かれているように,求める者たちが知恵を得ることができるよう,知恵は公共広場で「その声を出して」います。み言葉に収められた神の知恵が公に宣明されることがこれほど必要とされたことは人類の歴史上かつてありませんでした。(マタイ 24:14)現存する体制の終わりが近づくにつれ,その暗やみの中に閉じ込められている人々は,まだ時間のあるうちにエホバの言葉を聞く必要があります。公にも家から家にも証しをして,『神の良いたよりの聖なる業に携わる』ことはわたしたちにとって驚くべき特権なのです。―ローマ 15:16。
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信仰において強くなるように不活発な人たちを援助する王国宣教 1983 | 9月
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信仰において強くなるように不活発な人たちを援助する
1 不活発な人たちを見いだし,援助するための特別な努力が1982年1月に始まりました。その結果はどのようなものでしたか。弱い人たちや不活発な人たちを助けるためにもっと多くのことを行なえるでしょうか。仲間の兄弟たちをどのように励ますことができますか。
2 前には不活発であった多くの人たちが,再びわたしたちと肩と肩を並べて奉仕していることをお知らせできるのは喜びです。それらの人たちは次のように書いた詩編作者のようでした。「わたしは失われた羊のようにさまよいました。ああ,あなたの僕を捜し求めてください。わたしはあなたのおきてを忘れなかったからです」。(詩編 119:176)ある姉妹はエホバとの密接な関係を自分が失っていることを認め,エホバに導きを祈り求めたところ,翌日に一人の長老が訪問し,聖書研究を勧めました。「どうしてエホバに仕え続けないでいられるでしょうか」とその姉妹は語っています。物質を追求したことも一部理由となって不活発に陥った,大変不幸なある家族は,二人の長老の訪問を受け,研究を申し出られました。「それは私たちが待っていたものでした」とその家族は述べています。今では,世俗の仕事も減らして,家族全体が喜びのうちに奉仕に参加しています。
3 確かに,長老たちや長老たちと協力した人たちの愛の労苦は,偉大な牧者エホバの祝福を受けてきました。(ペテロ第一 2:25)アメリカ,テキサス州の一人の巡回監督は,ある地域において兄弟たちは75人が再び活発になるのを見る喜びを味わい,新しい会衆を設立することが必要になったと報告しています。日本でも二つの巡回区では18名が再び活発になり,そのほかの巡回区でも相当数の人々が援助されています。このほか再び集会に出席し始めた人や特別な聖書研究の取り決めを通して信仰において成長しつつある人たちが大勢います。
4 以前は「失われた羊」だった人たちから多くの感謝の言葉が聞かれています。長老たちがある家族を訪問した時,その夫婦の結婚関係は破局の瀬戸際にありました。子供たちは困惑し,自分たちはこれでもエホバの証人なのだろうかといぶかっていました。しかし,その家族は聖書研究に応じ,会衆と再び交わるようになりました。その兄弟はこのように述べています。「今,エホバはわたしたちの努力を祝福し,わたしたちを霊的に強めてくださいました。わたしたちの結婚のきずなはしっかりしており,わたしたちは家族として共に学んでいます。全員,集会に出席し,今では奉仕にも行っています。エホバの辛抱と兄弟たちの援助に心から感謝しています」。再び活発になった別の姉妹は,うれしそうにこう述べました。「先月わたしは十年ぶりで初めて奉仕報告を提出しました。そして,エホバの過分のご親切により,今月も宣べ伝えることなく過ぎてしまうことが決してないように決意しています」。ある夫婦は訪問した長老にこう告げました。「研究をし,集会に出席したこの2か月間は,わたしたちの12年間の結婚生活の中で最も幸福な時でした」。
5 不活発な人々をこれからもどのように援助してゆけるでしょうか。さ迷い出た人たちを見つけ出し,援助するため道理に合った努力をこれからも払ってください。積極的に,理解をもって話してください。彼らと共に祈ってください。心に希望を持つべき理由,また神の目に自分が大いに価値ある者であると感ずるべき理由を知らせてください。
6 もし不活発な人と研究しているのであれば,霊的な回復はゆっくりと,一歩一歩進む場合が多いことを思いに留めてください。忍耐と辛抱強さが求められるのです。戻るのに何が助けになったか尋ねられて,一人の姉妹は,自分と研究した人が「とにかくあきらめなかった」ことだと語りました。研究と奉仕の良い習慣を確立することによって,「定まった道」を保つことの価値を理解するようにそれらの人たちを援助してください。(詩編 50:23)会衆内のすべての人は,その人たちを愛ある交わりの中に引き入れてあげることによって助けになることができます。再び活発になったある人は,自分の助けになったのは,「集会に再び行き始めた時に友が示してくれたあふれるばかりの親切と愛でした。わたしたちは本当に一つの大きな家族です」と語りました。
7 不活発な人々を援助しながら,わたしたちは今交わっている人々の中にいる援助の必要な人たちのことを決して忘れないようにしましょう。(使徒 20:35)兄弟たちの霊性に関心を示すことによって,わたしたちは多くの人が不活発に陥るのを防ぐことができます。奉仕の手をゆるめたり,集会を休みがちになったりしている人が,皆さんの書籍研究の群れにいますか。その人は何らかの励ましを必要としていますか。皆さんの家族または個人研究に参加するようその人を招くことができますか。宣教においてその人と一緒に働くことができますか。信仰を欠いてエホバから離れるのではなく,毎日,互いに勧め合おうではありませんか。―ヘブライ 3:12。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1983 | 9月
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弟子を作るのに助けとなる集会
9月11日に始まる週
28番の歌
10分: 会衆の発表および「発表」。9月15日および23日の特別活動の取り決めを発表する。「支部の手紙」と「日本の野外奉仕報告」の際立った点を取り上げる。会計報告。
15分: 「公にも家から家にも証しをしなさい」。質問と答え。会衆の状況に当てはまる情報を強調する。6節を討議した後に,会衆に在庫しているニューズプリントのポケット版の本をそれぞれどんな人々に勧めることができるか,注解を求める。
10分: 「質問箱」。長老を含む二人の兄弟が資料について話し合う。
10分: 「テレビ ― わたしたちにどのような影響を与えるか」。「目ざめよ!」,1983年5月22日号,25-27ページの記事に基づく話。
31番の歌と結びの祈り。
9月18日に始まる週
38番の歌
5分: 会衆の発表。第4土曜日の雑誌活動の支持を励ます。また,今年の目標の一つである雑誌経路を取り決めることにも努力するように励ます。
20分: 「信仰において強くなるように不活発な人たちを援助する」。話。不活発な人々にこれからも絶えず関心を示すとともに,不定期的な人や励ましの必要な人たちにも愛ある助けを差し伸べることの大切さを強調する。可能であれば,援助を受けて再び活発になったり,定期的になったりした人たちをインタビューし,何が助けになったかを述べてもらう。
20分: 「神権的な服従から益を得る」。「わたしたちの奉仕の務め」の本の2章,12ページから17ページまでを質問と答えで考慮する。
57番の歌と結びの祈り。
9月25日に始まる週
60番の歌
5分: 会衆の発表。10月の第1日曜日に家族で野外奉仕を楽しむように勧める。
20分: 「10月に,どのように『自分の日を数え』ますか」。1,2節に基づく話の後,聴衆の注解を交えながら資料を考慮する。会衆では去る5月に何人が補助開拓奉仕を行なったか,また10月には何人が申し込んでいるかを知らせる。補助開拓者たちのために特別の取り決めが設けられているなら,それを知らせる。最近補助開拓奉仕をした人たち幾人かに,目標を達成するために何をしたか,またどんな霊的益を受けたかを話し合ってもらう。
20分: 「良いたよりを伝える ―『ものみの塔』と『目ざめよ!』の予約を提供することにより」。質問と答えによる討議。3節を考慮するとき,10月1日号「ものみの塔」や10月8日号「目ざめよ!」のどんな点を用いるつもりか,聴衆に尋ねる。6,7節に略述されている提案を実演で示す。
77番の歌と結びの祈り。
10月2日に始まる週
96番の歌
5分: 会衆の発表。週末は第2土曜日であることを告げ,雑誌活動への参加を励ます。10月10日の休日に取り決められている野外活動の予定を発表する。
15分: わたしたちの雑誌を十分に活用する。話および聴衆との討議。会衆の月平均雑誌配布数と雑誌の注文数を比較する。会衆または家に雑誌がたまっているだろうか。雑誌がたまることにつながる種々の要素を論じる。注文数を見直す必要があるかもしれず,伝道者たちが雑誌を受け取っていないかもしれない。一人一人が野外奉仕に定期的に出かけ,すべての戸口で熱意を込めて提供することの大切さを強調する。
13分: 「慎み ― 若い人にも年配の人にも立派な飾り」。「ものみの塔」1983年6月1日号,9-11ページの記事に基づく話。
12分: 答える用意をしていなさい。野外でよく直面する反対論について討議し,実演する。わたしたちは,命を与える真理の音信を分かち合う点で,相手の言うことのためにあっさり自分の目的をあきらめてしまうべきではない。もちろん,相手がはっきり断わっているのになおも会話を続けようとすべきではないし,議論をすべきでもない。しかし,巧みな受け答えをすれば,ある人は続けて耳を傾けるかもしれない。聴衆から注解を述べてもらった後,実際的な提案を扱った,よく練習された実演を示す。反対論を克服して良い結果を得た簡潔な経験を幾つか含める。
110番の歌と結びの祈り。
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会衆の書籍研究王国宣教 1983 | 9月
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会衆の書籍研究
「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の書籍による会衆の書籍研究
9月11日に始まる週 238-246ページ
9月18日に始まる週 247-255ページ
「世の苦難からの人間の救いは近い!」
9月25日に始まる週 92-101ページ
10月2日に始まる週 102-113ページ
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日本の野外奉仕報告: 6月王国宣教 1983 | 9月
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日本の野外奉仕報告: 6月
平均 平均 平均 平均
伝道者 時間 再訪問 研究 雑誌
特別開拓者 721 137.3 72.6 6.1 117.5
開拓者 15,986 88.7 39.1 3.6 47.2
補助開拓者 13,913 64.1 24.2 2.0 28.5
伝道者 49,985 15.5 5.9 0.7 8.6
合計 80,605 予約: 27,168
新しく献身しバプテスマを受けた人: 560
昨年の平均に対する伝道者の平均: 19%
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