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支部の手紙王国宣教 1977 | 5月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
1975年1月まで日本で支部の監督として奉仕し,その後統治体の一人として奉仕している,ロイド・バリー兄弟が地帯の監督としてアジア各地の支部を視察する奉仕で日本支部にも来られました。3月中頃から約10日の日程で東京と沼津の支部で奉仕すると共に,増築された沼津支部の建物と,埼玉県に完成した大会ホールの献堂式で話をしました。また,東京,沼津,名古屋,京都と大阪,そして神戸方面の兄弟たち,合計2万4,350人の兄弟たちに励みある話を行ないました。旅行の日程に限りがあり,全日本の兄弟たちに話をする機会を持つことはできませんでした。しかし,バリー兄弟は,人々を生き生きさせる力を持つ神のみ言葉により力を得て,真理に対する愛,業に対する熱意,それに神の王国に対する忠節を保って働き続けるようわたしたちを励ましました。わたしたちの周りには終わりが非常に差し迫っていることを示す動かしがたい証拠がうず高く積み上げられています。それでわたしたちは時の緊急さを認識しつつ,忍耐強くあるべきです。そしてその忍耐をどのように示せるでしょうか。王国の伝道に熱心に参加することによってです。(マタイ 24:13,14)地帯の監督はわたしたちがこれから(1)「良いたより」の書籍を十分に活用し再訪問と家庭聖書研究に励むこと,また(2)りっぱな開拓者精神を保って補助そして正規開拓奉仕にあずかり奉仕を拡大することの大切さを強調しました。この訪問はわたしたちすべてにとって何と大きな祝福でしょう。
2月中厳しい寒さや大雪の中でみなさんはよく努力しました。伝道者は最高数には達しませんでしたが3万9,747人でした。もし伝道者のみなさんが毎週の奉仕に定期的に参加し,新しい賛美者を野外の奉仕に助けることができれば,日本で初めて4万人の人々がエホバに賛美をささげることができるでしょう。それは何とすばらしいことでしょう。信仰をもってエホバにより頼み,エホバに賛美が増し加わるよう力を尽くして励みましょう。
日本支部事務所で働くみなさんの兄弟
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書籍研究 ― 霊的成長のための良い場所王国宣教 1977 | 5月
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書籍研究 ― 霊的成長のための良い場所
1 イエスはご自分の追随者にとって霊性が極めて必要とされていることに注意を引かれました。それは,人の考えよりもはるかに高い考えを持っておられる神のような考えを持つ人になるということです。イエスは次のように言われました。「自分の霊的な必要を自覚している人たちは幸いです」― マタイ 5:3; 6:19-21。
2 イエスが述べられた霊性を向上させるためにわたしたちすべてが行なえることはいろいろあります。その一つに会衆の書籍研究の取決めがあります。この取決めから受ける多くの益について最近考えてごらんになりましたか。
実際的な資料が考慮される
3 まず第一に,書籍研究で考慮される資料により神のお考えを思いめぐらすよう助けられます。さらに,定期的に自分の思いや考えを人間の思いや考えよりも高く掲げることにより,生活のあらゆる面が神のみ名の民に神が要求しておられる事柄にいっそう調和したものとなるよう助けられます。過去何か月かにわたって書籍研究で最初に節を読んでいますが,これにより研究からもっと多くが得られるようになったことが観察されています。さらに,このような小さな群れでは個人的に注解する機会がもっと多いので,書籍研究はわたしたちにとても大きな益となるのです。
4 現在書籍研究で用いている「良いたより」の本は5月15日の週で終わることになっています。6月5日に始まる週からすべての会衆では「秘義」の本,第20章から研究を始めます。それで各会衆は5月の残りの週を用いて「秘義」の本19章までを終えるようにしましょう。もし「秘義」の本の20章にすでに入っている会衆があれば「良いたより」の本の要点を復習するのは良いことと考えられます。
5 わたしたちの霊的な成長には,他の人と聖書の真理を分かち合う特権に対する認識を増し加えることも含まれます。わたしたちすべては,群れの他の人々が王国の良いたよりを広める業に十分あずかるよう励ますことができます。どのようにしてですか。他の人を誘って一緒に家から家の野外奉仕に携わるようにすることにより,また,特に良い再訪問や研究にだれかを連れていってあげることにより,そうすることができます。わたしたちの中にいる年老いた方々にも必要な配慮を払っていますか。あなたの書籍研究の群れの中の年若い人々にどんな励ましを与えていますか。お互いに対する真実の配慮は良い霊的な成長に大きな助けとなるでしょう。―テモテ第一 4:15,16。
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再訪問に励みましょう王国宣教 1977 | 5月
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再訪問に励みましょう
1 人々が真の崇拝に身を転じるのを見るのは,大きな喜びのいわれとなります。それはそのような人々にとって命を意味するとともに,エホバの偉大さと善良さをたたえるものであることを,わたしたちは知っています。(使徒 11:18; 15:3)わたしたちの目的は,義に傾く人たちが命を得るのを助けることであり,宣べ伝えるためのさまざまな活動や文書はすべてこの目的のための手段なのです。ゆえにわたしたちは関心を示したすべての人を再び尋ね,援助したいと思います。
2 文書類を求めた人々を巧みに再訪問するのは大切なことですが,文書を求めなかった人々でも再訪問できます。ある会衆では区域が小さく,2,3週間に一度の割合でひんぱんに伝道されているため配布はごく限られています。それでも奉仕者たちは愛と巧みさをもって,多くの再訪問を行なってたくさんの研究を取り決めています。
3 関西地方のある奉仕者は「聖書なら持っていますからけっこうです」と答えた家の人に聖書からどのように益を得られるか,どのように読んだらいいか説明するため再訪問しました。別の奉仕者は,「そのような訪問をいつもお断わりしています」と述べた人をさえノートにとどめておき巧みに再訪問し研究を取り決めました。奉仕の目的に対して正しい認識を持ち,人々の命そのものに対する何と愛ある関心を払っているのでしょう。
4 それでわたしたちも家から家に奉仕する際,関心を示したすべての方をノートに書き留めましょう。次に奉仕を行なうまでの間に,示された関心をさらに高めるためどうしたらよいか,適切な聖句や出版物の中のふさわしい箇所を調べ練習してみましょう。なるべく早めに再訪問するのは大切です。長居をして負担を感じさせるより,短い訪問を何度も繰り返し信頼感を得るよう努めると共に,聖書に対する関心を高めるようにしましょう。毎回奉仕を行なうたびに先回奉仕した区域に戻り,少なくとも一つの再訪問を行なうよう心掛けましょう。「良いたより」の書籍を活用すれば再訪問はだれにとっても楽しい奉仕となります。
5 これらすべての点で経験ある奉仕者と新しい人々とが一緒に働き,奉仕の友として貴重な経験から新しい人が益を得られるように長老が取り決めるのは大切です。2月号「王国奉仕」の記事,「あなたの教え方を改善する助け」が提案しているように,数週間このような取決めの下で援助が与えられるなら,新しい人々も経験を積み,再訪問を一人で自由に楽しむようになるでしょう。では再訪問を通して研究を見いだし,人々が命の側に身を転じるよう,エホバに賛美がもたらされるよう努力しましょう。
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あなたの奉仕会王国宣教 1977 | 5月
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あなたの奉仕会
5月1日に始まる週
20分: 81番の歌。会衆の発表。「野外奉仕において会話するための話題を用いる」。この新しい提案をみなで考慮する。野外の監督が扱うことができる。要点を話した後,だれかが「質問」を尋ね,それに対して共に考慮することもできる。最後に経験ある奉仕者と新しい奉仕者がこの新しい提案に感謝を示しながら野外で用いる会話を準備し,練習する。司会者は,この話題をこれから先何か月かの間使用してゆくので,この提案をみながよく活用してみるように励ます。
20分: 「良いたよりを伝える ― 効果的な聖書の会話により」。各節を読む。聴衆と記事を討議する。最後に3節の提案を用いて「良いたより」の本を配布してから無料の家庭聖書研究を提供する実演を含める。
20分: 「発表」欄に注目した後,「夏の一時的な特別開拓奉仕」を取り扱う。1977年1月号「王国奉仕」,1977年3月8日号「目ざめよ!」の記事も活用する。最後に支部からの手紙に基づく熱心な話を行なう。58番の歌。
5月8日に始まる週
霊的な見方をさらに培う
25分: 4番の歌。会衆の発表。会計報告を含める。「野外奉仕を月二回報告する」を簡潔に扱う。みなの奉仕と正しい報告に感謝を表明する。そして次の日曜日の集会からこの新しい提案に従って月二回奉仕を報告するようにみなを励ます。
書籍研究をもっと興味深いものとする。この部分を扱う兄弟は聴衆との討議において要点を示した下記の筋書きを用いることができる。書籍研究の司会者たちが(1)の点につき注解を述べ,集会に出席する他の人々が(2)の点につき注解し,研究の開かれている家の人々が(3)の点につき注解することもできる。
(1)司会者の役割を考慮する
他の人々を教えるため,司会者自身は資料の良い知識を持っていなければならず,聖書的な見方を理解していなければならない(テモテ第二 2:2。マラキ 2:7)
教えるとは,ただ質問を尋ねるだけのことでなく,情報を引き出すことを含んでいる
司会者は研究されている資料が,エホバとの関係にどう貢献するか,どのようにそれを実際に用いることができるか分析すべきである
司会者は注解によく耳を傾け,心からの認識が示されているかどうかを見極めるべきである。限られた教育しかない人々から無理なことを期待しない
親切であり,群れの人々に思いやりを示すように
(2)研究に出席する人々
注解を行なうことに加わり関心を示す(ガラテア 6:6)
今は節が先に読まれるので,質問に対して自分の言葉で注解する習慣を付ける。しかしながら,もし新しい人なら出された質問に対して答えを読み知識において成長することを目ざすことができる。
もし親であれば,自分の子供が必要としていることと同時に他の出席者の必要も考慮する。それらの人々はふんい気が学ぶのに適したものになるのを感謝するであろう。それで,子供が集会を妨げるような時,できれば研究が行なわれている場所の外に子供を連れ出し,子供を静かにさせる。そうすれば研究が妨げられることはない
常に聖句を開き,それを読む用意をしておく
(3)そのような研究を自分の家で持つ特権を考慮する
その家の人は各人を歓迎するように自分の分を果たすようにするべきである
研究の場所を清潔で照明の良い状態に保つよう努力する
すべての人はその家の人の所有物を大切にすべきである
15分: 聞く耳を持つ人に達する。話。聴衆の参加も含める。啓示 22:17は一部次のように述べている。「そして,だれでも聞く者は『来なさい!』と言いなさい」。
わたしたちは命の水を飲むことがいかに満足を与えるものであるか認識している。
他の渇いた人々を助けるという願いを持つよう(コリント第一 9:16)
そうする多くの機会がある
人々は良いたよりに対する反応によって生きる者となるか死ぬ者となるかが決まるということを知る必要がある(ペテロ第一 4:5,6,17。テサロニケ第二 1:6-8)
わたしたちの関心はただ区域を回り活動を報告することだけではない
わたしたちは羊のような人々を愛しているので彼らすべてを援助する(テサロニケ第一 2:8)
心からの認識に動かされて,わたしたちはあらゆる機会に話す
成果がないからと言って落胆するようであってはならない
人々が応じないなら,それは彼らの責任である
他の人々に対するわたしたちの専念と愛を示そうとする決意に動かされて,エホバがわたしたちの努力を祝福してくださると確信しつつ,あらゆる機会に緊急に真理を話す(マラキ 3:10)
6月または7月に補助開拓を行なうよう励ましを与える; 聞く耳を持つ人に達するように勤勉な努力をする。
20分: 「ものみの塔」1977年5月1日号の記事『互いに優しい愛情をいだきなさい』。会衆を代表するさまざまな年齢,立場の人々がステージ上に出て,この記事からどんな事を認識したか,それらをどのように実際的に用いることができるか述べるように提案する。よく準備する。そうすれば要点は発展する。50番の歌。
5月15日に始まる週
25分: 63番の歌。会衆の発表,そして「わたしたちの奉仕を共に改善する」の記事を聴衆と共に討議する。聖句を際立たせ,どのように適用するかを示す。可能な所ではどこでも,野外奉仕において援助を与えたり受けたりすることの益を示す経験を用いる。会衆の4月の奉仕報告をみなで考慮してみる。
20分: 「書籍研究 ― 霊的成長のための良い場所」を質問と答えで扱う。次の点をそれぞれの会衆に実際的に適用する(1)研究それ自体からわたしたちとわたしたちの家族が霊的な面で十分に益を受けるために何が助けになるか。(2)野外奉仕はわたしたちの霊的な進歩にどのように関係しているか,そして(3)この点でお互いに助け合うため何を行なうことができるか。そして4ページにある書籍研究の予定に注目し,これからの計画を考慮に入れる。
15分: 1977年2月15日号「ものみの塔」の記事「どの程度まで親切にすべきですか」の記事を考慮する。話として扱う。しかしかぎとなる部分は聴衆に参加してもらう。例えば,100ページの左欄1-4節の討議には聴衆に参加してもらう。クリスチャンは,神に仕えていると主張していない人々が示す親切や寛大さよりも自分の親切のほうが劣るということを望んではいないことを強調する。パウロが難船した時のマルタ島の人々と彼らが行なったことを,イスラエルの町々で神に選ばれたと主張しながらもイエスをたいへん不親切に扱い侮辱した人々と対照させて考慮する。エホバのしもべがすべての人に親切と思いやりを示す必要を示す。反抗的で,悔い改めを示さない,またはがんこな人々を扱う際にどのように親切をふさわしく示すことができるか考慮する。わたしたちの行動すべての規準としてコリント第二 10:1を際立たせる。37番の歌。
5月22日に始まる週
30分: 9番の歌。家庭聖書研究を始めることと続けること。聴衆との討議。
3ページにはどのようにわたしたちの野外奉仕を共に改善するかということに関して提案が載せられている。もしあなたが家庭聖書研究を始めたいという心からの願いがあれば,次の提案は役立つであろう:
最初の訪問で研究を始める。
ある人は訪問の理由を述べることにより成功をみている。それは今日人類に災いとなっている諸問題に対する神の解決策を尋ね求めている心の正直な人を探すためであると告げる。
それから,犯罪や暴力を完全に除くことを扱っている詩篇 37:8-11など,聖書の特定な考えを思いに留め,聖書研究を勧める。そして,「良いたより」の本の8,9ページに示されている聖書が差し伸べている希望と結び付けることができる。
研究は再訪問によってもっとしばしば取り決められる。時に実際の研究が始まる前に幾度も訪問が必要とされることがある。幾度も短い訪問を重ね,役立つ聖書の考えを強調することにより,最初に友好的な基礎を発展させることが必要かもしれない。(「組織」の本121ページの情報を討議する)あるいは,だれかに定期的に雑誌を配布することにより。ある人は答えてもらいたいと思っている聖書の質問を持っている。
適当な時に,定期的に聖書を学ぶことがいかに,多くの質問に答えを与えるか示す。おそらく,定期的に聖書を学んでみたいという願いを起こさせるであろう。
何を学ぶべきか。
定められた規則は何もない。しかし,「良いたより」の本が日本語で入手できるので,この本が再訪問や研究で十分に活用されるべきである。以前「見よ」の小冊子を効果的に用いてきたと同じく,これからは「良いたより」の本を最初から用いて研究を行なうのは望ましい。学ぼうとしている人の関心を捕えて「良いたより」の本のどこからでも学び始めることができる。
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