賢くあって,学んでいる事柄を適用しなさい
1 「エホバへの恐れは知識の初めである。知恵と懲らしめをただの愚か者は軽んじた」という箴言 1章7節の言葉は何と真実なのでしょう。この言葉は,真の知識と知恵の源であられるエホバ神を認め,敬うことなくしては,だれも平安と幸福を享受できないことをはっきりと指摘しています。エホバの民は,全体としてエホバの律法に敬意を払い,霊的に豊かに養われ,幸福です。しかし中には,幸福感に満たされず,その言動によって周囲の人々に有害な影響を及ぼすような人がいるかもしれません。なぜそのようなことがあり得るのでしょうか。それは,そうした人々が神の知恵を自分の生活に適用していないからにほかなりません。それで,『霊のためにまく』ことに努力を傾けることにより,自分自身の生活に真の幸福をもたらし,周囲の人々の幸福に寄与するという聖書の原則を銘記したいものです。―ガラテア 6:7,8。
2 今はかつてなかったほど,会衆の集会や種々の大会で学ぶ事柄,また組織の他の備えを通して学ぶ事柄を目ざとく適用することが必要な時です。現在行なわれている特別一日大会のプログラムでは,一つの群れとしてしっかり立つ方法に関する優れた情報が与えられています。失望させられるような状況や世の独立の精神,時間を浪費させる気を散らす事柄などの,人を弱める影響力と闘う方法に関する実際的な提案が与えられています。わたしたちはこうした健全な助言を実際に当てはめ,エホバとその道を全く信頼し,神権的権威を認めてそれに服し,謙遜さと慎みを身に着け,神権的な事柄を追い求めるため,よい時を買い取っているでしょうか。―ヘブライ 6:10。エフェソス 5:15,16。
3 個人研究と家族研究には,計画的な努力を払うことが必要です。「ものみの塔出版物索引」を活用するなら,聖書の諸原則の適用に関する詳細な情報を見いだすことができるでしょう。「若い人が尋ねる質問」の本は,今日の複雑化したサタン的な世に対処するよう子供たちを助けるための優れた手引きです。こうした資料を調べることによって,わたしたちは問題に関するエホバの見方を知り,義の原則によって導かれるようにすることができます。そうした努力をいとうことは,病気の人が良い治療薬を持っていながら,それを全く活用しないことに例えることができるでしょう。
4 わたしたちの周囲には,学んでいる事柄を適用するよう励まされる必要のある人が大勢います。研究生に対しては,各々の生活の中で聖書の原則を適用する方法や神の義にかなった命令を果たす方法を教えることによって,愛ある配慮を示すことができます。不定期あるいは不活発になった人がいるなら,組織と共に定期的な活動にあずかることの必要性を理解するよう助けるべきでしょう。そうした人たちは,以前もっと十分にエホバに仕えていたときに味わっていた平安や幸福を取り戻す必要があるのです。(ヨハネ 13:17)そうした人たちが真理に対する感謝の念を再び燃え立たせ,エホバを賛美する犠牲をささげてゆくよう,親切な援助を差し伸べてください。―「王国奉仕」1979年9月号7ページ,および1977年4月号3ページ。
5 神の民すべては,急速に前進しているエホバの組織と歩調を合わせる必要があります。間違っても自己満足に陥るようなことがあってはなりません。わたしたちは自分の霊性を常に高く維持し,神の組織を通して与えられる最新の情報に通じるようにし,それをすぐに適用しなければならないのです。それで,引き続きエホバに教えられることにより,また学んでいる事柄を適用することにより,自分が賢い者であることを示してゆきましょう。―イザヤ 48:17; 54:13。