関心を培う方法
1 ある辞書によれば,「培う」とは育成する,あるいは成長を促すという意味であることが分かります。またこの言葉には,努力したり世話したり学んだりすることによって,あるものを増やすという意味もあります。人々を弟子とすることは,わたしたちの宣教における肝要な目的の一つです。(マタイ 28:19,20)ですから,野外宣教で見いだした人々の関心を培うよう努力を傾ける必要があります。
2 心の正直な人々の霊的成長を促すには,大抵何度も繰り返し訪問することが求められます。産出的な再訪問を行なうなら,定期的な聖書研究へとつながるに違いありません。
3 あなたは強い関心を示した人だけを再訪問しますか。文書を配布しなければ再訪問できないということはありません。ある開拓者は,普通最初の訪問でそれほど多くの文書を配布するわけではありませんが,友好的な態度を示す人すべてを再訪問するようにしています。聖書的な考えを分かち合う面で良い話し合いがなされるなら,再訪問を行なうりっぱな根拠となります。
4 再訪問で聖書研究を始めるためパンフレットを用いなさい: わたしたちが用いているパンフレットの様々な主題は,今の時代に適切なものとなっています。それらは,聖書の知識を取り入れて当てはめる必要性を強調しています。
このように言えます:
■ 「先日は聖書に信頼を置くことのできる理由について話し合いましたが,聖書はどんな将来について述べているでしょうか」。次いで,「平和な新しい世での生活」のパンフレットの3ページ2節から読み始めます。聖書を実際に開いて読んでください。あなたが読んだ事柄についてどのように感じたか,家の人に尋ねることができます。結びに4ページの「どのように可能になるか」という副見出しのもとにある資料を考慮してください。
5 同じような仕方で,「亡くなった家族の者にはどんな希望がありますか」のパンフレットを用いることができます。
このように言えるかもしれません:
■ 「この間少し考えましたように,多くの人々は神を信じることはできないと感じています。例えば,そのような人たちは,『もし神にそれほど力があるなら,なぜ人々が死ぬのを許しておられるのか』と尋ねます。このパンフレットはそうした質問の答えを得る助けとなります」。2ページ4節から始まる部分に注意を引いてください。節ごとに適切な質問をし,参照されてはいるものの引用されていない聖句を考慮してください。「神は本当にわたしたちのことを気遣っておられますか」と題する新しいブロシュアーが既に会衆に入庫しているなら,同じような方法で用いることができます。
6 研究につなげる: ここで提案されている方法に従うなら,あなたは家庭聖書研究を始めることができるかもしれません。定期的な話し合いを進めてゆくため,訪問の結びに家の人に次のように尋ねることができます。「ほんの数分で,大切な質問の答えが得られたことに気づかれたのではないでしょうか。来週はもう少し時間をかけて,復活の希望やあなたが関心を持たれる他の事柄について話し合うことができればうれしく思います」。訪問するたびに,これらの資料で言及されている質問を一つずつ用いることができます。ふさわしい時期に,ブロシュアーに移行するか,『永遠に生きる』の本で研究を始めることができるでしょう。
7 真理を心から求めている人々と聖書研究を行なうことは本当に大きな満足をもたらします。わたしたちが見いだした人々の関心を培う方法について与えられた提案を当てはめることにより,産出的な奉仕という祝福を得ることができますように。