1991年の最も重要な日
1 3月30日の土曜日は,今年のカレンダーの中で最も重要な日付です。その日の日没後に,わたしたちはイエスの死の記念式を祝います。(コリント第一 11:20,24)イエスの亡くなられた日が,特別な記念の日とされたのはなぜでしょうか。
記念式 ― その意義
2 イエスの死は宇宙的な重要性を帯びた出来事でした。使徒パウロは,霊によって生み出されたクリスチャンたちにこう書き送りました。「このパンを食べ,この杯を飲むたびに,あなた方は主の死をふれ告げてゆくのであり,それは彼が到来する時にまで及ぶのです」。(コリント第一 11:26)ですから記念式は,エホバの目的を成し遂げる上でイエス・キリストの死の持つ意義に特別な注意を喚起する行事と言えます。それは,イエスの犠牲的な死の意味する事柄,特に新しい契約と,天の王国の相続者となる人たちにその死がどのような影響を及ぼすかに焦点を当てています。―ヨハネ 14:2,3。ヘブライ 9:15。
3 イエスは死に至るまで忠誠を保つことによって,み父の名を神聖なものとし,サタンのもたらすどんな試練の下でも,完全な人間が神に対して忠実を実証できるということを示されました。またイエスの死は,アダムの子孫を贖うのに必要な完全な人間の犠牲を備え,楽園となる地上で,信仰を働かせるすべての人が永遠に生きることを可能にしました。その死によって成し遂げられる事柄すべてを考えれば,イエスが弟子たちにご自分の死を記念するよう命じられたのは実にふさわしいことでした。―論 135,136ページ。
どのように認識を示せるか
4 世界には一年を通じて様々な祝祭があり,その宣伝のために多くのことが行なわれます。一方,主の晩さんは,イエスの献身的な足跡に従う弟子たちが守り行なうよう命じられた唯一の祝いです。これが真のクリスチャンにとって,一年で最も重要な祝いであることに疑問の余地はありません。記念として行なわれる主の晩さんの深遠な意義を考えると,3月中記念式に注意を集中するよう動かされるのではないでしょうか。
5 おそらく3月中は,研究生と共に毎週数分を割いて,キリストの死の持つ意義を強調している聖句について話し合い,記念式の根拠を示すことができます。また「1991 エホバの証人のカレンダー」の3月25日から30日に載せられている,記念式に関連した聖書朗読の予定に固く付き従うよう励ますこともできます。これは記念式に対する研究生の認識を深める助けとなるでしょう。
6 今年の記念式は土曜日ですから,多くの人は容易に出席の予定を立てることができるでしょう。多くの伝道者は3月に五つの週末があるのを活用して,補助開拓者として奉仕する計画を立てています。そのようにして,主の晩さんの祝いを強調することに一層あずかれます。それはまた,この特別な集まりに対して思いを整えるよう,新しい人たちを助ける機会を増し加えるものとなります。
7 記念式の祝いの意義を考え,他の人々も出席するよう助けるため,自分にできることをなんでも行なうようにしましょう。長老たちが行なうべき事柄の詳細を記した役立つ情報は,「王国宣教」1989年3月号および1990年4月号に載せられています。
8 イエスの死が人類に意味するすべての事柄に対して,明敏な識別力と深い認識を抱きつつ,1991年のこの最も重要な日に臨むことができますように。『彼が到来する時まで,主の死をふれ告げなさい』とのイエスのご命令に従い,エホバの真の崇拝者たちが再び集い合う3月30日の晩の祝いに,わたしたちすべてが出席するようにいたしましょう。