読者の声
子供に対するわいせつ行為
「子供に対するわいせつ行為」に関する記事(1985年4月22日号)は益になるより非常に害を及ぼすことが多いと思います。他の人が触れてはならない,子供の体の「いけないところ」を親は子供に話すべきであるとその記事には書かれています。そんなことをしたら,自分の体について全く不自然な概念を子供たちに抱かせることになると思います。大人になった時に心理的障害を抱え,不幸になるのではないでしょうか。子供たちは何が悪いかを本能的に知っています。ですからそれを話してやる必要はありません。
S・Aa・N デンマーク
体のある部分は隠しておくもので,ほかの人に触らせてはならないことをふさわしい仕方で話すなら,自分の体について不自然な概念を子供たちに抱かせることはありません。性的に発育するに際して,性に対する健全な見方を妨げることにもなりません。むしろ,子供をわいせつ行為から守ることになるでしょう。ふさわしい指導が性的な心理障害を生じさせるのではなく,わいせつ行為こそ,そうした障害を生じさせるのです。他の人が触れてはいけないところを教えるという仕方で子供たちにふさわしい指導を与えることは,子供に対するわいせつ行為という問題を扱う権威者たちのほとんど全員が勧めている事柄です。―編集者。
子供に対するわいせつ行為に関する記事にたいへん感謝しています。その記事は率直で正直な,とてもすばらしい記事でした。私はこの利己的な犯罪の被害者で,さまざまな感情にさいなまれていました。それに対処するのにこの記事が役立ちました。不穏当な仕方で子供の体に触れる権利はだれにもないことを理解するよう子供たちを助ける必要性が強調されていたことをうれしく思います。そのことが分かっていたら,私はひどい苦しみを経験せずにすんだことでしょう。この記事のおかげで,主人と私は子供たちとこの問題を徹底的に話し合うことができました。
T・C 米国オハイオ州
私は13歳になる女の子です。何年もの間わいせつ行為をされてきました。子供に対するわいせつ行為の記事に感謝したいと思います。その記事のおかげで私は両親に話すことができました。今ではわいせつ行為をされることがなくなりました。あの記事は私の命を救ってくれました。私はもう少しで自殺するところだったのです。どうしていいか分からず,おびえきっていました。
H・H 米国テネシー州
科学の世界における不正行為
ニュートンやガリレオなどの有名な科学者に関する記事は思いやりのない,ばかばかしい記事だと思った。(1984年8月22日号)科学的な面ですべての人に多大の貢献をした人々を批判するなら,公正な良い世界を望むことはできない。常に自分たちは正しいと信じているあなた方が,人類の福利のために自分の持てるものをすべてささげた人々を中傷するあのような記事を印刷できたことに,私は驚きを感じている。
G・G イタリア
メンデルは,より複雑な例は無視して,まずは最も単純な事例を説明しようとした。それでもデータ選択という誤りを確かに犯したと言えるだろうか。
A・J・P 英国
科学に資する業績を残したことで知られているそれらの科学者を批判していたわけではありません。問題はまだ論議されているところですが,ウィリアム・ブロードとニコラス・ウエード共著の「真理を裏切る者たち」という本のほか,サイエンティフィック・アメリカン誌,サイエンス誌,サイエンス・ダイジェスト誌,サイエンス・ニューズ誌などの定評のある科学雑誌は,過去の著名で尊敬されている科学者たちの中に,自らの理論を裏付け推進しようとして,客観的な物の見方や献身的な態度や完ぺきな正直さに欠ける方法を用いた人がいたことを示す証拠を多数挙げています。―編集者。