1999年「神の預言の言葉」地域大会
1 イスラエル人がまさに約束の地に入ろうとしていた時，モーセは神の教えの価値を認識するよう彼らに嘆願し，こう言いました。「それは，あなた方にとって無価値な言葉ではない。あなた方の命を意味（する）」。（申 32:45-47）わたしたちは，自分の命がエホバにとって非常に貴重であるゆえに，エホバが極めて貴いみ言葉によって導き続けてくださることに感謝しているのではないでしょうか。ですからわたしたちは，3日間にわたる「神の預言の言葉」地域大会と，エホバがわたしたちのために用意してくださる事柄を心から楽しみにしています。
2 今年，日本においては，25の都市で地域大会が計画されています。日本語に加えて，日本手話，中国語，英語，ポルトガル語，スペイン語でも大会が開かれます。
3 あなたは，大会に毎日出席する手はずをすでに整えておられるに違いありません。出席するようエホバから期待されていると信じておられるからです。エホバはご自分の僕たち一人一人が努力と犠牲を払って出席する様子をご覧になり，それらを好意をもって覚えてくださる，という確信を抱くことができます。（ヘブ 6:10）大会中は毎日，開会の歌から結びの祈りまでとどまることにより，み言葉を高く評価していることをエホバにはっきり示すことができます。（申 4:10）また，大会の準備に携わった大勢の兄弟たちの骨折りにも感謝を表わせます。
4 それぞれの大会開催地に何千人もの神の民が集うよう手はずを整えるには，事前の計画や良い組織が求められます。大会の取り決めが愛のうちに設けられたことを知ると，『すべての事が適正に，また取り決めのもとに行なわれる』よう，協力したいという気持ちになるはずです。（コリ一 14:40）以下の情報や思い出させるための諭しは，皆さんが万全の準備のもとに大会開催地に到着し，霊的な食物やクリスチャンの交友を楽しめるようにする目的で備えられました。
大会前
5 あなたの聖書研究生や関心ある他の人たちは，大会に出席するための個人的な準備を行なう面で助けを必要としていますか。それらの人たちは大会で見聞きする事柄に励まされ，エホバの崇拝者になるよう動かされるかもしれません。（コリ一 14:25）長老たちは，宿舎や交通手段の面で援助を必要としている人がいれば，それが会衆の年配の人たちであればなおのこと，その人たちに気を配り，その必要が満たされるよう優しくお世話しなければなりません。―ガラ 6:10。
6 宿舎の準備はお済みですか。ホテルに宿泊するのであれば，予約番号をご存じですか。ホテルに内金を送りましたか。会衆の奉仕委員の承認を得た「特別な必要にこたえる宿舎申込書」は，この時点ですでに会衆の書記によって該当する宿舎本部の住所に送られているべきです。特別な必要にこたえる取り決めによって宿舎が割り当てられた後，キャンセルしなければならない場合は，直ちに大会都市の宿舎本部に知らせてください。そうすればその宿舎を他の人に割り当てることができます。宿舎本部の住所と電話番号は，あなたが出席する大会の「推薦されている宿舎の一覧表」の1ページ上段にあります。
7 大会会場や宿舎などに関する情報が必要なときは，会衆の書記に尋ねることができます。
8 大会の救護部門は，緊急事態に対応するためにのみ設けられています。ですから，アスピリン，包帯，吸入器，消化薬などのたぐいで，大会中必要になりそうに思えるものは，持参するようお勧めします。あなたか家族のだれかが，心疾患，糖尿病，発作性の疾患など，深刻な病気を抱えている場合には，自宅にいたり，休暇で出かけたりする時のようにその必要を顧みるために，必要な薬剤を大会に持参してください。家族の一人か，事情を理解している親しい友人がその人にずっと付き添っているのは賢明なことでしょう。必要な援助を差し伸べる面で最も良い立場にいるのは，そうした人だからです。
9 大会の行き帰りの際，非公式の証言を行なう機会が開かれるかもしれません。人々に真理を伝える準備をしてゆきますか。ガソリンスタンドの店員や料金所の人など，旅行中に出会う人たちにパンフレットを渡すことによって，幼い子どもたちを含め，だれでも非公式の証言を行なえます。関心を持つ人に雑誌やブロシュアーその他の文書を配布する機会も開けます。通常の方法で宣べ伝えていても会えないような人々に，非公式の証言を行なう準備をしておきましょう。
大会期間中
10 大会会場の開場時間は，出席する大会の大会委員会から知らされます。自分の直接の家族の成員か，同じ車で来た人たちのためだけに席を取ることができます。年配の兄弟姉妹たちのために便利な席が確保され，身体障害者や車椅子の人のための区画も取り分けられることでしょう。大会会場に，環境に起因する疾患やアレルギーを持つ人たち専用の部屋を確保することはできません。毎日，席を離れる際に，忘れ物がないか確認してください。
11 地域大会に大勢の人が集えるようにするためには，地元の法律，消防法令，安全上考慮すべき他の事柄を守らなければなりません。ですから，ベビーカーや屋外用の椅子は大会会場に持ち込まないようにしてください。通路や座席の列の間でだれかがつまずく危険があります。しかし，親の隣の座席に収まり，固定できるチャイルドシートは差し支えありません。
12 あなたは地域大会でバプテスマを受ける予定ですか。大会2日目の午前の部では，バプテスマ希望者席が用意されます。会場整理係がその場所に案内してくれるでしょう。できる限り，プログラムが始まる前にその席に着くようにしてください。聖書と歌の本とタオル，そして慎み深い水着を持参してください。ジーンズをひざのあたりで切っただけのショートパンツ，スローガンの入ったTシャツ，およびこれに類する服装は，そうした品位ある場にふさわしくありません。「務め」の本の質問をバプテスマ希望者と考慮する長老たちは，各自がこれらの点を理解していることを確かめておくべきです。バプテスマはエホバへの個人的な献身の象徴であるため，バプテスマ希望者どうしが手をつないだままバプテスマを受けることはふさわしくありません。
13 大会では，カメラやビデオカメラやテープレコーダーを使用できます。しかし，それらを使う場所や使い方に注意を払い，通路をふさいだり，他の人の視界を妨げたり，プログラムから注意をそらしたりしないようにすべきです。必ず充電型のものをお使いください。つまり，電気系統や音響装置につないではなりません。
14 難聴者の皆さんのための取り決めが設けられます。詳細は大会委員会から知らされるでしょう。
15 携帯電話やポケットベルを使用する人が増えています。そうした機器によって，プログラムに対する自分の注意が妨げられたり，周りに座っている人たちの集中力を妨げたりすることがないよう，気をつけてください。会場に座っている間は，それらの機器の音を鳴らすべきではありません。もし，プログラム中に携帯電話を使う必要が生じたなら，会場の外でそうなさってください。
16 協会は時間の節約と簡素化を図って，ご自分の昼食を毎日持参するようお願いしてきました。ほとんどの兄弟たちはこの指示に従い，昼休みに入ってから家族が共に座り，その日のために持ってきたものを食べることができました。多くの人たちが，昼休みの間リラックスでき，兄弟姉妹たちと特別な時間を過ごせて楽しかった，と述べています。そうするためには，前もって食べ物や飲み物を買い，座席の下に収まる小さな入れ物かクーラーボックスに入れてくる必要があります。各自が毎日ご自分の食べ物と飲み物を大会に持参するよう努力していただきたいと思います。あなたと一緒に大会に来る関心ある人たちも自分の食べ物を持参するのは望ましいことです。ガラス製の容器やアルコール飲料を大会会場に持ち込むことは許可されていません。
17 一日のプログラム終了後，会場を清掃する自発奉仕を行なうことができますか。あるいは大会の他の部門の一つで奉仕できますか。もし援助できるなら，大会の自発奉仕部門においでください。16歳未満の子どもも，親または他の責任ある大人と共に働くのであれば歓迎されます。もちろん，だれでも，ごみを拾い，きちんと捨てるよう注意を払うことによって，会場をきれいにするのに貢献できます。
18 わたしたちは，大会にふさわしい服装と身繕いについて優れた指針を与えられてきました。例えば，「王国宣教」の折り込みにはその点に関する指示がありますし，文書の中には挿絵や写真があります。また，最も重要なこととして，わたしたちは聖書の中でエホバが何と言っておられるかを知っています。（ロマ 12:2。テモ一 2:9，10）人々はわたしたちがだれで，なぜその都市に集まってきたのかを知っています。ですから，わたしたちの服装と身繕いそれ自体が強力な証しとなります。この分野で大多数のエホバの民は良い模範となっています。しかし時折，大会出席者の中に，世の霊を反映した服装や身繕いをした人を見かけることがあります。肌を露出させた服はどれも，霊的な人であるというその人の主張に疑問を抱かせます。人を強く引き付けるのは，慎み深く，清潔で，きちんとした外見なのです。ですから家族の頭は，家族の一人一人が何を着て行こうとしているかに注意を払わなければなりません。これは大会会場を離れている時にも当てはまるでしょう。一日のプログラムの前後にも大会バッジを着用するなら，自分がエホバやその清い民と結びついていることをさらに示すことができます。―マルコ 8:38と比較してください。
19 賢王ソロモンは霊感を受けて，「愚かさが少年の心につながれている」，また「したい放題にさせて置かれる少年はその母に恥をかかせる」と述べました。（箴 22:15; 29:15）プログラム中，監督されていない若い証人たちは，プログラムから益を得ようとしている兄弟姉妹たちの気を散らしてきました。昨年の大会中，一部の若者たちは上の方に席を取り，レーザー光線を放つ照明器具で聴衆をあちこち照らしていました。そのような照明器具の光は強力であり，遠く離れていても目を傷つける恐れがあります。そのような若者たちを念頭において準備された霊的なプログラムから，当人たちが益を得ていなかったことは明らかです。親は子どもの行状についてエホバに言い開きをする立場にあります。父親か母親は，子どもたちと共に座ることによってのみ，子どもたちが行儀よくしており，エホバの教えに耳を傾けているかどうかを見届けることができるでしょう。会場整理係は気を散らすようなことをしている人に近づいて，そうしたことをやめるようお願いし，プログラムに注意を払うことについて親切に思い起こさせるでしょう。
20 一般の人たちも大会への来場が歓迎されているため，子どもや個人の持ち物について事前の対策を講じるのは賢明なことです。子どもたちはエホバからの貴重な賜物です。しかしわたしたちは，この世が人を食い物にするサタンの性質を反映していることを知っています。それで，子どもたちの居場所がいつでも分かるようにしておきましょう。さらに，カメラや財布などの貴重品は座席に置いたままにせず，常に身につけておくべきです。車には必ず鍵をかけてください。また，個人の持ち物はトランクの中に入れるか，身につけるようにしてください。そのようにすれば，車上荒らしを誘発することも少なくなります。
21 地元の宿舎部門は，ホテルの予約に関して問題が生じたなら，ぜひ援助したいと思っています。どんな問題でも，大会に出席している間に宿舎部門にお知らせください。兄弟たちは問題を解決するのを喜んで助け，あなたが大会を引き続き楽しめるようにしてくれるでしょう。さらに，宿泊に関連して以下の点に注意を払ってください。
■ エホバの民の多くがホテルに宿泊するため，予約の際に禁煙の部屋を頼んでも，全員がそうした部屋を取れないことがあります。
■ 宿泊するホテルのチェックインやチェックアウトの時間に注意してください。前もってお願いすれば，ホテル側が早めのチェックインや遅めのチェックアウトを認めてくれる場合もあります。
■ 現金の持ち歩きは危険になる一方です。レストランの食事代や他の支払いは部屋につけておいてもらい，ホテルをチェックアウトする時にまとめて支払うほうが都合が良いかもしれません。
■ ホテルで利用できるテレビやビデオは，ポルノ番組のチャンネルを備えたものが少なくありません。ほとんどのホテルでは，こちらから依頼すれば，滞在中に部屋で特定のチャンネルや番組を見ることができないようにしてくれます。家にいるときと同じように，子どもたちがテレビを見るのを監督してください。
22 兄弟姉妹たちがプログラム中にノートを取っているのを見るのは励みになります。簡潔なノートは，注意を集中し，要点を思い起こす助けとなるでしょう。後日，家族か友人と共にノートを復習するなら，大会の際立った点を黙想し，心に銘記することができます。
23 エホバの民はこれまでずっと，神権的な関心事のために寛大な寄付を行なってきました。（出 36:5-7。代二 31:10。ロマ 15:26，27）世界的な業に対するあなたの寄付は，大会が開かれている大きな施設を借りることに関連した費用を賄うために用いられます。
24 アモス 3章7節にあるように，エホバは「内密の事柄を自分の僕である預言者たちに啓示してからでなければ何一つ事を行なわない」と言われました。エホバは「秘密を明らかにされる方」として，正確かつ完全に成就してきた幾百という預言を聖書中に記録させてこられました。（ダニ 2:28，47）しかし，まだ実現していない壮大な約束があります。1999年「神の預言の言葉」地域大会は，神の約束に対するあなたの信仰を強めるものとなるでしょう。あなたを益するエホバの言葉に一心に耳を傾けてください。見聞きする事柄を，宣教や会衆において，また個人の生活に当てはめてください。この豊かな霊的宴に毎日出席するための準備すべての上に，エホバの豊かな祝福があるようお祈りしています。
[3ページの囲み記事]
初日も2日目も最終日も全日出席するよう計画してください。